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2017年12月01日

池井戸潤とオジサンの涙

クソ上司め、覚えていやがれ
日曜劇場「陸王」を観ていてオジサンは毎回涙ぐむ。ジュピターのイントロが流れると、そろそろ涙の時間だ。毎回のことながらディレクターの企みに、まんまと引っかかるのは少し、しゃくでもある。まるで水戸黄門のように、悪者は負け正義が勝つのがお決まりとわかっていても、どきどきハラハラしてしまう。齢を重ねると素直に仕掛けに引っかかるようになるのだろう。
池井戸潤の小説との出会いは、テレビの「半沢直樹」だった。僕は中途半端な読書好きなので、映画やテレビをきっかけにその原作を読んでみるのが最近のパターンになった。後に「半沢直樹シリーズ」と呼ばれる第1弾は「俺たちバブル入行組」という、あまりにも緊張感のないタイトルだった。一旦面白いと思うと、その作家の作品はすべて読みたくなり、次々に買い、どんどんハマっていく。たくさん買うことが前提なので、文庫本しか買わない。
池井戸潤は元銀行マンなので、そんな視点や舞台の作品が多く、経済小説のような側面があって、とても楽しい。誰かが「サラリーマンちゃんばら劇」と評していた。下町ロケットシリーズ、花咲舞シリーズ、ようこそ我が家へ、ルーズベルトゲーム、七つの会議、などテレビの原作ばかり書いているのか?、と思うほど、テレビ世代の売れっ子になってしまった。
来年には名作「空飛ぶタイヤ」が映画化されるという。ファンには複雑な気分のニュースだ。こんな話題は、同級生の間ではしたことはないのだが、読書好きはたくさんいるのだろうから、「あなたの好きな一冊」とか「好きな作家」を募集してみたい気がする。これからも「本にまつわるネタ」を書いてみたいと思っている。

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