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2018年11月30日

散歩の途中で「金沢のクラフトビール」

先日乗ったタクシーの運転手は、高齢のおばさんで、さかんに松任エリアの紅葉情報を、一方的に教えてくれた(笑)。どこそこ中学校の「ドウダン・ツツジ」とか、次のカーブの右手にある何々工場の紅葉が、とてもきれいなんだと熱弁していた。紅葉好きは朝から熱いなぁ(悲)。11月の晴れた日曜日、散歩がてらに地酒の試飲会へ行ってきた。クルマを使うわけにもいかないので、プラプラ歩いて出かけた。知っている街並みなのだが、紅葉の彩りも加わって、いつもと違う街のように感じる。そんな散歩は気持ちが良い。試飲会は、きっと楽しくなるだろう。

試飲会に出てきたのは、富山と福井の蔵元の新作だった。中でも「福井・常山の槽場初詰・中取生」は、漢字だらけで意味は分からないと思うが、とにかく絶品だった。この会場の酒屋には2代目女将?の若いお嫁さんがいる。話を聞くと、福井の蔵元での発表・お披露目会に彼女が参加してきたらしい。その発表会は変わっていて、出来立ての新作を、参加者がその場で、びん詰めする形式だったようだ。「私が詰めてきたんです」と言われてもピンとこないのだが、飲んでる酒に物語が加わることは良いことだ。

少し遅れて、ある「女社長」が登場した。年齢は31歳というから、ホントに若い社長だ。彼女は「金澤ブリュワリー」というクラフトビールの社長だった。日本酒だけかと思っていたら、今日はクラフトビールの試飲も楽しめた。飲んだのは定番の金沢麦酒というペールエール1種類と、発売直前のバーレイワイン2種類だった。クラフトビール党の僕でもバーレイワインには、なかなかお目にかかれない。愛飲家の通のクラフトビールだ。ワインといっても、ちゃんとした長期熟成ビールで、アルコール度数が高く濃厚で、薫り高く、甘い口当たりが特徴だ。飲んで驚いた。本物だ、そうとう旨い。ちなみに、この2種類のバーレイワインは「犀川」と「浅野川」というネーミングで、ラベルもセンス良く、ギフトにしても楽しそうだ。今年のお歳暮はこれにしようか、などと考えたりしたほどだ。

ていねいに解説してくれた女社長が帰ったあと、酒屋のオヤジさんは、熱弁を振るい始めた。地酒の業界だけでなく、地元にも熱心に酒造りに取り組む若い人たちがいる。それを応援したいのだという。そうだね、飲んでファンになった僕にも、同じ身びいき現象が働いている(笑)。でもね、オヤジさん、旨いクラフトビールを、日本酒の「ききちょこ」で飲ますのは勘弁してくれ、これじゃあ気分が出ないよ。

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