中央線にはちょっとしたノスタルジーを感じる
旅のプロローグみたないなハナシ
夏の中央線ぶらり旅1
いまから始まるのは、ようするに69歳の僕の短い夏休みのハナシだ。どうしてこんなに暑い日を選ぶのか不思議だが、夏休みだから仕方ないかな笑。

東京駅から高円寺駅へと、久しぶりに中央線の「快速」に乗った。今日は平日だから高円寺にも快速が停まるらしい。つまり土日は停まらないから、いつもなら総武線で向かう街だ笑。
車内では、さかんにグリーン車の料金のことがアナウンスされていた。グリーン車?、ん、なんだそれ。実は昨年から中央線快速には「グリーン車」が連結されているそうだ。へ~そうなんだ、ちょっと驚いた。
今回の小さな旅の起点を高円寺にしようと駅前のビジネスホテルを予約してあった(駅前というより駅ビルの中だからとても便利)。旅のテーマらしきものがあるとすれば「中央線の街・ぶらり散歩」って感じだ。中央線にはちょっとしたノスタルジーを感じる。
そもそも中央本線は東京から山梨・長野へ続く鉄道路線だが、僕にとっての中央線は新宿から立川へと西へ一直線に走る路線、かつてはオレンジ色の電車(まだ走ってるのかな)が停まる若者や学生の街のことだ笑。

ぶらり散歩とはいえ、それなりの目的地が必要だ。若い人なら話題のショップやおしゃれなカフェってことだと思う。ふつうの老人なら有名な神社仏閣とか伝統建築とか美術館かなぁ。まぁ僕の場合は両方だ。せっかちな僕は目的地がないと歩けない。そういえば(僕だけかもしれないが)古い飲み屋街ってやつにはとても惹かれる笑。
中央線だから中野、高円寺、荻窪、西荻窪、阿佐ヶ谷、吉祥寺、三鷹、国立、立川、八王子・・・そんな駅名が浮かんだ。中央線の駅名を順に並べただけだが、僕にとっては昔の記憶のカケラがある駅もあれば、未知の駅(知らない街)もある。
ちなみに、これらの街のことは「るるぶ東京」には載っていない。というより定番の広域地図や路線図にあるのも、せいぜい三鷹(井の頭公園)がギリだ笑。つまり観光地じゃないってことかな。だからWebやSNSで少し調べてみたりする。まぁそんな準備も楽しいものだ。

中央線カルチャーというコトバがある。メインカルチャーとサブカルチャーの共存ということらしい。この沿線に好んで住んだ文化人や、暮らしを支える商店街、そして暮らしやすさに集う若者たちなど、カルチャーを支える登場人物は多彩だ。
僕にとっては、その昔(というより現代もそうなのかもしれないが)地方にいた多くの若者が、あこがれの東京に出てきて、最初に住むのがこの沿線のようなイメージがある。ある意味では色んな価値観が融合された街で、そこに独特のカルチャーが醸成されていったんだと思う。
今回の2泊3日のぶらり旅で、けっきょく駅を降りてぶらぶら歩いた街は、中野、高円寺、西荻窪、阿佐ヶ谷、三鷹(調布)そして立川の6駅だった。あんがい欲張ったかなぁ。
古い寺社仏閣も昔ながらの喫茶店も面白かった。やっぱり駅前の商店街は昼も夜も楽しいし、ホビーやサブカルはちょっと刺激的だった。中野や立川のように近代的に大変貌したエリアもあった。そんな立川のホテルには色々驚かされた。
以降は、そんな街での老夫婦のぶらり散歩(僕の一人散歩もあるけど)のハナシを何編かに分けてお届けしようと思っている。まぁカッコよく言えばシリーズ記事ってことかな。どうかお付き合いを。
さて、そろそろお昼だから、トランクを預けてさっそく散歩に出かけるつもりだ。どこかで旨いめしを食べよう。

・・・・最後にちょっと蛇足を
この原稿を書き始めた頃、アド街の顔、あのY田五郎さんの訃報が流れた。病気のことは知ってはいたがとても残念だった。
番組を知っている読者はお気づきだと思うが、僕の街歩き(特に東京の街)の視点は、この番組(特に五郎さんの解説)の影響が大きい。有名な観光地の裏側も、地味な庶民の街にも、知られていない面白さがあることを教えてもらった。ご冥福を祈りたい。









