武蔵野の森と水の古刹そして蕎麦
三鷹駅から調布の深大寺へ
夏の中央線ぶらり旅2
高円寺から三鷹へ向かった。中央線は概ね高架だから、視線が高くて見晴らしがいい。線路沿いのビルがだんだんまばらになり、遠くの景色が見えるようになっていった。そして緑の面積がどんどん増えて行く。武蔵野らしい景色ってことだ。
三鷹駅から目的地の「深大寺」へ向かう途中、大きな落雷に出会った。深大寺さんのからの、いきなりのご挨拶かなぁ、旅の始まりは、そんな感じだった。
さて、深大寺は日本最大の厄除け大師で、歴史的には浅草の浅草寺に次ぐ古刹なんだそうだ。どうやら天台宗の別格本山らしい。
別格の本山だからこの宗派にとっては総本山に次ぐ寺院ということかな。総本山は有名な上野寛永寺だから徳川将軍家との関係も近いのだと思う。そういえば撮影禁止の国宝(仏像)とかが安置されていた。

深大寺は三鷹駅の南口から車で15分(バスなら25分)くらいの場所にある。つまりけっこう遠い。
老人の散歩だから古刹なんだね?、と思うかもしれないが、僕のことだから狙っているのは蕎麦のほうだ。深大寺蕎麦は江戸名物として、古くから(家光将軍の時代から)この参道あたりで提供されていたらしい。断層に面した土地だから「水」が良いのだそうだ。
いまでも20軒ほどが点在していて、とても美味しいらしい(とテレビでしばしばやっている笑)。メディアの露出が多いからだと思うが、女性グループがたくさん参拝していた。でも目当てはおそらく僕と同じだと思う。
参道の先に山門があるのだが、そこに「深大寺蕎麦」と大きく染め抜かれた旗が立っていた。なんだ、お寺側のウリも蕎麦なんだなぁ。需要と供給のバランスがとれてるってことだ。
山門には茅の輪のようなアーチがあるのだが、近づくとそれは「ほおずき」で作ったアーチで、ハッピーゲート・招福門と書いてある。どうやら女性を意識した企画のようだ。なるほど現代的かもね(そういえば茅の輪くぐりは神社の行事だから寺には関係ないよね)。
ちゃんと参拝して境内の必須スポットも巡ってきた。そして参道をぷらぷら歩いて蕎麦屋を探した。事前に評判の店をリストしておいたのだ。さっそく店頭で手打ちする1軒を見つけて入ることにした。
▲深大寺はこんなところ(アルバム6枚➡)
ちょっと余談だが、そもそも僕と深大寺蕎麦との接点は、なんと50年ほど前に始まる。当時の大学(八王子)の生協には、深大寺そばのカップ麺が売られていたのだ。何となくだが天ぷらそばだった気もする(記憶は定かではないけど)。
僕たち貧乏学生にとっては高価な商品で買えなかったのだが、蝶ネクタイの仏文教授が、いつも大人買いしていたのを覚えている。深大寺そば美味しいですねぇと、フランス語なまり?の変なイントネーションでいつもニコニコ顔だった笑。
それ以降も、東京ではしばしば(そのカップ麺)を見かけたから、たぶん人気のローカルフードなんだと思う。まぁ僕はフランス語の単位を落としたから、忘れられないエピソードなのかもしれないけど笑。
▼深大寺蕎麦はこんな感じ(アルバム7枚➡)
さて、この日食べた深大寺蕎麦は2種類だ。ひとつは十割蕎麦(いわゆる天せいろ)、そしてもうひとつは一休そば(いわゆるつけとろ)という。一休というのは店名だから、ここの看板商品らしい。旨かったのは一休そばの方だった。
蕎麦の実の芯だけを使った一九打ち(二八より蕎麦が多い)らしいのだが、なかなか良くできた本気の蕎麦だった。つけダレはやっぱり馴染めないところもあるのだが、蕎麦湯で割るととても美味しい汁に変身した。すごいなぁ深大寺蕎麦。
ちなみに、接客サービスに期待してはいけない笑。人気の観光地のそれだから仕方ない。なかなか蕎麦も出てこなかったから、デザートのつもりの団子でビールを飲む羽目になったりした笑。
そういえば、天ぷらは蟹か穴子のどちらかが選べるのだという(接客したお兄ちゃん弁)。ん、と思ったが東京だから穴子がいいと頼んだ。これが正解だった。蕎麦屋の穴子天ぷらは旨かった。ところで「蟹」ってどうゆうこと?、もしかしたら海老と間違えてるんじゃないのかなぁ笑。
まぁ接客は一事が万事こんな感じだった。

あいにくの小雨模様ですっきりしないのだが、食べたあとも参道をぶらぶらした。お土産屋さんもたくさんあるのだが、そんな店頭で草まんじゅう(草餅)を売っていた。蒸しあげたやつを鉄板で焼いているから見た目は「おやき」みたいな感じだ。
雨でなければ参道脇の長椅子に座るところだが、、どうやら傘をさしたまま熱々を立ち食いするしかなさそうだ。まぁ若い参拝客たちもそんな感じで楽しんでいた。これがとても美味しい。
あとから知ったことだが、この店はあのTBS考察ドラマ(第1回シーズン)のロケ地のひとつで、乃木憂助と櫻井指令が秘密に落ち合った場所だった。座ってお茶を飲んでたのはあの長椅子ってことかなぁ笑。
さて、まぁまぁ楽しい時間が過ごせた。雨に濡れ始めた境内の緑がとてもきれいに思えたりする。深大寺はなにかと面白い観光地なのかもしれないな。
さぁ、そろそろ中央線に戻ろう。









