クラス会の会場にまつわる小話(1次会と2次会そして3次会)
1次会には店側の「おもてなし」が詰まっています
前年の還暦クラス会の時のことです。実は1次会の会場は「コンペ形式」で選びました。実行委員会では会場の条件(駅前、個室感、対応力など)を設定し、候補とする居酒屋を10数軒リストしました。そして5月から1軒1軒に打診を始めました。単に席の確保をするのではなく、我々の趣旨を説明し、条件を提示し、趣旨への賛同と対応を求めたわけです。利用時間は3~4時間とか、人数はなかなか確定しないとか、席割りとか、どれも面倒な条件で、しかも極め付きが「企画コンペ」で選ぶ、という特殊なオファーでした。8月の駅前エリアの土曜日は観光客であふれるため、一般的な居酒屋はどこもアップアップで、我々の面倒な申し出に対応できなくて当然ですし、そんな時期に最大4時間も使うなどという申し入れは、明らかに無謀です。そして打診の結果、辞退する店舗を除いて、コンペに参加する店舗は、企画を準備して下さることになりました。誰も気づかないでしょうが、参加者が立って、座って、動いて、席がどんどん変わる、などという条件に、店側は真剣に対応してくれました。結果的に料理や飲み物の企画は成功も失敗もありましたが、実行委員会の私たちは店側の決断や苦労に深く感謝しています。今年も、すでに打診が進みましたから、各店の店長や料理長は、きっと頭を痛めているはずです。「今年も楽しかった」と言えるとしたら、彼らの努力の下支えがあったからです。どうか帰り際に、彼らに感謝の言葉を掛けてあげて下さい。
2次会会場が突然居酒屋に変更になった訳
これも前年のことです。「せっかく会場のホテルに宿泊予約取ったのに、2次会会場変更になったの?」という優しいお叱りを受けました。招待状では「ホテルK」とされていた会場を、検討の上で、急きょ「居酒屋U」に変更することにしたからです。2次会会場を事前にセッティングするようになったのは、第3回同窓会の時からです(この時は片町の倫敦屋でした)。1回目2回目の同窓会終了後、まだまだ帰らない仲間たちと過ごす2次会会場探しにとても苦労した経験からでした。直前の第5回第6回の2次会会場は、続けて「ホテルK」を使っていましたから、当初は「今回の2次会も今まで通りでいいのではないか」という暗黙の了解がありました。しかし検討途中で疑問にぶつかりました。「いつも狭いスペースにぎゅうぎゅう詰めで、席の移動もできず、話したい仲間がいても動くことができない」という現実です。実際の参加者のヒアリングでも、同様のコメントが相次ぎました。1次会の会場打診では考えたのに、2次会ではノーマークだった訳です。コンペに参加してくれた居酒屋の企画の中で「居酒屋U」から、2次会に合うような、つまり参加者が自由に席を移動し、あちらこちらで話ができるスタイルの提案があったため、実行委員会が変更に踏み切った、ということです。2次会も居酒屋にしてよかったと思っています。この方がB面企画らしい、と思っています。Gさんが野球場の「ビール売り」のスタイルで客席を回ったのも店側の企画です。似合ってましたね。ビールは泡だらけで飲めなかったけど。
おきまりの3次会会場「みきやん」の話
実行委員会が事前にセッティングするのは2次会までです。3次会までお世話することはありません。でも2次会終了時になっても解散できずにダラダラするのがいつもの光景で、そのまま「みきやんで会おう」とタクシーに乗り込むことになります。「みきやん」は店名ですが、同時に我々の仲間「Y幡幹也」くんの愛称です。日頃、片町で飲み会をしている同窓生たちは、よなよな「みきやん」に寄ってくつろぐのがおきまりです。今の実行委員会の「基地」としても使わせてもらっています。昨年のクラス会では、Y幡くんは2次会に参加しませんでした。それは3次会に誰かが「みきやん」にやってくることを知っていて、事前に店の準備をするためです。「〇〇ちょうだい」というオーダーの仕込みが必要だからです。今までもきっとそうだったと思います。だから、今年からの3次会は「事前の仕込みの必要のないメニュー」でいいから、ゆっくり2次会に出てほしいと思っています。みなさんもワガママ言わずに、ご協力くださいね。