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2025年05月30日

森カフェの女子めしを食べてから

軽井沢はしごカフェ(前編)
ここは軽井沢コモングラウンズという名前の、森の中の公園のような、なかなかお洒落な施設だ。軽井沢とはいっても周囲には古い民家が並ぶような場所だ。もう大型連休が始まったのだが、とても静かな時間が流れている。
この日は、春うららの小さな旅に出かけた。老夫婦のいつものぶらり旅なので大した目的はないのだが、旅の途中に立ち寄った何店かのカフェのハナシを書いてみたい。本編は旅の前半戦のアレコレ。

小さな森の中央の、低い丘の上に独特の外観の本屋さんが建っていて、それを囲うように、なだらかな小径が配され、そこにカフェやデリ、雑貨やワインのショップが並んでいる。なぜかアメリカンスクールもある。まぁとても軽井沢っぽいオープンモールってことだ。
新しくて、けっこういい感じの施設なのだが、静かということは、まだ観光客には知られていない場所、つまり地元民にとっての穴場なんだと思う。あぁ、もしかしたら施設名がややこしくて何屋さんか分からないのかもしれないな笑。
訪れるのは1年半ぶりだった、実は燻製オリーブオイルを買いに来たのだ。僕にとっては大事なオリーブオイルだ。
▲小径に点在するショップあれこれ(タップして右へ)

それにしてもお腹がへった。朝早くに出発したから何も食べてなかった。まずは朝&昼ごはんを食べようと、洒落たカフェに入った(まぁどの店もお洒落なのは同じだけど)。この店はオールデー・ブレックファストの店、つまり1日中「朝ごはん」を提供する店だ。
しかもプロの女性たち(フードディレクターとかフードデザイナーとか)が創った「女子めし」が特徴らしい。オープンキッチンを囲んだカウンター席だけの小さな店だった。もちろん働くのも女性3人だ。店名はPUBLIC食堂というのだが、まぁカフェと呼んでいいと思う。
僕たちはキーマカレーとアボカドトーストをオーダーしてシェアで楽しむことにした。たしかにプレゼンテーションがガーリーで、味も優しかった。
キッチンの真ん前だからスタッフとの距離は近い。食事が終わると、若いスタッフが気軽に声を掛けてくれ、おしゃべりのひとときになる。まぁ旅人への配慮ってことかな、なかなか楽しい時間だった。
ちなみにこの店は店内だけだが、隣のデリの店は外のデッキで食事ができるようだ。そういえば立ち食い蕎麦屋にもなぜかテラスがある笑。
▲朝&昼ごはんのアルバム(タップして右へ)

アメリカンスクールの横の「軽井沢いぶる」は低温燻製の専門店(工房とショップ)だ。前回ここで熱心にお薦めされ、買って帰った燻製オリーブオイルが妙に美味しくてお気に入りになった。その後、禁断症状のように欲しくて仕方なかった。
店内はあんがい混雑している。まぁ売り場は狭いし、何より売り方が特殊だからだ。一人一人の客に寄り添って、燻製商品を使った「試食」をしてもらいながら、時間をかけて丁寧に説明するスタイルなのだ。
こっちはどう?あっちは何?などと興味を示そうものなら、そんな接客が延々続いて(試食だけで)お腹がいっぱいになってしまう笑。混雑しているのはそんな理由だと思う。
お目当てのオリーブオイルはもちろんだが、販売商品がずいぶん増えていて、さらに「燻製しょうゆ」と「燻製仕上げだし」も買ってしまった。お薦めは相変わらず熱心だが、何より試食にやられた。とても美味しいのだ。
▲この店のアルバムとアドレス karuizawa-ibulu.jp

丘の上の書店は外に大きなウッドデッキがあって、今日のように晴れていると、そこに置かれたスイングチェアがちょっと気持ちよさげに見えて座ってみたくなる。でもきっと僕には似合わないかな笑。
広い店内の窓際にはカフェがある。まぁこんな場所だからブックカフェということかな。そのオーダーカウンターで焼き菓子を買ったり珈琲を注文して客席に座る。ガラス窓の外の木々の向こうには浅間山がきれいに見えたりする。
さすが軽井沢という感じだ。一人でゆっくり座って読書する人、お友達とおしゃべりする主婦たち、みんなそれぞれの時間を過ごしている。
売られているスコーンがとても美味しそうなので買ってみることにしたのだが、これがなかなか本格的で驚いていた。調べてみたら、あのショウゾウカフェ(shozo-café)、つまり、かつてカフェの聖地と称された伝説のカフェ(那須高原)だった。
なるほど旨いわけだ、などと納得してしまい、飲んでいるカフェラテだって、もしかすると特別なのかなぁ、などと思えてくる笑。
▲書店とブックカフェのアルバム(タップして右へ)

僕たちは2軒のカフェで寛いだわけだが、要するにこの施設全体が、まるでカフェのような場所なのだ。僕たちが気に入っているのは、たぶんそんなことだ。
そういえば、あの蕎麦屋だってカフェっぽいし、さっきの「いぶる」だって、ソフトクリームや珈琲のテイクアウトを始めたようだ。春うららの森のベンチに座われば、そこが自分のサードスペースってことかな。
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詳しくは「軽井沢コモングラウンズ」で検索。公式サイト以外にも、いろいろな取材記事が出てくるからそっちの方も楽しいよ。

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