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2025年12月05日

はじめての東福寺は凄かった

紅葉の京都ぶらり散歩・後編
そうだ京都、行こう。・・・この有名なキャッチコピーは、京都観光を促すためのJR東海のキャンペーンに使われている。1993年から続くらしいから、僕たちもどこかで接していたのだと思う。
桜や紅葉などの京都の魅力を「絵はがき」のように表現しているそうだ。そして、2025年の秋の舞台に選ばれたのが、ここ東福寺だ。
僕もこの公式サイト(souda-kyoto.jp/)を開いたのだが、トップページに使われている東福寺の紅葉シーンがとにかく凄かった。一発でノックアウトだ笑。

この日は、京阪の東福寺駅からプラプラ歩いて向かうことにした。古い商店街を通って電車の高架をくぐっていく。交差点には東福寺➡という誘導表示や看板が必ずあるから迷うことはない。いつの間にか周囲は塔頭(たっちゅう)が並ぶ景色に変わり、東福寺の敷地に入っていく。
東福寺と書かれた大きな石塔が迎えてくれた。その先に臥雲橋(がうんきょう)があり、渡る左手には、谷を挟んだ境内が見通せる。あいさつ代わりの紅葉の景色だった。そして日下門から境内へ入っていく。
東福寺は、その敷地に三つの渓谷を取り入れ、そこにかかる三つの歩廊橋(屋根付きの橋)から渓谷の美しさを眺めるようになっているらしい。観光的に有名なのは、真ん中の通天橋(つうてんきょう)からの景色だと思う。渓谷が紅葉で埋まるさまは、まるで雲海のような趣なのだそうだ。
参拝経路は、まず手前の渓谷を降りてその景色を楽しみ、今度は上って奥の方丈庭園へと進むようになっていた。小さな川を挟んだ両側に紅葉の景色が広がる。まだ見頃の7割くらいらしいのだが、とにかく凄いのだ。
●渓谷の庭の紅葉アルバム7枚(タップして右へ)

境内にはモミジが2000本あるらしいが、桜は1本もないそうだ。鎌倉時代に境内の桜の木を全て切ってしまったらしい。桜があると遊興の場になってしまい、僧侶たちの修行の妨げになるというのが理由だったとか。おかげで今では紅葉の名所になったということらしい、なるほど。
たしかに右も左も、上を見上げても下を見下ろしても、ぜ~んぶモミジだから、綺麗は綺麗なんだけど、ちょっとした違和感もあったかな笑。一般人の僕には美しさの比較対象が必要なのかもね。
今日は平日だから、報道されてるような大行列は全くない。とはいえ、絶景の通天橋には人が殺到するから、後列と最前列では景色が違ってしまう。なんとか最前列に出ると、橋の真下から向こうの橋まで、谷を埋め尽くす紅葉の絶景が味わえた。
ちなみに最盛期の週末は、ここでの写真撮影は禁止になるらしいよ。なんだかなぁ。

さて、そろそろ京都駅へ向かおうと帰路についた。同じ道を戻って奈良線に乗れば、次の駅が京都駅だ。こんなに近くだったのに、全く知らないスポットだった。
今日は、わずか4時間ほどの散歩旅だが、紅葉の絶景を堪能できたから満足だし気分もいい。そんなテンションになると、なぜだか途中で見かけた街角の紅葉だって絶景に思えたりする笑。京都には紅葉が似合うな。
散歩の締めは、いつものようにビールだ。駅ビルの11階で串カツ屋を見つけた。ご褒美の1杯はやっぱり身体に染み入る。しかも揚げたての串カツが旨くて、ついついお替りしてしまった。
座ったのはカウンターなのだが、立ち上がると(11階の)そのカウンターバックの窓越しに京都市街が見下ろせた。市街に点在する小さな紅葉もそれなりにいい景色ってことかな。ごちそうさまでした。
●締めのビールと串カツ(タップして右へ)

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