ホテルの時間「焚火ラウンジでヴーヴ・クリコ」
ライフスタイルブティックホテル??
紅葉の軽井沢ドライブその6
ちょっとした渋滞を抜けたところだった。そろそろホテルだと思うのだが、それっぽい建物は見えてこない。と、困っていた途端、低い街路樹のすきまにIN看板を発見した(これが小さいのだ)。慌ててハンドルを切って左の敷地に入った。
車寄せにスタッフが出てきて、ようやくホテルだと分かった。そもそも建物がホテルっぽくないのだ。天井は高いが木造の1階建てで、まるでお洒落なレストランのような感じだった。どうやらこの建物がエントランス棟らしい(単独の建物)。

中に入ると、そこは高い天井の空間で、その正面に大きな吊り下げフード(つまり巨大な暖炉)が現れた。フロントカウンターでチェックイン手続きして、暖炉を囲むベンチシートに座り、ウエルカムドリンクを楽しむ。ハロウィンだからアチコチにオブジェが飾られている。このホテルでの滞在は、まぁそんなスタートだった。
少ない客室数の割にはあんがい敷地は広くて、中央の緑地パティオ(これがユニークで楽しそう)を囲むように低層の建物が散在している。さらに敷地全体を木々が囲んでいる感じだ。なるほど、軽井沢っぽくてなかなかカッコいいホテルだ。
それぞれレストラン棟、スパ棟、客室棟のようだ。どれもナチュラルな木造ってのも意外で面白い。
ちなみにスパ棟には、トリートメントやフィットネスが用意されているのだが、ジジイの僕にとっては、露天風呂とサウナにしか接点がない笑。
●ホテルのアルバム9枚(タップして右へ)
このホテルを初めて知ったのは箱根だった。高級な温泉旅館ばかりの強羅エリアに出現した小規模な外資系ホテルだったから興味を持ったのだ。
インターコンチネンタルが日本に導入した「ライフスタイルブティックホテル」らしい。個性的で、独自のデザイン(インテリアとかサービススタイル)で、単なる宿泊施設ではなく「滞在そのものが特別な体験になるホテル」ということらしい。だから、軽井沢にもあることを知って、今回の旅に使ってみたくなった。
荷物はスタッフが部屋へ届けてくれるというので、僕たちは敷地をプラプラしながら客室へ向かった。例えば、レストラン棟の横には焚き火ラウンジというエリアがある。夜になると焚き火が始まるらしい。そこはバーラウンジみたいなもので、この期間はヴーヴ・クリコ、つまり本場のシャンパンを楽しめる企画をやっているらしい。
客室はリバービューを選んであった。ブラインドを開け外のテラスに出ると、目の前は軽井沢の森(実は隣接するゴルフ場の森)で下に川が流れていた。なんとなくいい感じだ。決して広くはないが、使われているインテリアや小物はどれもセンスがいい。なるほどデザインホテルってことは分かるな笑。
●ホテルのアルバム7枚(タップして右へ)
さて、ディナーの前に焚き火ラウンジへ寄ってみよう。とはいえ、どうやら夜になって気温がさらに下がったようだ。なんと外の気温は1~2℃らしい。寒いわけだ。念のためにとトランクに入れておいた薄手のダウンを引っ張り出して、出かけることにした。
夕食の前のシャンパンだから、アペリティフってことかな、ジジババには似合わないかもしれないが、なかなか楽しい企画だと思う。フロント棟の大きな暖炉もそうだが、焚き火ってやつには不思議な魅力があるものだ。
暗くなった屋外のラウンジには、一段掘り下げたピットスペースがあって、その中央に薪の炎が残っている。声を掛けると、若いスタッフがやってきて、まずは大量の薪を投入し始めた。炎はどんどん大きくなるから、焚き火というより、まるでキャンプファイアーだ笑。
まぁホテルでのこんなことが、ライフスタイルの提案ってことかもね。
●焚き火ラウンジのアルバム6枚(タップして右へ)
ヴーヴ・クリコは、フランスの代表的なシャンパンブランドのひとつだ。マダム・クリコが、亡くなったご主人の遺志を継いで作り始めたシャンパン・・・というストーリーが有名かな。今夜の企画は、ホテルとヴーヴ・クリコのコラボ企画らしく、テーブルや食器、グラスなどは全てヴーヴ・クリコ仕様になっていた。メニューには高額なものも並んでいるのだが、選んだのはもちろんスタンダードなイエローラベルだ。
ホントなら、ゆっくり味わっていたいところだが、もはや楽しめる気温じゃない笑。シャンパンをゴクゴク飲み干して、早々にレストランへ向かうことにした。
まぁ寒いのは困ったが、この若いスタッフとのおしゃべりも面白かったし、とても楽しい夜になったかな。
●このホテル karuizawa.hotelindigo.com









