会場選びにジタバタする幹事
僕を助けてくれた人のハナシ
今回も、神戸情報の「番外編」の記事になる。書いた順で言えば8回目なのだが、今回も雑談っぽい笑。まぁ、旅の準備の「裏側」をちょっと書いておこうと思ったのだ。長くなりそうなので、まずはその前編だ。
幹事の僕の原動力はいつも「参加者の笑顔」だ。現地を訪ねて下見に行ったり、あれこれ考えるのは「楽しんでもらいたいから」という言葉に尽きる。せっかくの「そのひととき」ってやつを大事にしたいのだ。だから「実務の苦労」はいとわないのだが、実は「気苦労」っていうやつもある。まぁ必要以上にアレコレ深く考えてしまう、僕はそういう質(たち)なのだ笑。参加者たち一人ひとりの顔を思い浮かべて、どうするかなぁと考えるからだ。
一方「決断力」はある方だから、意外なほどさっさと決めることができる。決めるために手間は惜しまないが、決断に躊躇はない。幹事が決めないと先に進まないからだ。だから会場も会費も、僕が自信をもって決めたことだ。きっと楽しい時間になる。
そんな僕の場合は「決めたあと」の方が実は大変なのだ笑。もっと個性があるところはなかったのかなぁとか、もっと面白くできないかなぁとか、決めたのに、そんなことばっかり考え始める笑。そのあたりが情けないところだ笑。
今回の僕のハナシには登場人物が一人加わる。決める側の僕を、親身になって助けてくれたAさん(女性)のことだ。彼女と僕には同級会(A面もB面も)で会う、ということ以外、あまり接点はないのだが、唯一「みんなに楽しんでもらいたい」ということだけは、共通していた。
そんなセリフを口にしたり、会話に挟むのは誰にでもあることなのだが、彼女のそれは「行動する」ことだった。参加者に楽しんでもらうために、彼女が必要と思ったことを、彼女はホントにやってしまうのだ笑。つまり共通するのは行動の方なのだ。
きっかけは、僕がこの神戸企画を考え始めた去年の春先のことだ。いずれ下見に行こうと、神戸のことをよく知る彼女に、おすすめの店を質問したことに始まる。その後はコロナが再燃し、A面の日程変更などが相次いで、下見の旅は先送りされていた。実現したのは今年に入ってからなのだが、彼女からの情報が途中から、どんどんパワーアップし始めた笑。どうやらそれは、彼女が多くの「神戸通の知人たち」から情報を得たり、なにより彼女が自ら体験したからだった。つまり神戸に何度も通って確かめたのだ。
本人は「自分も楽しんでるから気にしないで」というのだが、僕が恐縮していることは間違いない。最初のうちは、神戸に行く機会の「ついでに」やってくれてる、と思っていたのだが、それは勘違いで「わざわざ」だとすぐに気付いた。たとえば「おすすめ神戸グルメの店」のリストは、すべて彼女が収集した様々な情報や下調べ、そして足を運んだものばかりだ。ね、驚くでしょう笑、ホントのハナシなのだ。だから、僕の下見の旅は、彼女のそれの、ごく一部を体験したものに過ぎない。
ちなみに、ここで紹介した「神戸のおすすめスポット」や「推奨ルート」というのは、関西27期の女性たち3人がある日(集まって?)あ~だこ~だと話し合って、彼女が取りまとめてくれたようだ。女性目線の提案は、男の僕には到底無理だから、ホントに助かった。
今だから書けるハナシがある。それは、唯一みんなで集まる店(初日の夜の食事会場)のことだ。神戸グルメと言えば、やはり本格中華や神戸ビーフということになる、と僕は当初そう考えていた。実のところ(過去の僕の仕事上の体験でも)偉い人に連れて行ってもらった神戸での食事といえば「中華の記憶」しかないし、こんな年齢になったから、いずれ行ってみたい「神戸ビーフの名店」もある。だからみんなの想像も、そのあたりなのだと思った。
それはその通りなのだろうが、そう考えれば考えるほど、みんなの想像と違うジャンルの店はどうかなぁ?、などと僕は思い始めるのだ。へそ曲がりな僕は、フツーとは違うことをやりたくなるし、それが「O島くんが幹事なんだから」と、自己弁護するところがある笑。
そんな僕が反応したのは「神戸イタリアン」だった。もちろんAさんのおすすめは中華の店のリストからスタートしていた。それらを調べたところ、どれも人気の名店ばかりだった。その次にあったのがイタリアン(印象で言えば隠れ家イタリアン)で、調べた僕は、猛烈に興味を持ってしまった。だから、下見の第1候補(つまり本番の第1候補)に選んだのだ。そして実際に訪問して楽しんだ夜、その思いは確定した。僕にとっては、すばらしい店だったのだ。
料理も旨かったが、そのサービスも、何より醸し出すムードが「大人の神戸」そのものだった。値段はそれなりに張るのだが、絶対みんなが喜ぶ店だと思った。今から思えば、おすすめしてくれた彼女にとって、実は「教えたくない店」だった可能性がある。それくらいの身びいきが生まれる店だ。
そんな「彼女のとっておきの店かも」という僕の思い込みもあって、このイタリアンの予約をAさんにお願いすることにした。幹事の僕は彼女に甘えることにしたのだ。彼女は快く引き受けてくれた。ところが予約には難問が立ちはだかった。店のサイズ(席数)からすると、17人の予定人数では、貸し切り対応になってしまうのだ。さすが土曜日の神戸三宮だ、その場合、ミニマムチャージ制(最低保証売上)になるという、その額は30万円だった。まぁ人気店では当たり前の対応ともいえる(悲)。
単純計算すれば、一人18,000円弱になるのだが、下見のときの(ワインをしこたま飲んだ)僕の支払い価額からすれば、おかしな金額でもなかった。とはいえ、これまでの同窓会とすれば破格になる訳で、やむなく断念するしかなかった。もしかすると、メインに神戸ビーフを加えることができたかもしれないが、こればかりは仕方ない。実は、大人の店とは言え、品数を少しセーブすれば10,000円位でも楽しめると、僕もAさんも目論んでいたから、落胆したのは間違いない。
代案で考えたのは、2軒目に使おうと思っていたジャズ&レストラン(情報ではジャズバーと紹介している)を1次会に使う案だった。これだと一気に安くなる笑。僕のそんなアイデアに応えて、なんと彼女は実際に食事に行ってくれた。彼女もドリンク片手のジャズライブでしか使ったことがないからだった。
彼女の結論はNG。食事(料理などの評価)云々ではなく、ここは静かにジャズを楽しむ店だ、という判断だった。同窓会の楽しいおしゃべりの場ではない、たしかにその通りだ。信頼する彼女の判断は、至極まともなものだった。価格が大幅に下がるから、という僕の方が、浮足立っていたのだ笑。
結局、僕の「フツーでは嫌だ」「変化球だ」という考えを取り下げた笑。やっぱり「神戸らしい店」「ちゃんとした店」で美味しい神戸グルメを楽しもう。そして順当に、本来のおすすめ「本格中華」の候補店から選ぼう、と決めたのだった。
しかし、これがまた難問だ、どこもディナーで10,000円というのは無理な話なのだ。そこで再び活躍してくれたのが彼女だった笑。どんな手段を使ったのか、詳しくは分からないのだが、僕の希望の会費(フードドリンク込み10,000円)を先方がOKしてくれたのだ。僕はホッと安堵した。
ところが彼女は、単に「よかったなぁ」で終わらない笑。なんと、その店に出向いて、当日出す料理(コース料理)をわざわざ作ってもらい、食べて確認したのだ。O島くん、大丈夫、そもそも料理は美味しいし、食べきれないくらいの料理が出てきた、そんな趣旨の連絡だった。ホッとしました~、と彼女のコメントが付いていた。石川県にいて何もできない僕のピンチヒッターはプロ級の活躍を見せてくれた。彼女の「行動」とは、それくらい凄かったのだ笑。もはや脱帽だ、感謝しかない。ありがとう。
という訳で、今回の神戸の旅の「表の幹事」は僕なのだが、裏側の「真の幹事」が彼女なんだと思っている。みんなに喜んでもらいたいから、という彼女のコトバにはそんな重みがある。(ここまでが前編)
神戸企画の概要
●タイトルは大人の修学旅行「神戸編」
●日程は、2023年5月13日(土)~14日(日)
●現地集合、現地解散、ホテルも電車も参加者個人で
●推奨ルートやおすすめスポットを多彩に提案
●それぞれ自由に楽しんで夜だけ全員集合
●夜の会場は本格中華「新愛園」16:45~
●幹事は0815金沢駅発サンダーバード12号に乗る予定(JR三ノ宮には1136着予定)、宿泊ホテルは「レムプラス神戸三宮」
●金沢組の「神戸ミーティング」は予定通り4月15日土曜日16時~。当日の電車も翌日のランチも、そろそろ予約しておかないとね笑。
●詳しい情報は(まぁ雑談も)公式サイト「食う見る遊ぶ」で継続