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2026年02月13日

肉の皿に咲くエディブルフラワー

不思議な美意識の焼肉店
めったに口にしない食べ物のひとつが焼肉だ。少なくとも焼肉店に行ってちゃんと食べたのは1年以上前のことだと思う。
けっして肉が嫌いなわけではなく、いつの間にか量が食べれなくなったのだ。特に霜降りが苦手になった(美味しいけれど)。100gくらいでちょうどいいのだが、だとすればステーキなら一番小さなサイズだし、焼肉なら一皿くらいってことになる笑。
とはいえ、昭和生まれにとって肉はご馳走の王様だから、今でもちょっとした特別な日の外食メニューになっている。もちろんそんな「特別な日」はめったにないから、丁度いい。

この晩やってきたのは香林坊の(某新聞社の)のっぽなビルの最上階にある焼肉店だ。ここ金沢店はたしか10年ほど前にオープンしたはずで、何度か使ったことがある。
焼肉店とはいっても和室があって、和服の女性スタッフが丁寧に接客してくれるから、喧騒や煙をイメージさせる焼肉店とは雰囲気が全く違う。それは東京を始めとして全店同じだと思う。だから、まるで料亭みたいな・・・と言われることもある。
まぁ東京発の有名店(老舗)で、その名声は全国区だから読者の中にも使った人は案外多いと思う。
この晩は2人だったから、僕たちは和室ではなくテーブル席に案内された。ちなみに窓際にはカップルシートがあって、21階の窓越しに金沢の夜景を楽しみながら(二人並んで)食事することもできる。
内装は凝った意匠で、照明もアンバー、静かで、サービスの品もいいからカップルにピッタリかな。もちろん扱う肉の品質は高くて、失敗することの少ない店だと思う。つまり、値段はそれなりに覚悟がいるってことになる笑。

出てくる肉の皿には、必ず「花」が添えられている。真っ白な皿に美しい肉、彩りの野菜に南国っぽい花びら、まぁ独特のセンスだと思う。ずいぶん昔から続くスタイルだから、ある意味でここのアイコンのような気がする。
そういえば最近そんな花が乗った料理をどこかで見たなぁ~と気付いて、思い出した。パンケーキがウリの、ハワイ系のカフェのメニューに乗っているあの花だと思う。
面白がってスマホで調べたら、デンドロビウム・ファレノプシスとかいうやっかいな名前だった。略称「デン・ファレ」というランの一種らしい。もちろんエディブルフラワー(食用花)だから、食べることが前提の花なのだが、派手だから口にするのに勇気がいる笑。
焼肉にランの花というのも独特だし、内装に代表される美意識や醸し出される空気感には、ちょっとした違和感もあるのだが、不思議な説得力?とか安心感?がある気がする。
▲▼この店の料理アルバム7枚

この日の一番はネギタン塩だった。1枚ずつゆっくり焼いてベストタイミングでかぶりつく。これは旨い。サラダやキムチを箸休めにして、二皿目のロースへ進む。全盛期の僕なら軽く炙ったくらいが好きだったが、今の焼き方は「しっかりめ」になってしまった。
だからカルビはややこしい。少しでも気を抜くとすぐに炎をあげるから、焼くのも真剣勝負みたいになる。まぁこんな感じで、焼くのは順調に進むが、食べるペースはがた落ちだ。たった三皿に悪戦苦闘で、胃袋が悲鳴を上げ始めた笑。歳はとりたくないなぁ。
ちなみに、ここのキムチ盛合せはお気に入りだ。この日はセロリとか青菜(小松菜かな)が加わった5種類で、どれも美味しいし、なかなか楽しいからおすすめかな。
そういえば、最後のアイスクリームのサービスとか、会計時にガムをくれる焼肉店特有のサービスは、ここが発祥らしい。そんなガムは、いつの間にか口内ケアタブレットに交代していた。これはアップデートだね。

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