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2020年09月04日

覆面パトカーとのつきあい方

ある日の北陸道で、僕が目撃した覆面パトカーは、後部座席にスモークを貼った白のクラウンアスリートだった。そんなパトカーは「ありえない」と思いながら、ゆっくり追い抜くと、ドライバーは間違いなく、あの「青い制服」を着ているではないか。覆面パトカーと言えば白かシルバーのクラウンだけど、警察が走り屋っぽいアスリートを使うはずがない。ましてや、スモーク(フイルム)を貼るなどということはあり得ない。そう思い込んでいた僕は、最近の覆面事情に疎かったようだ。最近の覆面は車種も豊富で、もはや8ナンバーではないし、判断の頼りの「バックミラー2個」はスモークで見えなくなってしまったようだ(笑)。
そんな出来事から2週間たったある日のことだ。この日は天気が良くて空気が澄んでいる。これはドライブ日和だ。県境のトンネルを抜けて砺波平野に出るころには、きっと残雪の立山連峰が目の前に広がるだろうな。そんな景色を想像して山側環状から北陸道に合流した。2週間前のあの日と同じ曜日、同じ時間帯だった。県境は80km制限だ。天気はいいのに、みんな走行車線にきれいに並んで走っていて、追い越し車線はガラガラだ。こんな時は危ない。列の先頭に覆面パトカーが走っている可能性がある(笑)。

追越車線を走るといっても、少しだけ速度を上げただけで、乱暴な運転ではない。そうしながら先頭に近づくと、なんと、2週間前のあの白のアスリートがいる(笑)。もしかしたらと、ゆっくり横に並ぶと、やはり例の青い制服だ。一瞬、目と目が合った気もする。仕方なく、ウインカーをあげ、覆面アスリートの前に入ることにした。こんな時のいつもの行動だった。
それから膠着した安全運転が続いたのだが、上り坂の遅い大型トラックに追いついて、速度が大きく落ちたとき、先に追い越していったのは、覆面アスリートの方だった。1台やり過ごして、僕もトラックの前に出た。再び走行車線に戻った覆面アスリートは2台先にいる。そんな時、能天気にスピードを上げて追越車線を走ってくる若者SUVがあった。
その若者SUVは、助手席の男性がフロントのダッシュボードに両足を乗せるように行儀悪く座っているように見えた。こんな年齢になったから、過去の自分は棚に上げて、そんなマナーの悪さに目が行ってしまう。SUVは僕の横を抜け、覆面アスリートの横を抜け、まだ軽快に飛ばしている。すると、覆面アスリートは車線をスルリと変えてSUVを追いかけた。しばらく走ったのち、赤いパトランプを出し、サイレンを鳴らして、近づいていった。しばらくぶりに観た逮捕ドラマだった(笑)。

まだ30代だったと思うが、僕はスピード違反で捕まったことがある(笑)。もちろん人生最初で最後の大事件だ。仕事で大阪(東大阪あたり)へと車で向かったときのことだ。北陸道から名神に入り、瀬田JCTから、当時できたばかりの京滋バイパスへ入っていった。京都や吹田ICあたりの渋滞を避けたのか、事故渋滞があったのかは忘れた。もしかすると、新しい道を走りたかっただけなのかもしれない。京都のどこかのインターを降りて、一般道に入った直後だったと思う。見事に捕まったのだ(笑)。
黒歴史だから、ほとんど記憶にないのだが、パトカーの中で、速度記録の紙とかを見せられ、何かに署名したように思う。その後、罰金を払ったり、免停の講習に行ったり、ドタバタした日々を過ごした。まさに忘れたい過去だな。そんな僕は、それ以来、ず~っとゴールド免許を更新中だ(笑)。
この日の、あの若者たち?も、今頃パトカーの中で手続しているのだろうか。でも、3密のことがあるから狭い車内でやらずに、外でやるのかなぁ。でも高速道路の路肩は危険だしなぁ。そんなどうでもいいことを考えながら、富山へ向かった。

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