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2024年10月11日

散歩の途中で「海岸のかんばん」

夏は散歩をサボる。今年のようにず~っと猛暑や酷暑が続けば、熱中症という理由を使って、サボり続けることになる。旅に出ると、別人のように歩くくせに、日常生活ではいたって怠惰な毎日だ。
早起きして、気温が低いうちに散歩に出ればいいのに、そう言われ続けてもう何年にもなるが、夏のサボり癖はなかなか改善しない。

ある日の夕方、庭に出てみたら意外に暑くない。あれっ?もう秋がやってきたのかも、と単純な僕は錯覚してしまったらしい。だから散歩に出ようと思った。近くの海岸の遊歩道を歩くのはどうかな?、あと1時間ほどで日没だから、海の夕陽も見れるかもしれない。
僕は、太陽がどんどん降りてきて海に沈むさまを、ボ~っと見てるのが大好物だ。見上げた空には雲が少ないから、もしかするとキレイな夕陽になるに違いない。嫌がる家内を道連れにして向かうことにした。
遊歩道というのは、近くの松任海浜公園の外周の小径のことだ。ここは広い芝生の公園で様々な遊具やパークゴルフ?、バーベキュー設備なども配置されいる。地元では「CCZ」と呼ばれるエリアの中にあるのだが、もう相当古くてとても人気の施設とは思えないけど笑。
ちなみにCCZというのは「コースタル・コミュニティー・ゾーン」の略称で国交省の海岸整備事業のひとつだったらしい。上下線の徳光PA(ハイウエイオアシス)も高速道に架かる歩行者専用の「橋」も、温浴施設も海岸整備も、この公園も全部CCZ事業の賜物ってことだ。

そんな海岸線や公園の遊歩道には、たくさんの「かんばん」が立っている。公園の案内図とか施設の説明案内は想像通りだが、面白いのは海岸線の整備計画を広報する「パネル看板」が妙にが多いことだ。どうやら国土交通省のPR看板ってことかな。
いつだったか、そんな看板に足を止めて、ゆっくり読んでみたことがある。CCZのことを知ったのはそのときだ。ちなみに公園側の駐車場あたりに巨大なテトラポット(消波ブロック)の実物模型?があるのだが、確か大きさ世界一、とか書いてあった。建設当時はあれもこれもと、訴求(自慢?)したかったのかもしれない笑。
そういえば、そんな看板の中には異質なものもあった。「不審船」という文字がちょっと不気味な看板だ。今はアベックの聖地のような印象なのだが、過去には悲しい歴史もあるってことかな。

さて、夕方の遊歩道の散歩は何かと面白かった。バーベキューコーナーでは水着姿の若い女性3人が歓声を上げてたりする。まぁ視力が悪いジジイには、遠すぎて何の意味もないけど笑。
どうやら今日の日没時刻は18:02らしい。徳光側の海岸にはカップルがどんどん集まってくる。散歩を終えた僕は、もう汗だくだ。当たり前だが秋の気配は単なる勘違いで暑さに変わりはなかった。涼しそうなのはここの夕景だけだ。
パーキングから100mほど先にある人工リーフ(離岸堤)の上には「#LOVE」が見える。ジジイの僕たちはラブ看板と呼んでしまうが、今風にいうならモニュメントってことだ。地元JCがクラウドファンディングで作ったものらしい。
小さく見えるが3m×10m、重さ50トンの巨大な構築物ということだから、結構なシロモノだ。たしかに多くの看板はいかにも昭和的で景観の邪魔をしてる気もする。これからは看板は減り、こんなモニュメントやイベントなどで、PRが進んでいくのだと思う。

それにしても、ここから見える夕陽はやっぱり美しい。この景色だけはず~っと変わらないでほしいものだとつくづく思う。

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