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2026年02月27日

親子丼の専門店なんだけど実は・・

正直なところ地酒が目当てです
わが家の老夫婦の場合、ある日突然のように「あれが食べたい」と片方が言い出すことがある。互いにその実物を脳内で映像化して「ほ~あれかぁ、いいね~」と同意する。まぁ日々平凡な老人たちだから、食べ物に関する欲求には素直に賛同してしまうのだと思う。
とはいえそれは一瞬のことで、相手の反応が悪いとテンションが下がって、数分後には「まぁいいかぁ」と消えてしまう欲求でもある。だから、その発言の回数の割に、あんがい実現するのは少ない。
最近の実現例でいえば、喫茶店のクリームソーダとか町中華のチャーハン、素朴なマカロニグラタンとかピザトースト・・かな。とまぁ、書いてしまうと実に地味で些細なものばかりで恥ずかしくなってしまう笑。

この日の仕事帰りに夫婦が待ち合せて向かったのは「親子丼」の専門店だった。つまり親子丼が食べたいというハナシになったのだ。言い出しっぺは家内だが、店を決めたのは僕の方だ。
たぶん家内の脳内にあったのは「素朴なうどん屋さんの親子丼」の映像なのだと思うのだが、僕の脳内に出てきたのは「新しくできた専門店」のそれだった。
この店があるのは金沢フォーラス6階のレストラン街だ。昨年の暮れに大幅なテナント入れ替えがあって、新しくオープンした8店は、どこもそれなりに繁盛している様子だった。そのなかの1店だ。
運営しているのは二口町の大藪という人気の蕎麦店だ。蕎麦もいいが昼の人気は親子丼、夜の人気は全国の有名蔵の日本酒、そんなちょっと特徴的な蕎麦店でもある。
この新店はその店の姉妹店なのだが、なんと蕎麦は売っていない。あるのは名物の親子丼と、貴重な日本酒の数々だった。もうお分かりだと思うが、僕の脳内には地酒のラベルが何枚も広がっている笑。
▼楽しんだ料理とお酒のアルバム7枚

時刻が早いこともあって店は静かだった。さっそくタブレットを開いてオーダー開始だ。こんな僕だが、珍しく迷ってしまい選ぶのに時間がかかった。
親子丼は2種類しかないからすぐ決まるのだが、問題は日本酒だ。迷うのはここのラインナップが素晴らしいからだ。飲むのは僕一人だから飲めるのは2~3種類(しかも最小サイズ)が限度だと思う。目移りして決められないのだ笑。
迷ったあげく、秋田の新政(あらまさ)2種類を飲み比べることにした。マニア垂涎の日本酒で、こんなに豊富な選択肢は見たことがない。代表的なNO.6シリーズからX-typeを選び、プライベートラボシリーズから陽乃鳥(ひのとり)を選んだ。
ちなみに新政酒造は、多くのファンだけでなく、全国の酒蔵が学びに通う唯一無二の酒蔵だから、僕のテンションは爆上がりだ。言いたいことは山ほどあるが(運転手の家内は飲めないから)僕は黙って飲むしかない。もちろん僕にとっては幸せな時間だったのは間違いない。
本題の親子丼だが、こっちも食べ比べした。まず、店の代名詞の「上親子丼」には大分県産自然卵「蘭王」を追加トッピングした。この卵が凄いやつだった。そして(普通の)親子丼は、京都・原了郭の黒七味を使って味変を楽しんだ。どちらもなかなか楽しかった。

そういえば、金沢駅にはたくさんの話題店が続々誕生している。いま話題の麻辣湯(マーラータン)とか、なぜかアサイーボウル専門店とか、今日も若い人たちで一杯だった。そういえば、あのスープストックも人気だね。
そんな話題のメニューが僕たちの「あれが食べたい」に登場するのかどうかは不明だが、早くしないと食べれなくなるかもしれないね。今も昔もブームの終焉はあんがい早いし、お店の入れ替えも頻繁だから笑。
さて後日のこと、僕は唐突に「おはぎ」が食べたくなった。老舗和菓子店のやつではなく、脳内には「芝寿しのマリちゃん」が浮かんでいた。でも、結局食べたのは「すずめのおはぎ」だった。
まぁ、この夫婦が食べたいのは「めっちゃおいしいそれ」ということではなく、「いつものアレ」ってことなんだと思う。まぁ、急に食べたくなるものって、みんなそんな感じかもしれないなぁ。

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