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2026年06月13日

番外編・旅のおまけのエピソードあれこれ

春の瀬戸内ぶらり旅2026番外編
この原稿は瀬戸内旅の番外編だ。というより軽い小噺(こばなし)ってことかな。本編に書けなかったくだらない話もある笑。最後のおまけだと思ってお付き合い願いたい。

僕はときどき、何かのスイッチが入ると古~い歌を思い出す。そして密かに小さな声で口ずさんだりする。まぁ一種の駄洒落だと思う。これって、高齢者の共通項かなぁ。
瀬戸内への旅の最初の目的地・鞆の浦(広島の福山)へ向かったときだ。乗った新幹線の座席は8号車の8番だった。なんと、ぞろ目じゃん。そんなことに気付くと、頭の中に、あのエイトマンの主題歌が流れる(エイトの連呼だけだけど)。
もちろん、これが7号車の7番なら、ウルトラセブンになると思う。これもセブンの連呼だ、そこしか覚えていないから笑。
ちなみに、敦賀からサンダーバードに乗ったから、やっぱりあの人形劇を思い出して、主題歌を口ずさんでいた。頭の中には格納庫から飛び立つ2号の映像が浮かんでいる。ここまでくると調子に乗ってるだけだ。つまり今日のテンションは高い。
乗り換えの京都駅の売店で、家人があの豆大福を見つけた。京都・出町ふたばの豆餅だ。ラッキーだグッジョブだと褒めたたえ、もちろん買って、のぞみの中でパクついた。やっぱり旨いなぁ。でも大福の歌に心当たりはない。

今回の旅に出る1週間ほど前のこと、「こんど鞆の浦(とものうら)へ行ってくるんだ」という話を同級生・某にしていたときのことだ。「ほう、鞆の浦ねぇ、瀬戸内海だっけ」、と某くんが反応した。
さらに某くんが言う「鞆の浦ゆ~、なんとかかんとか、富士の高嶺になんとか~、って歌があったなぁ」・・・。それに同調した僕が応える「あったなぁ、万葉集かなんかかなぁ」・・・。
もちろん、この2人のテキトーな会話は間違いで、ただしい歌は「田子の浦ゆ うち出でてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける」のことだった。鞆の浦ではなく田子の浦(静岡)だ。おっさんたちの勘違いはいつもこんなノリかな。
彼とは再び会うことになってるから、ちゃんと訂正しておかねばならない。ちなみに2人とも理科系だったからだと、なぐさめ合うことにしようと思う笑。

そんな鞆の浦は、レトロで静かな港町だった。古い商店が並ぶ道に「味自慢ぜんざい」と描かれた暖簾を見つけて、その喫茶店に入った。まぁ民芸喫茶って感じで、ここもレトロだ。
メニューにあったのは「クリームぜんざい」だった。天気もよくて少し汗ばむ日だったから丁度良かった。
作ってくれるのは(マスクでお顔は見えないけど)たぶん高齢の女性店主だ。先のカフェオレは一杯だての珈琲をゆっくり作るところから始まる本格派だったから、これならクリームぜんざいも本格派かもね、そう思った。
そして出てきた「クリームぜんざい」が上の写真のやつだ。手作りアイスクリーム(あんこ味)に、大粒のあんこ、そして多めのホイップクリーム、その上に乗っているのは、なぜかマーブルチョコ(みたいなチョコ)だった。なかなか独創的な組み合わせだと思う。だから今も忘れられない笑。
M永製菓のマーブルチョコレートが誕生したのは1961年らしいから、もう65歳ってことらしい。つまりこれも、昭和レトロの代表なんだね。

全国に〇〇ラーメンがあるように、広島県にもご当地ラーメンがあるらしい。広島ラーメン、尾道ラーメン、汁なし担々麵、広島つけ麺が4大ラーメンなのだそうだ。
とはいえ、やっぱり面白いのは「お好み焼き」だと思う。お店の個性のことではなく地域性の違いのことだ。ご当地焼きってことかなぁ笑。
広島市内で食べたのは基本の、そば肉玉(中華麺+豚肉+玉子)だったが、尾道は砂肝とイカ天が入るのだそうだ。肉の違いでいえば、ミンチ(府中市)、鶏モツ(三原市)。麺の違いなら、いんおこ(因島のお好み焼き)の「うどん」が有名らしい。
ソウルフードは、食べる住民たちの中にある食べ物だから、地域の違いが生まれるのだと思う。
ちなみに店のメニューをよく見ると、知らない名前のご当地フードに出会う。今回の旅で知ったのは「こうね」と「がんす(がんす天)」だ。「こうね」は牛の肩バラのことらしく、お好み焼きが出来上がるまでに楽しむサイドメニュー(鉄板焼き)のひとつだった。
「がんす」は魚のメンチカツかな、小魚のすり身(玉ねぎや唐辛子なども入ってる)にパン粉をつけて揚げたもので、これがけっこう旨いのだ。

この「がんす」というのは方言(いわゆる広島弁)の「~がんす(~でございます)」に由来するらしい。ちなみにメニューのキャッチフレーズには「ぶちうまい」と書いてあったりする笑。
旅先で方言を耳にすると、ちょっと嬉しい。もちろんホテルやショップの場合は接客用語だから耳にすることはないのだが、例外はタクシーの運転手さん(しかも話し好きな方)たちだ。
今回は尾道で出会った運転手さん2人がそれだった。こっちが標準語だから最初のうちは(無理して)標準語を繰り出すのだが、慣れてくるとどんどん会話に広島弁が出てきて楽しかった。
はっきりとは覚えていないが「じゃけい」とか「ほうじゃのう」とか、そんな感じだったと思う。想像とは違ってあんがい優しいニュアンスばかりだった。方言に触れる旅は楽しい。

最後になるが、読者の同級生にとっては、今回の僕のこの旅(瀬戸内の旅)はB面企画の「大人の修学旅行」につながるやつ、つまり下見だと理解していると思う。
もちろんこれは、いつものジジババのプライベートの旅だから、同窓会のため、というのは的外れだ。とはいえ旅先で楽しい時間を過ごすさなかに、ここは同級生たちと来ると楽しいだろうな、という気持ちがいつもある。
今回は楽しかった。だから尾道+〇〇は次の企画の有力候補地ってことかな。尾道+鞆の浦、尾道+瀬戸内の島々、尾道+広島・・・どれも楽しい組合せだと思う。
いつになるか分からないが、次のB面・大人旅の企画を楽しみにしていてほしい。

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