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2026年06月05日

これが噂のメロンボール

ある日の小松ドライブ
このケーキは5月から7月あたりでしか買えない。いわゆる季節商品なのだが、小松の人たちにとっては「夏の風物詩」なのだそうだ。見た目はどこかレトロで、でもとても贅沢で、独特の存在感がある。

半割にしたメロンをくり抜いて、中にメロンの果肉や様々なカットフルーツ、そしてフルーツゼリーなど10種を詰め込み、生クリームでふたをしてある。
形はメロンのままだからケーキとしてはめちゃ大きい。それをスプーンでほじくってパクパク食べるわけだから、子どもだけじゃなく大人にとっても贅沢な時間を味わえるってことかな。
売っているケーキ店は、小松の人ならだれでも知っている有名店だ(創業71年らしい)。とはいえ歴史があるだけではなく、いつ行っても行列の繁盛店でもある。
この日やってきた目的は、もちろんメロンボールなのだが、できればお店で食べてみたかった。お店なら、上にソフトクリームを乗っけたスペシャル版が食べられるらしい。

4年ぶり?にやってきたら、なんと大変貌していた。拡張していたのだ、かつての建物の横にさらに新しい施設(カフェやショコラトリー)が加わって、広い中庭も充実していた。
こういう景色を、絵本の世界から出てきたような風景というのかなぁ。中世ヨーロッパのおとぎの国みたいなエッセンスがあって、まるでジブリの世界のようだった。幼い子どもたちが楽しそうに遊ぶ姿が目に浮かぶ。
だから店名も変更されていた。かつての店名ケーキハウス・マルフジは、いつの間にか「スイーツガーデン・マルフジ」と名乗るようになっていた。なるほどスイーツのワンダーランドってことだね。
地域の人たち、とりわけ小さな子どもたちを大事にする姿勢があちこちに感じられた。
▲▼このケーキ店のアルバム12枚スライド

いつものようにケーキ店(ここを本店と呼ぶらしい)へ入ると、長いショーケースにはたくさんのケーキ(クラシックから新作まで)が大量に並んでいる。陳列されたメロンボール2種類(赤肉メロンのやつはクイーンと呼ぶ)を選んで、カフェで食べたい、と申し出るとていねいに対応してくれた。
本店からいったん外へ出て、建物横の遊歩道?をぐるりと進んだ先には、楽しそうな庭園があって、その横にカフェがある。そこで氏名を告げると、裏の本店で注文した商品が出てくる仕組みだ。
まだ開店したばかりの時刻だから、店内は静かだ。僕たち老夫婦は遠慮も照れもなく大きなメロンボール2個に立ち向かう笑。ちなみに片方1個だけをスペシャル(ソフトクリーム乗せ)にした。カフェでの商品名は「極上バニラのメロンボール」ってことらしい。これは美味しいし楽しい。
ホントはモンブランとか苺スペシャルとか、さっきのショーケースに並んでいた定番ケーキも食べたくなったのだが、今日は我慢して初志貫徹だ笑。

カフェを出てテラスのような通路を進むと、いきなり窓が開いて青年が声を掛けてきた笑。さっき本店で僕たちを誘導してくれた笑顔の青年だ。そこはショコラティエ(チョコレートショップ)だった。
後から知ることになるのだが、彼はこの店の3代目だった。創業者の祖父、2代目の父、それを息子の兄弟2人が3代目として継いだようだ。(彼は兄弟の弟くんかな?)。71年の歴史と一緒に地域の人に愛される続ける店を目指していくらしい。
彼とのお話しは、チョコレートの説明から、この店の歴史や理念、そして将来像や地域貢献などへと広がっていった。4年前に大規模に変貌したのも、3代目兄弟としての決意表明なのかもしれない。お話には熱があった。
僕はただのジジイで小松の民でもないが、こんな若者たちを応援したいと思う。ふらりと出かけた夫婦のドライブだが、ちょっといい話に出会えて、楽しいひと時だった。

さて、この日の小さなドライブでは、ちょっと面白い「巾着のいなりうどん」とか、小松の新スポット「アタカテラス(安宅の関)」とかを巡った。
どちらも「その場所」へやってくるのはウン十年ぶりのことなのだが、大きく変わっていた。小松にも新しい風が吹いてるってことだね。

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