本の時間「光量子コンピュータ??」
どうやら国際謀略小説?なのだそうだ、なんだか古臭い表現だなぁ笑。知ってる作家さんの最新作だから手に取ったのだが、相変わらず「実在すること」を巧みに取り込んだ社会派エンターテイメントだった。古いどころか現代の国際情勢そのものだ。

モノづくり大国、技術立国と呼ばれながら、この20年余ずっと低迷を続けている日本。その起死回生になるかもしれない「光量子コンピュータ」。そんな最新技術の開発ストーリーが縦軸になっている。
そして横軸は登場する人間たちの群像劇だ。小説の舞台は、最強の都市国家シンガポール。東南アジアのODAとか国家プロジェクトとか、繰り返される国と国の「不思議な関係」に翻弄される登場人物がたくさん登場する。
僕のようなアナログな読者にとっては、AIやスパコンどころか、量子力学や量子コンピュータに代表される最新の学術用語がたくさん登場して、ちょっとついていけない面もあるのだが、一種のビジネス小説としてとても面白かった。

Webニュースのアルゴリズムに驚く毎日
小説のストーリーはこれくらいにして、ハナシは僕の日常行動に跳ぶ。
仕事からの帰路、新幹線のシートに座って、僕がまず始めることと言えばスマホを取り出して、メールやSNSの確認だ。そしてついついWebのニュースを開いて、気になる記事を読んでしまう(僕の場合はGoogle)。
で、このところ、ちょっとした異変が続いていた。「あれっ?最近こんなニュースや記事が多いよなぁ」まぁそんなことだ。AIのデータセンターの消費電力とか、量子力学の基本や量子コンピュータの優しい解説とか、昨年のノーベル物理学賞のことだとか・・・。今までならインデックスに出てこなかった記事がどんどん増えているのだ。
理由はすぐに分かった。この小説に出てきたキーワードを僕がスマホでしばしば調べたからだ。「こいつ、こんなことに興味があるな」とGoogleが判断して、ニュースや記事を提案しているのだ。僕は当たり前のようにその記事を読むから、Googleは「やっぱりなぁ」と判断して関連記事をどんどん増やしていく笑。
いわゆるレコメンド・アルゴリズムってやつなのだが、こんなちっちゃなスマホ(つまりGoogle)なのに凄いことをやってるなぁ、とついつい感心してしまう。

ちなみに、Google検索の表示順ですら、人によって違う場合があることを知らない人も多い。つまり、アルゴリズムがあまり意識されていないということだと思う。
アマゾンを利用した人なら、個人的なおすすめが出てくることを知っているだろうが、ニュースサイトだって、いつの間にか自分が読みたくなる話題ばかりになっている。つまり、情報はパーソナライズされている、そんなことだ。
ネットの情報だから、個人的にはまだまだ不信感は否めないのだが、まぁ便利と言えば便利だし、怖いと言えば怖いかなぁ笑。
今回のきっかけは、そもそも「量子」ってやつが分からなくて、「量子もつれ」「量子の重ね合わせ」「トンネル効果」などの専門用語を調べはじめたことだった。光量子コンピュータも実在する技術だった。
それがAIの爆発的な普及とか米テック企業の膨大な設備投資計画だとかのニュース(これは日経新聞)に繋がっていった。まぁ何歳になっても、知らない「知」の世界はやっぱり面白いよね。

さて、次はシンガポールのことを、ちょっとググってみるかな、と思ったりする。
知りたいことは何だろう。マリーナベイサンズ?、シンハー?、チリクラブ?、リー・クワンユー?・・・、まぁ色々出てくるけど、小説で色々知ったから、これ以上の興味は今のところないのかもな。いらない情報が増えても仕方ないから、やっぱり検索は辞めておこう笑。









