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2020年09月04日

遠い記憶「いかだで無人島へ」

その昔、毎年の合宿地として穴水の貸別荘を使っていた時期がある。顔ぶれも何の合宿かも正確には思い出せないのだが、夏の暑い日にバカな企画を、毎年毎年、実行していたことだけは覚えている。いつもチーム対抗で、いくつかの企画を一日がかりで楽しむものだった。
市内の某所で集合し、チーム単位でクルマに分乗して、時間差を作って順に出発し、穴水を目指すドライブから合宿がスタートした。最初の企画は「クイズラリー」だった。途中に何か所か設けたチェックポイントを順に巡り、「指示書」をゲットする。そこに次のチェックポイントが書いてあるので、そこを目指す。課題はチーム対抗の「クイズ」なので、チェックポイントの名所や施設を回りながら、周辺を調べて、ゴール後のクイズの出題に備えていく。クイズの解答成績によって、夜の部屋や食事のランクが違うという趣向だったと思う。

スタート時に渡された封筒を開けると、最初のチェックポイントが書いてある、南町の某信託銀行で、その「窓口の某嬢」を見つけ、指示書を受け取ること・・・。そんなバカなことからスタートした(笑)。この時の窓口の某嬢は、友人Yくんの奥さんにお願いしてあった。仕事中にもかかわらず、何の関係もない無茶な企画に協力してもらったのだった。参加者は短パンにビーサンなので、信託銀行にとっては、違和感ある訪問者だったに違いない(笑)。翌年から、このチェックポイントは廃止になったから、きっと迷惑をかけたんだろうと思う。申し訳ない。
このように毎年盛り上がって企画し、やってみてダメなものは翌年からボツになる。そんな「ボツネタ企画」はたくさんあった。夕食の時に、料理材料をドラフト指名して、課題料理を作るという企画は、想像以上にひどい出来で、これも一回限りでボツになった。地元の漁師さんに頼んで地引網をやったこともある。それはそれで楽しかったのだが、ほとんど何も取れず、ボツにしたこともある。1杯の小さな赤イカ?を刺身にして、みんなで一切れずつ食べるだけの、とてもわびしい昼食だった(笑)。

穴水湾には小さな島が浮いている。どう見ても無人島だ。ある年、「いかだを作って、あの無人島へ渡ろう」、と盛り上がり、知人の山から太い「竹」をたくさん切り出したり、ガソリンスタンドに頼んで、古いドラム缶を譲ってもらい、穴水まで運んだ。設計図に従って、みんなで立派な「いかだ」を完成させた。4人乗りの本格派だった。進水式を終え、およそ10メートルほど進んだとき、しばった縄が次々にほどけて、4人は見事に海に落ちた(笑)。荒縄は縛るのには向いているのかもしれないが、水には弱くて、いかだには適していなかったようだ。
つい先日、大人のドライブの企画を練っているときに、そんな大昔の失敗の数々を思い出していた。心配はいらない、もう大人だから、そんなバカなことはしない。とはいうものの、ホントにダメかなぁ、なんとかできないかなぁ、と考えてしまう。常任幹事の僕たち二人は、こんなときだけ、諦めが悪い。

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