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2020年10月02日

黒赤白の30種類があるらしい

ここは、どこらへんなんだろう、砺波平野のど真ん中あたりかなぁ。スマートインターから出て、走っているのは、庄川の近くの細い道路だった。とはいえバス停もあるから、この地域の幹線道路なのなのかもしれない。カーナビの指示のままドライブにやってきた。
左折しろというのだが、明らかに民家と民家の間の細い小路なので、一瞬躊躇する(笑)。小路に入ると、そこは明らかに農道、まぁ、あぜ道で、その先に広がる田んぼの真ん中に、ビニールハウスが連なっていた。そして小さな看板を見つけてホッとした。カーナビは正しかったようだ(笑)。
あぜ道から見ると、奥まったところに建物があって、その前に屋根付きの駐車場があった。10台ほど停まれる駐車場は、何台か空いているのだが、めちゃくちゃ狭くて何回も切り返しが必要な感じだ。ちょうど左の端っこに空きを見つけて停めたのだが、どうやらハウスへの通路に停めたのかもしれない(笑)。

駐車場の屋根だと思っていたのは、実は「ぶどうの棚」だった。見上げると緑の葉が広がって残暑の日差しを遮り、涼しげに思える。何よりたくさんの「ぶどう」がぶら下がっていて、とてもきれいだった。
ドライブの目的地は、この「宮崎ぶどう園」だ。普通に言えば、ぶどう農園の直売場で、8月~10月の3か月程しか営業しないらしい。しかし、一見するとカフェのようなおしゃれな建物だった。きちんとデザインされていて、機能的で若々しい。
まず入り口の機械で整理券を手にする。今は10組くらいしかいないのだが、ピーク時期にはきっと大混雑するのだろう。密への対策かもしれない。イメージは広い倉庫だ。カウンターの奥ではたくさんのスタッフが、仕分けや梱包の作業をしている。

番号が表示されるまで、店内をブラブラした。デザインされたギフトボックス、サンプルの表示も丁寧で分かりやすい。なるほど、ここのぶどうならギフトにぴったりな気がする。そういえば客は若い人たちばかりだ。やがて順番になって、若いスタッフの丁寧な接客を受けてぶどうをゲットした。残念なことに、この日に選べた品種は2種類だけだった。大半は予約販売なのかもしれない。ここでは黒赤白の30種類ほどのぶどうを栽培していて、それぞれの完熟時期に販売するみたいだ。今年は6月7月の長雨で生育に苦労しているらしい。公式Facebookで販売品を常時発信しているらしいから、次回はちゃんと調べてから来よう(笑)。

フロアにはジューススタンドもある。とはいえコールドプレスの本格派だ。このまま繁華街にあってもいいくらいカッコいい。赤のクイーンニーナという品種を選んだ。甘みが強くて酸味のバランスが抜群のジュースだった。外には、ベンチやイスなどが並ぶスペースがある。若いカップルやファミリーが、ジュースやジェラートを片手に、さかんに写真を撮っていた。まぁ、そんな今っぽい人気スポットなのだろう。
帰りがけに驚いた。さっきの狭い「あぜ道」には、路上駐車の車が延々と並んでいた。到着時間がもう少し遅かったら、待たされて入るのに苦労したことだろう(笑)。
さて、次の目的地の「魚屋さん」に向かおう。実は、このぶどう園と、次の魚屋は、富山の某社長さんに「面白い人気店」がある、と教えてもらったものだ。ぶどう園は楽しかったから、きっと魚屋さんもそうかな。期待しながらカーナビをセットした。

後日談だが、このぶどう園は、僕が訪ねた1週間後に今年の営業を終了した。やはり収穫量が少なかったのか、予定期間より1か月以上早いようだ。でも、来年も訪ねたいスポットなのは間違いない。

宮崎ぶどう園 mbudou.jp

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