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2026年05月22日

一度は走ってみたかった「しまなみ海道」

春の瀬戸内ぶらり旅2026その4
自動車道と自転車道は違うもの
僕は一般人なので、しまなみ海道といえば「高速道路」のことだ(正式には西瀬戸自動車道という)。広島の尾道から四国の今治へ続く全長60kmの高速道だ。途中の6つの島(向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島)をつなぐ「7つの美しい橋」が魅力的な海の道、そんな理解になる。
ところがサイクリストにとってのしまなみ海道は「サイクリングロード」だ。尾道~今治の6つの島と6つの橋(ひとつ足りないのは尾道大橋)を渡るのは同じだが、全長70km程の距離になるそうだ(10km長い)。つまり高速道とは別の道なのだ。
この二つの道に共通するのは「橋」を渡ることだ。同じ橋だが自動車専用部分と自転車専用部分(横だったり下だったり)がある。とはいえ島に渡ってしまうと、サイクリストたちはサイクリングロード(ほぼ一般道)を走る。なんだかややこしいのだが、「しまなみ海道」というのは共通の愛称らしいので、そんなことになっているようだ。
ちなみに橋を渡るとき、自動車は有料で、自転車は(今は)無料なのだそうだ。まぁこのことに異論はない。しまなみ海道を有名にしたのは世界中のサイクリストたちだ(今治市の努力によるところも大きいらしい)。
面倒な能書きはこれくらいにして、僕たちのドライブ散歩のハナシをしようと思う。

尾道駅から新尾道駅(新幹線の駅)までタクシーに乗った。T社のレンタカー営業所は尾道駅前にはないからだ。10分ほどの距離だが例によって運転手さんにしまなみ海道のおすすめスポットを聞いてみた。
広島弁の彼は、あれこれ優しく教えてくれた。さすがに知識は豊富なのだが、実は「しまなみ海道」を走る機会はほとんどないのだそうだ。なるほど、そんなものかもしれないなぁ。
ちなみに高速道路ではあっても想像以上にアップダウンが激しいから、気を抜くと速度が遅くなったまま走ってしまうそうだ。そんなドライバーが多いらしい。なるほどなぁ。
出発したレンタカー(今回は新型のアクアHEV)は、山側の尾道バイパスから西瀬戸自動車道に合流した。新尾道橋を渡れば向島だ。ここから前述の6つの島を通って、まずは一気に大島(尾道から一番遠い島)へ向かうつもりだ。個別の島めぐりは帰路にしようと思っている。

まずは大島の亀労山(きろうざん)展望台へ
しまなみ海道は、やっぱり「美しい橋」が有名だ。島と島をつなぐのはもちろんだ、橋梁から望む海峡や小さな島々の景色は格別らしい。とはいえ、残念だがドライバーの僕は運転優先だから、チラッとしか見れない笑。
この大島には「亀労山展望台」がある。大島ICから一般道へ進み、くねくねの狭くて急な坂道を延々と登っていくと、ようやく展望台(標高301m)に出る。ここからの景色は一番の絶景ポイントなのだそうだ。
眼下に見えるのは来島海峡(来島海峡大橋)だった。この橋を渡ってしまうと愛媛県の今治ということになる。しまなみ海道で一番美しい橋なのだそうだ。この日はあいにくの曇り空だったが、それでも景色は美しい。
ちなみにこの展望台は有名スポットなのでサイクリストも必ずやってくる。さっきの急な坂道を自転車を押しながら登ってくるのだ。彼らはホントにしんどそうだった。これもサイクリストの生態なのかなぁ(失礼)。
▲▼亀労山展望台のアルバム8枚スライド

大三島の大山祇(おおやまづみ)神社
さて、ここからは帰路(戻り道)だ。のんびり走って尾道へ戻ろう。次の目的地は大三島にある道の駅「しまなみの駅・御島」だ。そこには有名な神社があるらしい。
大島から伯方島(あの伯方の塩の名前の由来になった島)を経て、再びICから一般道へと進んでいく。しまなみ海道のドライブだから景色は海のイメージが強いと思うが、実際には島の中を走るので海が見える訳ではない笑。
島内の一般道の左右には、白線ではなく青線(ブルーライン)が引いてある。つまりサイクリングロードなのだ。けっこう田舎道(失礼)なんだけど、たくさんのサイクリストたちと出会う。
しまなみの駅・御島はローカルな雰囲気で、その店頭では多彩な柑橘類が売られていた(安いらしい)。そこに車を停めて、神社の参道へと歩いた。
この神社の名前は大山祇(おおやまづみ)神社、日本総鎮守の有名な神社らしい。海の神であり戦いの神らしくて、歴代の朝廷や武将から崇拝された由緒正しい神社なのだそうだ。
ちなみに境内には立派なクスノキの巨木(古木)がある(国の天然記念物らしい)。僕は小説・クスノキの番人を思い出して、その「不思議なチカラ」を妄想していた笑。
▲▼大山祇神社のアルバム7枚スライド

生口島でアレコレぶらり
大三島から「多々羅大橋」を渡ると生口島(いくちじま)だ。実はこの海峡が愛媛県と広島県の県境でもある(橋の途中に表示もある)。たぶんここは、しまなみ海道で一番人気の島だと思う。
生口島というより瀬戸田(町名)の方が有名かな。レモンの町として広く知られている島だ。途中には「レモン谷」もある。山の斜面にレモンがたわわに実っている様は、なかなか壮観だった。
もうひとつ有名なのは「島ごと美術館」と呼ばれる17作品の現代アートが点在していることらしい。興味があったから、そのうちのふたつだけ探し出した。う~ん、現代アートはやっぱり難解かなぁ笑。
実は、個人的に興味がある「宿」があった。世界中のホテリエ(業界人)が知っている垂涎の宿だ(リゾートホテルのカリスマが作った宿)。瀬戸田港の桟橋の近くに「しおまち商店街」という人気スポットがあって、その中にあるというので探しに行ったのだ。
もちろんすぐに見つかったが、館内へ入れるわけでもないから、格子戸で覆われた外観だけ見て(実はちょっと覗いたけど)、目的は終了するしかなかった笑。
ホントは商店街の先にある未来真心の丘(耕三寺)もいいかなぁと思っていたのだが、もう時間切れでUターンしてきた(残念)。
▲▼生口島のアルバム7枚スライド

これで、計画は概ねクリアだ。再びICから高速道に入って、因島、向島を経て尾道に戻った。
所要時間5時間ほど、走行距離140kmほど、レンタ料金10,000円ほど、高速料金(まぁ橋を渡る費用かな)4,000円ほど、ガソリン代700円ほど・・・まぁそんな感じだが、僕たち老夫婦にとっては、とても楽しいドライブ散歩だった。
実は降りれなかった島や行きたかったスポットがいくつかある。計画していた時は欲張って心踊るのだが、所要時間がどんどん膨らむだけだからカットするしかなかった。機会があればまた今度だ。
さて、まだ旅は続く。次の目的地・広島駅へ向かおう。

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