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2026年05月15日

名物うどん、大仏、チューリップ「前編」

高岡砺波ローカル線の旅その1
お隣のことなのに何も知らない
きっと、この大型連休のあいだ、何の予定もないのがちょっとシャクだったのだ笑。
道路は混むし駐車場はいっぱいだし、とにかくどこへ行っても混雑するこんな時期なのだが、今回は(なかば無理やり)予定を入れたくなってしまった。
きっかけは富山のソウルフード「糸庄のもつ煮込みうどん」だった。久しぶりに食べたくなったのだ。富山郊外にあるこの超が付く繁盛店は、もはや観光スポットになっていた。で、高岡に支店ができたことを知っていたから、そっちへ行ってみようかと思った。
そして、せっかくの高岡だから、あちこち歩いてみたくなった。もうこんな年齢だから高岡は何度も行ったことがある。とはいえ高岡のことは何も知らないに等しい。金沢でも富山でもなく、なんとなく、その「お隣の街」という印象しかない。

きょうはローカル線を楽しもう
考えた移動手段は車ではなく、ローカル線だ。小さな旅にはローカル線が似合う、ふとそんなことを思い付いてしまった。まぁいつものように「へそ曲がり」が顔を出したのだと思う。
この日の全行程は「ローカル線+徒歩」と決めた。できればタクシーも使わない。だから相棒はスマホ、つまりグーグルマップだ。電車の乗り継ぎから徒歩の道案内まで何でも教えてくれる。とはいえ、これが結構大変だったんだけどね・・・笑。
さっそく自宅から一番近い西松任駅までプラプラ歩いた。これだけで20分ほどだから朝からすでにしんどい。金沢駅で乗り換えて高岡へ向かう。途中の景色はあんがい楽しいし、知ってる駅も変貌していた。そんなIRいしかわ鉄道とか、あいの風とやま鉄道とか、知ってるようで知らない世界が面白い。
高岡駅から、今度は路面電車「万葉線」に乗って12分、広い軌道敷にポツンとある電停に着いた。そこは既視感のある景色だった。車で何度も走った道だ。そういえば、近くに友人デザイナーのオフィスもある。もう何年前だろうか、この公式サイトを作ってくれた恩人だ。
そして電停から徒歩3分でお店(糸庄高岡店)なのだが、そのすぐ近くに、あの吉宗(カレーうどんの名店)があることを思い出した。吉宗も懐かしいから行ってみた。さすが行列になっていた。どちらも人気うどん専門店だが、ここへきて、どっちにするかちょっと迷ってしまう笑。

ソウルフード恐るべし
糸庄に着いたのはオープンの20分ほど前だった。やっぱり行列だ。駐車場に車が7台停まっていたのだが、これが全て県外ナンバーなのだ。やっぱりここも観光スポットなのだろう。列に加わる僕たちは8番目の客(しかも県外客)ということらしい。
並んでいると、車が続々と入ってくる。どれも県外ナンバーばかりだが、やがて徐々に地元ナンバーも増えてきた。まだ開店前なのに行列はどんどん長くなっていった。
券売機でメニューを選んで食券を買う。席に案内され、まずは上着を脱いでシャツ1枚の臨戦態勢だ。食べればすぐ分かるのだが、熱々の鍋焼きうどんだから、かならず汗だくになる。そうこうするうちにグツグツ音を立てたままの「もつ煮込みうどん」が運ばれてきた。これだこれだ。
久しぶりに食べたなぁ。やっぱり柔らかい「もつ」も、この味も独特だ。熱々だから、みんな無言で食べている。だから店内はとても静かだ笑。ごちそうさまでした。
そして再び万葉線に乗って、高岡大仏に会いに行った。古い車両も最新車両も走っている。車内の案内アナウンスは、あの志の輔さんだった。まるでラジオ番組のように駅周辺の情報を富山弁で聞かせてくれる笑。
▲▼もつ煮込みうどんと大仏さん10枚スライド

大仏さんから山町ヴァレーへ
降りた電停の先の路地を曲がると、通りの向こうに大仏さんが見えてきた。今日はいい天気で日差しも強い。そんな太陽を背にした大仏さんは神々しくて、とてもカッコよかった。とはいえ、いわゆる逆光なので、撮った写真はムムムばかりだ笑。
大仏さんへの挨拶を終えて、となりのカフェで食後の珈琲タイムだ。大仏ラテ(大仏さん顔を描いたラテアート)とか、大仏パフェ(大仏カステラを乗っけただけのソフトクリーム)とか、推しのメニューに少し笑った。
次は、山町筋(やまちょうすじ)へ向かおうと思う。そこの「山町ヴァレー」という集合施設?が次の目的地だ。山町筋(通り)は、土蔵造りの町並みで、いわゆる重要伝統的建造物群保存地区らしい。事前に調べたときに知ったエリアだった。
そもそもは前田利長がつくった商人町の中心として栄えたエリアらしい。当時の土蔵造りの町並みに、後の本格的なレンガ造りの景観が加わったそうだ。整備されたきれいな場所で観光客がチラホラ歩いていた。
左手に山町ヴァレーがあった。古くて大きい建物(元は薬局らしいのだが敷地が広い)をリノベして、現代的なショップが何店か入居する新しいスポットだった。中庭の土蔵のショップ?なども、なかなか興味深かかった。
▲▼街歩きのアルバム9枚スライド

旅の前日、27期の公式LINEに「高岡御車山祭」の当日の様子が(N畑君から)投稿された。とても由緒ある祭事らしい。どうやらこの通りも巡行ルートだったようだ。旅の予定が1日前なら見れたのになぁ。そんなことを思いながら高岡駅へ戻った。
帰路の(この日3度目の)万葉線の車両は「ドラえもん」だった笑。外観のラッピングだけでなく内装もドラえもんの世界だ。乗っているのは小さな子どもたちを連れたファミリーばかりだから、きっとこの車両そのものが彼らの遊びスポットなのかもしれない。
ちなみに、ドラえもんの身長は129.3センチらしい笑。車内の壁は、子どもたちが彼と背比べ出来るように工夫されていた。
着いた高岡駅舎の2階通路には高岡銅器の「ドラえもんポスト」がある。どこかの親子が記念写真を撮っていた。藤子F不二雄さんの出身地だから、高岡は「ドラえもん推し」なのだ。ローカルな光景は、どこも心優しく見える。
さらに外の通路からは、駅前ロータリーの「ドラえもん遊歩道」が見えた。次の電車まで時間があるから行ってみたのだが、そこにいたのは家族連れではなく、欧米シニアの人たちだ(マナーよく写真を撮っていた)。ドラえもんは世界に繋がっているのだ笑。

さぁ、次はチューリップ公園だ。安近短のローカル線の旅はまだ続いている。

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