夏休みの宿題 in美術館
ジイジと孫たちのハナシ
じいじ?、学校の宿題で科学館とか美術館とか、行く宿題があるんだけど、行けそうな所ない?。
7月の後半、たぶん夏休みに入ったばかりの孫の一人(6年生)から、そんなLINEが届いた。今年の帰省のときに行きたい場所のリクエストということだ。科学館系はいつものことだが、今度は美術館かぁ。
孫たちはどんどん成長していくから、夏休みのリクエストも少しずつ変化していく。恐竜博物館はもとより、宇宙ロケット、飛行機、新幹線、大型ブルドーザーとか、いままでいろんな科学館や博物館へ行ってきたのだが、はじめて「美術館」というのが加わったようだ。
たくさんあるよ、と応えて、北陸3県のいくつかの美術館のアドレスを送った。でも、せっかくの石川県だから、21世紀美術館と国立工芸館が、じいじのお薦めだ。
地元にあるのに、僕にとっての21美は、ざっと10年ぶり?かなぁ、まぁ混雑イメージが強すぎて足が遠ざかっていた。じいじにとってもいい機会ってことかな。

一般的なジジババにとっては(パパママにとっても)美術館と言えば名画や彫刻が基本だと考えてしまう。現代アートや工芸はちょっと難しすぎるかも、などと思うかもしれない。
でも大事なことは、理解できるかどうかではなく、身近に感じれるか、興味をもてるかどうかだ。このふたつの美術館は、実は「面白さ」と「学び」の仕掛けが実に上手だと思う。
最初に向かった21世紀美術館は(想像とは違って)あんがい静かだった。外周の芝生エリアや館内のフリースペースの混雑ばかりが目につくが、有料の展示エリアはさほどでもないのだ。だから孫たちもジジババもゆっくり楽しめた。
今回は定番のコレクション展(収蔵品の展示エリア)を選んだ。チケットがあれば恒久展示作品も楽しめる。人気のスイミングプールの予約は取れなかったが、孫たちは上からのぞくだけで十分面白がっていた。ちなみにコレクション展とはいっても毎回テーマが違うから作品も違うようだ。
▲▼この日の21世紀美術館(アルバム9枚➡)
最初は戸惑っていた孫たち(小6小4)だが、徐々にエンジンがかかっていった。彼らが撮る写真枚数が徐々に増え、興味を持った展示室の滞在時間がどんどん長くなっていった。よしよし。
館内のカフェでいったん休憩だ。ポテトやケーキを頬張る孫たちに感想などを質問する時間ってことかな。うんうん、そ~か、い~ねぇ、と笑顔でうなずくじいじだった笑。
さて、次は本多の森公園から美術の小径を抜けて、国立工芸館へ向かう。あの崖の急階段はジジババにはしんどいのだが、孫たちは元気に駆け上がる。
受付では、こどもたちだけに「たんけんキット」が渡され、何やらガイダンスが始まった。館内で気になった作品をスケッチする道具一式(色鉛筆や用紙フォルダ)のようだ。ふ~ん、知らなかった。子ども向けのプログラムがあるのだ。
▲▼この日の国立工芸館(アルバム6枚➡)
もう調子に乗っている孫たちは足取りも軽い。入り口付近のデジタル案内板(インタラクティブ)をどんどん触って、遊ぶように学んでいく。そして人間国宝・松田権六さんの記録映画(けっこう長い映像)をじ~っと見続けていた。
もちろん蒔絵は分からないし、螺鈿も沈金も知るはずもないのだが、細かな手元作業や気の遠くなるような手順で作られた作品のすごさを、彼らなりに感じたようだ。うんうん、い~ね。
展示室では、もう自分たちのペースで作品を観ていく。気付くと、下の孫が作品のスケッチを始めていた。立ったままの描く彼に、係員が小さなイスを持ってきて、座って描くように促してくれる。
時間をかけて小さな画伯(彼)が描いた作品は、線画だけのスケッチだった。黒い猫?、そう聞くじいじに、これは黒ヒョウだよと孫が応える。すまんすまん笑。

こどもたちの夏休みの宿題というやつは、時代の鏡のような気もする。美術館は上の孫の宿題だが、二人ともに毎年の「自由研究」というやつがある。
孫たちによれば今年の自由研究のテーマは、それぞれ「DNA(遺伝子?)」と「紙(種類や強度?)」らしい。美術館は先生からの課題だが、自由研究は自ら決めるものらしい。だから子どもたちの興味や切り口が面白い。
ご存知だと思うが、こどもの宿題には親(パパママ)のヘルプが欠かせない(毎年大変らしい)。まぁ今回は、じいじもヘルプのお手伝いかな(ほんの少しだけど)。
ネットやAIを駆使する時代なのかもしれないが、ママは図書館へ連れて行きたいらしい。「調べる」という基本には、ちゃんとした手順が大事なのだそうだ。
ということで、今度はママのリクエストで県立図書館へと向かうことにした。元県民の彼女は新しくなった県立図書館に興味があるから行ってみたいのだ。

県立図書館に着くやいなや、孫たちはさっそく検索PCを見つけ、そのキーボードに向かって慣れた手つきで探し始めた。気になる本の情報を次々にプリントアウトして上のフロアへ探しにいく。図書館という場所には慣れているらしい。
ここはまるで一種のアート空間なのだが、孫たちは「新しい遊び場」のようにアチコチ自由に動き始めた。彼らにとっては、どんな図書館も美術館も、慣れてしまえば自由に使うんだろうと思う。こどもって、すげ~なぁ。









