見せたい景色がある
大人のドライブ奥能登編(後編)
(ここから後編です)タイトなスケジュールに沿って、分刻みで走り、ここまでは、ほぼ計画通りのドライブです。しかし、計画通りと分かったとたんに、なんだか計画に縛られているのが嫌な気がして、しおカフェあたりから、気ままに時間を過ごすようになっていました。空は青くて海はきれいだし、車から外に出て背筋を伸ばした時の解放感もあって、ゆっくり話そう、ゆっくり行こう、などと、あっさり方向転換です。
10月に27期の女子会が企画されてる話だとか、2年生のときの仲良し4人での女子旅の第2弾をやるんだとか、女性陣の楽しい企画を聴いて、とても嬉しいドライブになりました。やっぱり27期はいいよなぁ。
米と魚と肴
次の目的地は白米千枚田(はくまい、ではなく、しろよねです)のポケットパーク。有名な海岸線の千枚田の景色を、上から見下ろす絶景ポイントにあります。遠い台風と関係あるのかどうかわからないのですが、空気がとても澄んでいて、水平線の向こう側に、小さな島々が見えました。Y子ちゃん曰く、七ツ島だそうです。輪島の沖合20kmの彼方にある小さな島が、すぐそこにあるようです。
ここは2016年に日本で初めて世界農業遺産に選ばれ、奥能登を代表する観光スポットになったんだとか。たしかに周辺が整備され、この日もたくさんの観光客でにぎわっていました。誰が数えたのか知りませんが、ここには、1004枚の棚田があるそうです。やっぱり千枚あるんだね。
再びドライブを再開し輪島市内に入りました。見覚えがある街並みになり、ああ、ここは朝市のストリートだ、と気づきました。もちろんこんな時間には誰も歩いていないので、あまり見るものもなく通過するしかありません。輪島では、ローカルスーパーに立ち寄って、今夜のみきやん2次会の、酒のつまみとか料理の材料を調達する予定です。生きのいい地魚とか、珍しい酒の肴があったらいいなぁ。ようやく輪島で一番と言われるスーパー「F」に到着しました。
奥能登らしい、輪島らしい、ローカルらしい、そんな素材を夢見ていたのですが、想像以上に、ごくフツーの古いスーパーで、金沢市内とあまり変わらず、普段の食材しか見当たりません。企画の失敗を自覚しました(笑)。石川県は「天然ふぐ」の漁獲量が日本一なんだぞ、とかなんとか自己弁護をして、ふぐの一夜干しと、丸干しいかを買うことにしました。2次会恒例の「男の料理」はやむなく中止ときまりました(笑)。
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海風がうれしいテラス
この日の最後の目的地は、ハイディーワイナリー。門前町の海岸に面した山の斜面にある、本格的なワイナリー(ワインの製造と販売)です。まだ歴史は浅くて、観光マップににも登場しない?、そんな隠れスポットです。この数日間が、ぶどうの収穫時期だったらしく、製造倉庫の前では、つなぎを着た若い女性スタッフが、フォークリストを操り、搬入作業をしている最中でした。そういえばコンクリ駐車場には、粉砕したぶどうの破片がたくさん飛び散っていました。
この敷地内に独立したカフェレストランが建っていて、それが今回の目的地です。丘の上からの景色がとにかく素晴らしくて、夕暮れに向けて傾いた陽射しが遠くの海に影を落とす、そんな絶妙の時間に到着しました。この景色をみんなに見せたかったんです。建物の海側には木製のウッドデッキがあって、外でのカフェが楽しめるテラス席がひとつだけあります。そこに座り、やさしい海風を受けて、ぼ~っとした時間を過ごすのが最高の贅沢のように感じます。
カフェのおすすめは、ワイン品種のぶどうで作った赤白ロゼ3種類のぶどうジュースなのですが、ほぼ全員が、これを注文していました。もちろんノンアルです(笑)。店の一角には、ここのワインが展示販売されていて、ここでも試飲を我慢しながら、お気に入りのワインを探すことにしました。若いワイナリーの、あの若いスタッフたちが作った、若くてフレッシュなワインばかりでした。
ここからの帰路は約2時間。3度目のシャッフルで座席を変え、奥能登ドライブの締めくくりです。景気づけのBGMに選んだのはサザンの20周年記念アルバム「海のYaeh」。懐かしい初期の頃の楽曲ばかりです。旅好きなY野さんのリクエストで湯布院や沖縄の話になったり、近場のグルメドライブの構想の話になったり、と最後まで会話が途切れないドライブでした。
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男だけの2次会
合計310km、時間にして9時間30分に及ぶロングドライブ企画は無事終了です。運転を引き受けてくれたN川くん、M野くん、K中くんお疲れ様でした。運転する人はもちろん、乗っているだけでも疲れるしまう旅でした。走って、食べて、買って、飲んで、話して・・・、もう若くはないのに、とにかくはしゃいで楽しんだ1日でした。参加してくれた8人に心から感謝です。
さて、疲労マックスなのに、欲張って2次会まで参加したのは、結局、男ばかりの4人でした。乾杯の生ビールを一気にあおり、買ってきた能登つまみを炙ってもらって、宗玄をぐい飲みです。焼きたてのふぐの一夜干しは最高で、宗玄はすぐに空になり、どうせならと、白ワインも開けることにしました。丸干しいかはワインに合うんだと、無理やり言い聞かせながら、これもすぐに空っぽになりました。
ロングドライブは楽しかったけど、できれば次回は近いところがいいかなぁ(笑)。いや、ドライブもいいけど、次回は「街歩き」をやってみようぜ。企画はもう進んでるんだ・・・。そんな話を交わしながら、男4人の夜は更けていきました。
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今回の参加者は、M輪さん、Y野さん、Mよしこさん、N川くん、M野くん、K中くん、Gさん、O島(順不同、旧姓&愛称)の8人でした。
□恒例のスライドショーをお楽しみください(編集K中)
今後の企画の日程メモ
■初の試み「27期の忘年会2019」は、2019年11月30日(土)
News⇒ 9月末に申し込み開始します。詳しくは再び公式HPで。
■次回の関西27期の集いは「新年会」、2020年1月18日(土)
■大型企画「仲間と一緒に軽井沢」は、2020年5月23日(土)、24日(日)