青空の淡路島ぐるぐるドライブ
玉ねぎ、うずしお、ハンバーガー
真夏のドライブの始まりだった。神戸三宮の駅前からカーナビの指示に従って、淡路島を目指して走るのだが、このあたりはもう渋滞気味だ。あれっ?この先は新神戸駅だ。海へ行くのに山へ向かってる??。想像とは真逆で、北に進めと言っているのだ。
暑いとはいえカーナビが間違ったわけではない。どうやら神戸市街を避けて山麓バイパス?へと迂回するようだ。カーナビはその時点の最速ルートを示すらしい。なるほどなぁ。だから長いトンネルや山の中を快適に走っていく。
その土地のことを知らない僕たちは、ぐるぐる誘導されることに驚いてとてもジタバタしたわけだが、そんなことを笑いながら進むと、ほどなく正面に大きな橋が見えてきた。明石海峡大橋、そして左右には明石海峡が広がる。いいねぇ、快晴だから一気にテンションが上がった。
橋を渡り終えるころ、のろのろ渋滞が始まった。どうやらこの先の淡路SA(サービスエリア)に入る車が多いからのようだ。淡路島の北端のこのSAが実は凄い。人気のサービスエリアであり、一般道への出口であり、ハイウエイオアシスまで併設している。なんと観覧車まである一大レジャースポットなのだそうだ。兵庫県立淡路島公園というらしい。これは混雑するわけだ笑。
カーナビの画面を見ると、上りと下りの車線が複雑に立体交差して、ぐるぐると「とぐろ」を巻いている笑。そういえば、このぐるぐるの立体交差は「うずしお」に似てる。わざとこう作ったのかもなぁ笑。
今日のホテルは淡路島の南端あたりにある。その先は「うずしお」の鳴門海峡(こっちの橋は鳴門大橋)で、それを渡れば徳島県だ。僕は渋滞も混雑も嫌だからとりあえず南へ向かったのだが、今度は入力を間違えて、再びぐるぐると見知らぬ道を走る羽目になった。
そんなこんなでドライブを続け、立ち寄ったのは「うずの道」だった。鳴門大橋の橋梁下の専用歩道を歩きながら、眼下に「うずしお」が見れるスポットだ。海面からの高さは45m、全長450mの「空中の遊歩道」ってことかな。
時刻はちょうど満潮になる頃で、今日は「中渦」ってことらしい。眼下のうずしおは、けっこう迫力があってなかなか面白かった。
さて、海の次は山の上だ。ここは「うずしおテラス」という名前の新しいスポットらしい。ホテルの近くの斜面を上った辺りにあって、眼下に鳴門海峡が見下ろせる公園みたいな施設だ。山の上だから風も感じて清々しい。さっきのSAや途中で寄ったPAに比べればはるかに静かな場所だった。
淡路島といえば、有名なのは特産の「玉ねぎ」、まぁ地元もあきらかに「玉ねぎ推し」だ。ショップではそのキャラクターグッズも販売されているし、立派な玉ねぎの農場直売もやっていた。
ちなみに店頭では「玉ねぎのスープ」が無料で飲めるのだが、これがびっくりするほど美味しいのだ。あの某航空会社の機内スープよりうまいかもね笑。
実は、こんなマイナーな場所(失礼)にやってきたのはハンバーガーを食べるためだ。それは「ご当地バーガーグランプリ第1位」に選ばれた「あわじ島オニオンビーフバーガー」ってやつだった。
想像通り、やっぱりハンバーガーの主役も玉ねぎだった笑。そのオニオンリング(フライ)がやけに旨かった。ごちそうさま。
ホテルは巨大だった。ロビーもプールもダイニングも、ぜ~んぶファミリー客で沸いていた笑。まだ夏休みは始まってないはずだけどなぁ。
ここは古い国産ホテルだったが、フランスの某ホテル企業が取得して最近リブランドしたばかりホテルだ。改装されて新しいものと古いままのものが混在している。
ちなみにウリは、いわゆるオールインクルーシブってやつで、つまり滞在中の食事やアルコール、プールやアクティビティーに追加料金は発生しない。だから何でも無料だと錯覚してしまう感じかな。
朝夕の食事はやっぱりビュッフェなのだが、とてもユニークだった。なにしろ386席?の巨大なダイニングだからビュッフェの規模も半端ない。地域の食材や名物料理も凝っているし、エキサイティングで、何よりライブキッチンが面白かった。
まぁビュッフェが苦手な人(僕はその典型)でも、楽しめる訳だから、あんがい凄いホテルなのかもしれない。ジジババ主催の家族旅行には、それなりに、おすすめってことかな。