誰もが小声でささやく静かなアート空間
千住博美術館
紅葉の軽井沢ドライブその5
せっかくのドライブ旅なので、少し足を伸ばして、美術館でも巡って、アートな時間はどうだろうと考えたりした。
こんな時は、その土地の観光協会のサイトを調べれば楽ちんなので、アレコレ探すうち「軽井沢美術館マップ巡り」というページを見つけた。簡単な解説もついた便利なもので、合計13か所が紹介されている。
とはいえ、僕が知ってるやつに限って閉館または休館中だった。ついてない笑。でも、そんなリストの中に「軽井沢千住博美術館」を見つけた。念のため公式HPで確認したところ、ちゃんと営業していた。

正直なところ最近までは、あんまり知らないお名前だった(申し訳ない)。いつだったか、千住3兄妹の紹介番組がオンエアされていて、偶然見た僕は、その作品のスケール感や芸術に対するご本人の姿勢や生き様に、ちょっと興味を持ってしまった。
ちなみに、ご本人はご長男で国際的な日本画家、次男は作曲家の千住昭さん(数々の映画音楽とか、あのVIVANTのテーマソングで有名な方)、妹さんが世界的バイオリニストの千住真理子さんだ。プラチナファミリーってことだね笑。
所在地は、いわゆる南軽井沢と呼ばれるエリアだ。ホテルからレンタカーで10分ほどの距離、そういえば昨日走った軽井沢バイパスの反対車線にあった。林の切れ目にとても目立つデザイン屋根や大きなイン看板が出てきたから、すぐに見つかった。

手前の駐車場に入ると奥は森になっていて、そこに小径が続いていた。誘導路のようだ。実はさっき見つけた屋根は併設のショップ&カフェのもので、美術館はこの森の中にあった。つまり外部からは見えないのだ。
誘導路は、そのまま紅葉の森の中を歩くようになっていて、やがて正面玄関に着く。建物は有名な建築家の手によるものなのだが、まるで森と建物が一体になった世界観だった。
入った空間は、広くて吹き抜けだった。床面は土地の自然な勾配を生かしたように、穏やかなスロープ状になっている。壁は白く、大きく弧を描くように続いていて、そこに大型で迫力ある作品が展示されている。また奥にはシアターもあって、動画作品を楽しめるようになっていた。
特徴的なのは、ところどころに屋外(青い空)へつながる円筒形の空間があることかな。透明な筒の中には木々が植えられていて、その緑の佇まいが一種の作品のように見えたりする。
彼の代名詞でもあるウオーターフォール・シリーズは、やはり必見だ。静けさの中で観ていると、(動くはずのない作品の中に)まるで「時が流れる」ような気がしてくる。

ちなみにこの空間は、人の声が大きく反響するため、おしゃべりは小声にしなければならない。受付の段階でそのルールを徹底されるから、館内はホント静かだった。
僕の稚拙な文章では、全く伝わらないとは思うが、なにせ写真撮影禁止だから仕方がない。下に、この美術館のアドレスを入れるから(コピペして)ぜひアクセスしてみてほしい。
●軽井沢千住博美術館 www.senju-museum.jp
千住さんの主な作品を観るなら www.hiroshisenju.comというサイトもあった(解説は英文なので日本語翻訳を選択してね)

最後におまけのお話。車(レンタカー)で軽井沢を遊ぶなら、この近く(南軽井沢エリア)には、別の美術館とか立ち寄りスポットとか、色々あって楽しいから、メモ代わりに紹介しておきたい。
この美術館から東へ、車で3分くらいの場所に、新しく「黒柳徹子ミュージアム」がオープンした。僕には全く縁がないのだが、興味のある方はどうぞ。
同様に、南へ3分くらいの場所に「軽井沢タリアセン」という(軽井沢の代名詞のような)クラシックな公園スポットがある(中心は塩沢湖)。園内にはいくつかのアート施設もあるし、有名なバラ園もある。よかったら、調べてみてね。
また、西へ5分の反対車線には、おすすめの地元スーパー「ツルヤ軽井沢店」がある。地元の人にも別荘族にも人気のスーパーだ。ここは相変わらずめちゃ面白かった。
●軽井沢コモングラウンズの秋(アルバム)
さらに車で西へ5分ほど、ちょっと辺ぴな場所だが、Karuizawa Commongrounds(軽井沢コモングラウンズ)という名前の不思議で魅力的な、小さな複合施設がある。本屋とか、カフェとかショップとか、センスがよくて今っぽい軽井沢が楽しめるスポットだ。飽きもせずまた来てしまった。
今のところ観光客には知られていないから、静かで雰囲気がいい。最近の僕の一番のお気に入りだから、今回もここでぼ~っとした時間を過ごしていた。まぁ気に入りすぎて、この編集後記に何度も登場している笑、今回は紅葉の時期のアルバムってことかな。新緑もいいけど、紅葉も映えるね。
●軽井沢コモングラウンズ store.tsite.jp/karuizawa-cg/









