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2021年11月26日

そうだ紅葉を観に行こう(京都その2)

京都の紅葉スポット散歩
京都は紅葉の見頃を迎えていた。秋のSNS企画の言い出しっぺの僕は、いつものように日帰りで京都へ行こうと考えた。とはいえコロナもあって、秋の京都は3~4年ぶりのことだった。
長く生きてきたから、秋の京都へ出掛けた回数は、それなりに多いと思う。とはいえ紅葉のピークのど真ん中に行くことは、最近なかったと思う。何しろ、紅葉の時期の京都は、人だらけで、ものすごい渋滞で、どこも行列で、おまけにホテルの料金は信じられないほど高騰する。何度か失敗してからは、時間差で、つまり時期を後ろにずらして行くことが多かったと思う。
もちろん日帰り旅になるから、行くのはどこか1か所と決めていた。そして時間が余れば近くへ寄る、今まではそんな感じだった。

今回はどこにしようか、と調べることにした。永観堂や仁和寺、高台寺、どこの紅葉も良さそうだが、その写真がいつのものなのかは不明だから、えいやっ、と選ぶしかない(笑)。有名なスポットは、夜のライトアップもするようだが、日帰りばかりの僕は見たことがない。
ふと、東京のホテル料金が下がっていたことを思い出して、もしかしたらと、京都のホテルを調べることにした。驚くことに、どこも格安で、しかも空室だらけだった。結局、もともと興味があったホテルを予約することにした。これで夜の紅葉も観ることができる。ラッキーかもしれない。
こうして、この日はあわてず、ゆっくり京都駅に着いた。第一印象は、とても静かだ。人が少ないことを言っているのではなく、物理的に静かなのだ。人の喧騒というのが全くなくて寒々としている。あのタクシー待ちの列もない(笑)。
そのカジュアルなホテルは河原町通三条にある。できたばかりで場所も便利だ。泊って驚いたのは、安いのにサービスが素晴らしかったことだ。ホテル激戦区に進出するには、これくらいの高いレベルが必要なのかもしれない。
●仁和寺のアルバム×8枚

ここからは旅のレポートと言うより、むしろ写真アルバムにしようと思う。あの美しい光景を、文章で伝えるのは無理だ。そんな技術は僕にはない(笑)。
最初に向かったのは、仁和寺だ。かつて来たことがあったかもしれないが紅葉の記憶はない。昼めしに手間取って着いたのが遅かったから、陽が少し傾いていた。ところが、その美しさに驚いた。広い境内が全て見頃なのだろう。黄色から赤へのグラデーション、深紅の枝と青空のコントラスト、これは凄い。特に、紅葉越しの五重塔は、どのアングルからも素晴らしい存在感だった。
ホテルに戻るとき、遠回りして先斗町や木屋町を歩くことにした。高瀬川沿いの紅葉をイメージしていたがダメだった。タクシーの運転手さんの言葉通り、街なかは色がくすんでいるようだ。
●清水寺と高台寺のライトアップ×11枚

夜のライトアップは一大事で、清水寺に向かっても渋滞で先に進めないらしい。そう言う運転手さんに裏道を希望すると、高台寺の横を抜け、あの作家(サスペンスの女王Y村美紗さん)の大邸宅の前を通って笑、三年坂(産寧坂)の真下に運んでくれた。ここからなら清水の仁王門まではすぐだ。人出は多いのだろうが、なにせ暗くてよく分からない(笑)。ライトアップは文字通り建物や木々を照らすものなので、目の前は真っ暗なのだ。
清水寺のあとは、三年坂、二年坂と進んで高台寺へ向かった。この晩は、あの「ほぼ皆既月食」なので、色んな場所でスマホを試した。とはいえ性能には限界があって、うまく撮れたわけもなかった。
ふたつの寺のライトアップは、対照的だった。清水寺はレーザー光線まで使っていて、ド派手でウケ狙い。高台寺は、ねねさんのイメージのままに、質素でクラシックな感じだ。鏡のような池に映り込む上下対称の紅葉には息をのんだ。
ちなみに、清水寺で撮った皆既月食は、月とレーザービームが重なった構図で、とても面白いのだが、月の写真には見えない(笑)。
●永観堂のアルバム×10枚

哲学の道は大好きなので、何度も訪れたことがあるのだが、その近くにこんな紅葉の名所(永観堂)があるとは知らなかった。広い境内の全体を使った拝観ルートは見事な構成で、様々なアングルで紅葉が楽しめるようになっていた。さすがに名所だけあって、スタッフの手際も良くて、さしずめ紅葉のテーマパークのようだった。商売っ気がすごく出ていて、笑ってしまう感じかなぁ。
滞在中には、哲学の道はもちろん、鴨川べりや高瀬川沿い、花見小路なども歩いてみた。どこも観光客の姿は少なくて、のんびり静かな時間が流れていた。散歩しながらのSNSの投稿は、初心者の僕にはなかなか至難の業だ。秋の企画をきっかけに来たのに、この日は何もできないままだった。こりゃぁ帰ってから整理が大変だなぁ。
●散歩のスナップ×6枚

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