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2018年09月28日

利き酒会の夜「ひやおろしは秋の味」

第2回利き酒会の報告
今月の9月8日に「ひやおろし」が一斉に酒屋さんの店頭に並びました。北陸3県の業界イベント(このイベントが当たっています)として、どこも足並みを揃えているのです。この日、某ショッピングモールのスーパーに行った僕は、オープンショーケースに大量に並ぶ「ひやおろし」の4合瓶に目がとまりました。ここでは「石川県のひやおろし」だけを扱っているようです。長く地酒と付き合ってきた僕ですが、知らない名前の酒がたくさんあって、思わず順に手に取りました。驚いたのは、ラベルや商品名は見たことないのですが、作っているのは、昔から知っている県内の蔵元ばかりだったことです。地元の蔵元が、まるで、このヒットイベントに照準を合わせて、一斉に新商品(新ブランド)を投入しているかのようでした。しかも、ここは大型スーパーの催事売場です。たくさんの利用客にお披露目してることになります。きっと売れることでしょう。

そんな光景を目にして、企画に燃える発起人(主催者)は、考え直すことにしました。今回の利き酒会は「どこでも便利に手に入る」ひやおろし、ではなく、なかなか「お目にかかれない」ひやおろし、でいこう。簡単に言えば、スーパーの店頭にないブランド、または有名ブランドでも、目にしないランク、酒質の「利き酒」に切り替えよう、と思ったわけです。企画する側の意地みたいなものです(笑)。そんな主催者の「ひねり」が通じたかどうかは別にして、参加したメンバーは、写真を撮って飲んで喋って、楽しい時間を過ごしていました。

今回そろえた銘柄は、計8種類。利き酒とはいえ、順に飲んでいくと、相当の酒量になってしまいます。会場には「日本酒は苦手だ」と言っていたGさんも登場し、みんなの勢いに押されて、8種類すべてを、神妙な表情で飲んでいました。あっという間に3時間、お酒の魔力で飲み過ぎた人なんかもいて、いつもと違って陽気な雰囲気でした。最後に第3回の再会を約束して、お土産に「本日のひやおろし」リストを渡し、お開きとなりました。

本日の8銘柄は以下の通り。
手取川「純米大吟醸ひやおろし」
羽根屋「純米吟醸ひやおろし」
満寿泉「純米吟醸ひやおろし」
黒龍「吟醸ひやおろし」吟醸原酒
遊穂「山おろし純米酒」生詰め原酒
常山「純米超辛ひやおろし」
十六代九朗衛門「純米ひやおろし」
農口尚彦研究所「秋酒」生貯蔵酒

ちなみに参加者の人気投票では、第1位は、手取川「大吟醸ひやおろし」、第2位は、農口尚彦研究所「秋酒」、第3位は、満寿泉「純米吟醸ひやおろし」という結果でした。前回(新酒しぼりたて編)の一番人気の「黒龍」は、今回4位という結果に終わり、意外な展開になったと思っています。やっぱり酒は雰囲気で飲むんでしょうね。

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