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2022年11月21日

たしかなこと

K-Dreamライブ当日の速報
彼ら5人の人柄そのままに、優しくて和やかで楽しいライブでした。今回のB面ニュースは、19日土曜日に開催されたライブ企画「K-Dreamと遊ぼう」の様子を、さっそく速報記事と写真でお届けします。
ステージが始まると、編集人という立場を忘れて、僕もオーディエンス(観客)の一人としてついつい楽しんでしまいました。この日までの経緯や、彼ら5人の特別な気持ちや、僕の小さな思いや、まぁ色んな要素が背景にあって、個人的にはものすごく感動する時間でした。とはいえ、初めての企画ですし、これからも大事に継続していきたいので、個人的な思いは、ここでは控えて、ちょっと冷静になって「当日のレポート」を書いておくことにします。大事な大事な「この日の記録」です。記録だからちょっと長くなるかな笑。
掲載する画像はスライド形式です。表示されている画像をタップすると矢印が出るので、順に右へと送ってください。
■スライドアルバム9枚

開演前のこと
13時少し前のこと。金沢市民芸術村の駐車場には、紅葉の落ち葉が風に舞っていました。駐車場の目の前には芝生が広がり、その向こう側に本日の会場「パフォーミングスクエア」があります。この日は秋らしく優しい日差しが紅葉の木々を照らしていました。僕は早めに着いたので、わざと遠回りをして、敷地内を紅葉散歩しながら向かいます。赤レンガの建物と木々のコントラストは、とても絵になる風景ばかりです。
会場の建物の裏側には搬入口があって、K-Dreamの5人は、ちょうど機材を運び込むところでした。使う機材は、彼らの自前のものばかりなんですが、アンプなどはとても重くて、けっこうな重労働です。ガラスの腰を自認する僕は、何もできず形だけのお手伝いです笑。
天井が高くて広い空間の中央付近に、機材を配置し、倉庫から必要な備品を借りだして、小さなステージを作る作業が始まりました。慣れない場所だから備品を探したり電源を確保するにも苦労しているようです。機器のセッティングや音響のテストにも、ずいぶん時間がかかっていました。概ね1時間をかけた準備が終わると、いよいよリハーサルです。
■スライドアルバム8枚

リハーサル風景
14時を過ぎたころ、手伝いを申し出てくれた旧姓M輪ちゃんが登場して、ステージを取り巻くように客席を作ります。実は彼女はこの会場のことを熟知しているので、心強い司令塔です笑。彼女は、少し広めの間隔で、オーディエンス(観客)用のイスを丸~るく並べ、ステージの迫力が楽しめるように配置していきます。これが今日の小さな会場「ライブハウスK-Dream」のカタチです。彼女はその後も受付や裏方の雑務をすべてやってくれました。どうもありがとう、ホントに助かりました。
15時ちょうどに開場(正面ドアオープン)です。とりあえず16時までは、5人にとっては練習の時間なんですが、観客の僕たちにとっては「そんな舞台裏」を覗く時間です笑。これまで何度も書いてきましたが、やっぱりこの時間は楽しいのです。
それは16時からのステージも同様でした。普段知らない失敗やトチリ、出ましたね笑。失敗したときの彼らの声やリアクション、面白いでしょう。うまくいったときの笑顔やドヤ顔、いいですよね。M岡くんがマイクを通して、そんな「解説」も加えてくれました。この日のそんなひとコマによって、観ている側に不思議な気持ち(同調とか共有とか、安心感や一体感)が生まれたんだと思います。
まぁ、この日の練習はそんなノリで始まって、本番に入っても終始そんな感じで進みました笑。だから、どこにもない楽しいライブになりました。イベント名が「K-Dreamと遊ぼう」なのは、このことです。
■スライドアルバム10枚

いつの間にか本番
16時からステージ本番です。まぁそんな予定でした。時刻はまだ15分ほど前ですが、どうやらこのままの流れで本番を始めるようです。「ライブハウスK-Dreamへようこそ」そんなM岡くんのMCでライブが始まりました。A面の準備にたずわっているスタッフを、ねぎらいたかったこと、でもこの日のための練習はほとんどできなかったこと、演ってみると忘れてしまったことが多くて困ったこと、そんな趣旨や経緯を楽しく教えてくれました。
1曲目は、いきなり彼らの美しいハーモニーで始まりました。演奏もやっぱりかっこいいです。さすがの年齢ですからキーは下げたそうですが、思わず聴き入ってしまいました。目の前で繰り広げる生の演奏や歌声はやっぱり迫力が違います。もちろんオーディエンスもマスク姿ですし、彼らもマスク姿のままで歌い始めました(実は前夜の遅くに彼らがそう決めました)。写真にすると違和感もあるんですが仕方ありません。これも記録です。
かぶりつきの特別席
事前にリクエストしてくれた同級生の名前を一曲ごとに紹介していきました。リクエストをくれた人を前にして、その人のために演るんだ、というのが彼らの計画です。
だからステージの真ん前に特別席を急遽作って(つまり、かぶりつきの席です)、そこに座ってもらい、目の前で演奏することになっていきました(途中からです)。でも、本人の顔が近いので緊張感やプレッシャーは半端ないらしく、やりづらそうな面もあったようです笑。一方、観客としては、自分のために演ってもらう経験などないわけで、とても嬉しかったのは間違いないと思います。客席の誰かは、その席をシルバーシート笑と呼んでましたが、曲の思い出は青春時代のことばかりです。
MCトークのことで言えば、M岡くんだけでなく、ときどき挟む彼らのハナシも面白かったですね。自虐ネタのように聞こえましたが、練習時間がほぼ無かったのはホントのことで、だから生まれた独特なスタイルのライブなんだと思います。
■スライドアルバム9枚

たしかなこと
さて、次の記録は楽曲の話です。最初は〇ートル〇で幕を開け(4曲)、多彩なアーティストの楽曲(5曲)、そして〇フコー〇(7曲)と続き、最後は〇ューリッ〇(4曲)で盛り上がりました。あっという間に時間が過ぎて、予定していた20曲すべてを楽しむことができました。
特に最後の〇ューリッ〇(4曲)は、一度も練習できなかったそうですが、さすがK-Dreamという出来ばえで、とても驚きました。彼らも最後はきっちり「キメにきた」のだと思います。ひときわ大きな拍手が贈られました。
最後にアンコールを頼んだ時のこと、そうだ、あれにしよう、と言い始めるですが、その譜面を探したり、あーだこーだと頭のところを合わせたり、とまぁ最後の最後までぶっつけ本番で、それが面白くて、とても楽しいライブでした。時刻は18時半、約束通りお開きです。

ライブ当日の彼らの楽曲のことは「大事な記録」なのですが、これはこれで大人の事情ってやつがあって、ここでは、これ以上書けません。まぁ書けない事情ばかりで、モヤモヤします笑。まぁ彼らのギャラも入場料も無しの大事な同窓会なのは変わりません。
でも「たしかなこと」があるとすれば、会場の同級生に大事な記憶が残せたこと。そしてもうひとつは、こんな企画をこれからも継続していこうと、本気で決めたことです。
彼らは卒業してからもう50年近く活動を続けています。僕たちも、同じ長さの人生を歩みました。次回はもっと多くの人たちと一緒にステージを囲こんで、楽曲に込めたいろんな思い出や願いを受け止めたいものですね。
たしかなこと、そんなO田さんの歌詞をかみしめながら、彼らの思いを受け止めていました。
ありがとう、K-Dream。

記録の最後になりますが、みんなが会場を離れてから、撤収作業が始まりました。もっと余韻のある時間を過ごしたいのはやまやまですが、仕方ありません。会場設営も最後の撤収も、ともに1時間ほどかかるのですが、彼らは黙々と進めます。
機器やケーブルをバラして、借り物は倉庫へ、機材は車へ運びます。N畑くんは疲れたように床に座って報告書(施設側に提出する書類)を書いてました。後片付けの仕上げに、ホウキやモップで広い床を掃除しなければなりません。最後に照明を落として外へ出ると、芸術村には、すでに夜のとばりが降りていました。最後まで手伝ってくれたM輪ちゃん、M野くん、お疲れさまでした、ありがとう。次回もまたお願いします笑。

僕たちと同じように、彼ら5人もこのライブを楽しめたのだそうです。とはいえ、無理を承知で引き受けてくれた彼らには感謝しかありません。1週間後の(今週の)土曜日は、いよいよA面本番のステージが待っています。きっとこの日は、今日とは違って、いつもの、あのかっこいいK-Dreamに会えると思います。
がんばれ、K-Dream。

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