50年前にタイムスリップ
A面2022総集編2
何度も何度もリハーサル
ここでは、当日12:00から始まったの1の部「中学時代は何してた?」のことを書きます。そして、ちょっとしたエピソードなども紹介したいと思います。
毎回のことですが、実行委員会のメンバーはけっこう緊張しながら、この日を迎えるものです。今回はいったん延期という特殊な事情もありましたから、意気込みはひときわ大きかったかもしれません。そんな気迫は、リハーサルに表れていました。特にこの1の部のリハーサルは綿密で、前日の夜も、この当日も、何回もドライランを繰り返していました。実は司会者席にはパソコンが設置されていて、話をしながらパワーポイントを操作するため、不慣れでトラブルが起きやすかったのです。
とはいえ、準備側のそんな、色んな心配をよそに、当日のこの時間は、とても楽しくて大いに盛り上がりました。面白かったですよね。もちろん、運営側の実行委員たちも当日はみんな頑張っていましたね。
■スライドアルバム10枚
会場には、中学校単位の27期同級生の写真アルバムと名簿などが並び、ちょっといつもと違う雰囲気だった気もします。
この時間は、50年前の中学校時代を思い出そうという趣旨から、冒頭にオープニング映像が用意されました。映像は、小将町中学校を訪ねた3人の卒業生(実行委員3人)の会話シーンから始まります。僕たちの中学卒業から、もう50年経ったんです。この企画のために今の中学校の校舎を見に行ったり、通学路を実際に歩いて思い出を探した映像や、当時の世相や出来事を思い出すような映像が続きます。5月に実施された野田中同窓会の映像も挟まれていましたね。
仕掛ける側とすれば、今日のこのテーブルでみんなが盛り上がって「27期の中学校同窓会」が生まれたらいいなぁ、と願っています。
■以下は当日使用したオープニング映像ですが、大人の事情があるので、ここではBGMが変更され、一部シーンをカットして再編集されています。
みんなで映像を見た後は、N村くんから趣旨説明などが行われ、その後は楽しい「クイズ大会」へとプログラムが進みました。楽しさはとても文章では表現しきれないので、以下の写真アルバムで感じてほしいと思います。
■スライドアルバム10枚
この1の部「中学時代は何してた?」の主役は、あくまで観客である参加者たちです。でも、楽しんだ企画には仕掛け人も存在します。この1の部の企画の責任者は、副実行委員長N村くんです。草案作りの頃から彼がアイデアを温めて、綿密なシナリオや使うツール(備品や仕掛け)を用意したのも、すべて彼です。もちろん実行委員のメンバーも協力した訳ですが、彼が使った労力は群を抜いていました。
だから、見守ってきた僕たち編集部は、この時間のことを敬意を込めて「N村タイム」とか「イチ●ーワールド」と呼んでいます笑。そんな地道な努力が、あんなに楽しい時間と参加者の笑顔となって花開いたのだと思います。
スクリーンで使われたクイズ番組のような仕掛けは凄かったですよね笑。クイズは50年前の出来事から出題される難問ばかりでした。スマホは使用禁止なので記憶だけの勝負、僕は個人的には全問不正解なので、優勝チームの記憶力には脱帽です。
たとえばこんな問題でした。みなさん分かりますか?
■第1問・・・1969年アポロ11号の月面着陸、アームストロング船長の一歩は、右足、左足、両足のどれ?(三択)
■第2問・・・EXPO70大阪万博、5000年後に開くタイムカプセルを展示したパビリオンは?(三択)
■第3問・・・映画「小さな〇のメロディ」の有名なシーンからの出題、まず映像を見せて「このあと、彼女がとった行動は?」(三択)
■第4問・・・札幌オリンピック日の丸飛行隊がメダル独占、金銀銅それぞれの選手名は?
■第5問・・・深夜ラジオ「パックインミュージック」金曜日は「那っちゃん&チャコちゃん」、では土曜日のパーソナリティーは誰?
■スライドアルバム8枚
■スライドアルバム8枚
自作の中学校アルバム
今年の3月、この公式サイトに、ひとつの記事を掲載しました(正確には3月25日のB面ニュース記事です)。内容は、このN村くんが、真冬の深夜に、たった一人で懸命に「秘密のアレ」を作っている話で、編集人としてのリスペクトを込めた記事でした。
秘密のアレの正体は、会場に配布された、あの中学校単位のアルバムのような写真ペーパーのことです。会場で、みんなは手に取りながら「懐かしいなぁ」とか「50年前ってこんな顔だったかぁ」などと思ったはずです。きっと卒業アルバムをコピーして、ハサミで切り取って、台紙に並べたんだろうなぁ、などと想像したかもしれませんね。でも、それではあんなに統一感があって、画質がきれいな写真にはならないのです。
会場では、桜丘の合格者発表記事(昔の新聞の記事)を使ったことや、各中学校の卒業アルバムを借り集めて作ったんだ、と説明されていました。まぁその話だけでも、苦労の一端はわかるのですが、ホントはもっともっと大変な作業をしていたんです。
新聞記事で合格者を数えたら、368人でした。どうやら中学校ごとにまとまって記載されているとわかりました。それを頼りに、中学校ごとに卒業アルバムを開いて、一人一人の顔写真を見つけていくわけです。
少し想像すると、すぐにわかるのですが、実はアルバムってやつはハードカバーなので、コピーやスキャンしようにも、綴じしろあたりの画像は曲がったり影が入ったりして使えなくなります。そもそも古い昔の写真の画質は最悪なので、コピーやスキャンでは画像がつぶれて使えないのです。学校ごとに一人一人の個人写真のサイズはバラバラですし、中には集合写真のケースもありました。そんな場合は、その人だけを四角に切り出す必要があるんです。最初は自分の出身校の分をやってみたわけですが、たった1校やるのに、もう疲労困憊だったようです笑。
結局は、一人一人の写真をそのままスマホで撮影する、という方法を途中から採用しました。スマホの写真は実は高画質なのです。その画像を一枚ずつ編集機能で大きくしたり小さくしたりしながら、サイズ統一していく手順です。まぁ彼のパソコンの中に統一フォームの中学校アルバムを作っていく感じかな。
でも、想像してみてください。そんな作業を、368人分繰り返していくわけですから、相当な熱意と時間が必要なのは間違いありませんよね。もちろん彼はそんなことを自慢するタイプじゃありません。むしろ書かないでくれ、と言うはずです笑。(でも書いちゃった、ごめんねN村くん)
後日になって、誰かが訪ねてきて「あのアルバム写真が欲しい」と言うかもしれないから、そのままデータを残しておく、彼は笑顔でそう言ってました。27期の同窓会への強い思いを、彼の中にも見つけたエピソードです。