新しい福井駅前のガイダンス?
この記事は3月15日に書き終えて、その夜にアップしたものだ。翌日3月16日(土)は北陸新幹線が敦賀まで延伸する。福井県民の悲願の日らしい。だから、皆んなが読むころは、祝・新幹線延伸とか、ようこそ北陸へとか、福井が熱いとか、そんなニュースに沸いているのではないかと思う。前日の今日も、朝早くから自衛隊機が小松上空で訓練飛行?をしていた。ブルーインパルスかもしれない。
そんな開業日の「ちょうど1週間前」の金曜日、僕は仕事の関係で福井駅前にいた。延伸開業と同時に、リニューアルされた新福井駅がお披露目され、さらに駅前の再開発エリアには「新しい街」が誕生することになっている。僕が訪ねた仕事先の複数の現場が、そんな施設の中にあって、いままさに開業準備の真っ最中だった。まぁいつの世も、どこの施設も同じだが、工事は遅れに遅れて、みんな準備に追われ、とにかくバタバタの現場なのは、今回も変わりはない笑。
開業の混雑が少し落ち着いた頃になれば、僕もきっと隣県からの旅人の一人として、新しい福井へと向かうのだと思うが、今回はあえて(開業直前だが)そんな街のことを書いておきたい。まぁ紹介のための事前ガイダンスかな。
この日は「しらさぎ」で福井へ向かった。もちろんサンダーバードでも構わないのだが、しばしば遅延するから、しらさぎを選んでしまう。わずか6両編成の特急での50分ほどの旅だ。これが、かがやきだと30分ほどになる。
ふと、新幹線が延伸したら、しらさぎやサンダーバードとはお別れだ、と思い込んでしまい、慌てて写真を撮ったりした(孫のためかな)。でも、よくよく考えれば接続列車として残る訳だから、早とちりを一人笑っていた。まぁ金沢~敦賀では見れなくなるだけだ。
福井駅は新しくなったとはいえ、基本的なレイアウトは変わらないから迷うことはない。駅舎の商業ゾーンは全面改修&増床され「くるふ」という新名所になった。地元の名産品とかレストランのゾーンだから開業したら一番賑わう場所だと思う。工事現場を覗くと、とてもきれいに生まれ変わっている。各ブースでは什器の組み立てや接客訓練をしている最中だった。
メインの西口へ出れば、右手の恐竜広場も、左手の商業施設(ハピリン)もそのままだ。まぁ右手にしかなかった巨大な恐竜(オブジェ)が、左手にも、裏の東口にもアレコレ増えているのが違いかな笑。
新幹線改札の上にはカフェスペースや屋上広場のような新スポットも加わっていた。ちなみに屋上広場には小さな恐竜たち(カワイイ系)のオブジェがたくさん並び、QRコードでAR体験もできるようだ。すごいなぁ。やっぱり福井は恐竜推しだ。
駅を背にして左側の横断歩道を渡ったあたりにも、新しい商業施設が誕生する(延伸開業と同じ日)。マリオットのコートヤード(ホテル)や企業オフィスが入居する新しい街「FUKUMACHI-BLOCK」だ。その1階部分には多彩なショップや、おしゃれなフードホール「ミニエ」がある。小さな飲食店ばかりの、若々しくて現代的な横丁だ(バルストリートかな)。
クラフトビールの醸造所に併設したブリューパブ、地元生産者のフードマーケットやカフェ、焼鳥、フレンチバル、コリアン、蕎麦、海鮮丼、ワインバーなど20店舗ほどの多彩な顔ぶれだ。中を歩くだけでとても楽しい気分になれる。ちなみに、この日の現場はまだ一部工事中でブルーシートが残り、スタッフたちは搬入や準備で大混乱していた。ちょっとしたカオス状態かな笑。開業したら、たぶん若い人たちの話題の中心になっていくような気がする。こんな僕でも、とても魅力的な空間に思える。
さて、福井県には有名な観光スポットがたくさんあるから、北陸在住の同級生ならアチコチ訪ねたこともあるのではないかと思う。東尋坊とか永平寺とか、つまり概ねドライブということかな。そんな遊び方の古い常識が新幹線によってガラリと変わってしまう。つまりこれからは「駅」も観光地になるのだ。金沢や富山がそうであるように、玄関駅やその周辺が一気に変身して、昼も夜も楽しめる遊びスポットになる。
一昨年、僕たちの春のおっさん旅は福井市街だった。足羽山や足羽川の桜がホントに見事だった。とはいえ駅周辺での食事には失敗してしまった。でも今年の春以降なら、たぶん大丈夫なんだと思う。おそらく昼から飲んで遊べる笑。まさに「福井はうまいでのぉ」だからね。
越前蟹や若狭湾の海の幸はもちろんだが、へしこ、焼き鯖寿司、越前そば、そして秋吉や黒龍が地元グルメのはずだけど、今ではボルガライス(とんかつオムライスみたいなやつ)が推しらしい。ソースかつ丼は全国にあるからご当地感が薄いのかもね。
下の写真は、この日に僕が食べたボルガライスだ。でも食べたのは福井ではなく金沢駅なんだけどね笑。
以上、現場から、ただの食いしん坊がお伝えしました。