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2024年03月15日

散歩の途中で「梅の花とコルニチョーネ」

3月のある日、訳あって香林坊の某百貨店へ向かった。娘たちへの「お返し」を買わなきゃならない笑。当初浮かんでいたのはワイン(本命は泡)だったのだが、二転三転して焼き菓子に落ち着いた。まぁ今年は面白いアイデアが浮かばなかったってことだ。
せっかくの香林坊なので昼めしはSリーナでナポリピッツァを食べようと、旧の日銀裏の小路へと向かった。実は去年の秋に訪れたのだが、イベント出店でお休みしていたから、まぁリベンジ来店だった。久しぶりだったが、ここのピッツァはさすがに旨かった。やっぱり僕はナポリピッツァが好きなのだ。
そしてさらに、せっかくの金沢だからと「梅の花」を求めて散歩することにした。白山市の隅っこに暮らす僕にとっては、金沢へ向かうと「せっかくだから」というコトバが多くなってしまう。とはいえ、今日の天気予報は雪マークで、散歩に不向きな休日だった。

梅といえば兼六園の梅林(梅のエリア)くらいしか思い浮かばない。まぁせっかくだから(笑)兼六園も歩くつもりだ。香林坊からのんびり向かった。
広坂通りの途中に、ふと梅の花が咲いているのを見つけた。しかも紅梅と白梅が並んでいる。それは金沢市役所前の花時計の横だった。けっこう可憐に咲いている。まさかこんなところに?、と驚いていた。そして次に見つけたのは、石浦神社の境内だった。普段は桜にしか興味がないから知らないだけで、梅はあちこちにあるものなんだね。
さて兼六園だ。いつものように真弓坂口から入ることにした。もしかすると「早咲きの桜」があるかも、などと思っていたが、受付のスタッフが言うには兼六園にはそんな品種はないらしい。まだまだ冬の園内には色がないからモノトーンの景色だ。
そして本命の梅林へと進んだ。さすがにきれいだが、僕が好きな紅梅は少ない。聞けば200本の内訳は130:70で白梅が多いらしい。曇り空のすき間の、少しだけの青空をバックに写真を撮ることにした。でもそれは一瞬のことで、空は再び暗くなり、アラレが降り出した。もう帰るしかないかな。

さて、食いしん坊の僕のハナシだから、Sリーナのピッツァのことをもう少し書いておきたい。
上の写真は店頭に掲げられた看板だ。左の下のピエロマークの看板は「真のナポリピッツァ協会の認定店」を示すもので、赤い272という数字は、その登録認定番号だと思う。つまり世界で272番目の認定店で、イタリア政府公認というかな。詳しいことは分からないが、たぶんそうだと思う。まぁいくつもの厳しい基準を維持していて、いわゆる本物のナポリピッツァが食べれる、ということだ。
右のやつが「店名」のそれで、2004というのはオープン年だと思う。僕が初めて訪れたのは、もう15年ほど前で、当時は窪の金沢錦丘高校の近くにあった。石川県で唯一その「本物」が食べれる店だった。
ナポリピッツァは、イタリアレストランの象徴メニューなのだが、実は基準に適合してない店がたくさんあるということだ。たとえば焼き窯の熱源は電気もガスもダメで「薪」でなければならない。だから本物の店は燃料費もかかるし、何より「煙突の掃除」が大変らしい笑。
●本物のナポリピッツァは旨い(アルバム6枚)

メニューを開いた。ナポリピッツァの代名詞はマルゲリータだ。もちろんそれもあるし、さらに貴重な水牛モッツァレラをつかった「DOC」というやつもある。水牛モッツァレラを扱う店は珍しいから、ちょっとテンションがあがった。
たまたまこの日のおすすめは、黄色トマトと水牛モッツァレラのドーロだというので飛びついた。いわゆる黄金のマルゲリータだ。黄色トマトは甘く、水牛モッツァレラはミルキーで、めちゃ旨い。もうひとつは、わが家の定番のクワトロフォルマッジを選んだ。久々に旨いやつを食べた。追加した蜂蜜をたっぷり贅沢に使うと、旨さは異次元になる。まぁたぶんカロリーもね笑。
ちなみに、僕はコルニチョーネが好きだ。ナポリピッツァの特徴のひとつで、いわゆる額の部分(つまり耳)のことだ。熟練の手で伸ばして空気を抜く場所だから、耳の部分はふんわりサクサクの独特の食感になる。こいつが好きなので、最後の一枚だけは、薪の香りを感じながら大事に耳を味わうことにしている。旨いピッツァはやっぱり生地が旨いのだ。

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