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2022年09月18日

ひまわりの約束

東京で暮らす小学2年の孫(男の子だ)が、バレンタインの日に、女の子から「お手紙」をもらったのだそうだ。ジイジは関係ないのに、なんかドキドキしてしまった笑。
そんな孫たちの夏休みが始まる頃になると、石川のジイジやバアバたちは、ソワソワし始める。夏に会いに帰ってくる姿を思い浮かべて、今年はあそこへ連れて行こうか、などと考え始めるのだ。
まだ彼らが小さい頃は、面白い遊具が揃った公園をアチコチ探した時期もあったのだが、近所のやつはすでに「総なめ」してしまった。成長とともに水族館や動物園、恐竜博物館とか昆虫館なども、ひと通り連れて行った。もちろん、それぞれ何度連れて行っても喜ぶことに変わりはないのだが、引率する側の興味は減退するわけなので、新しい場所を探すことに一所懸命になってしまうのだ。まぁジイジの使命感みたいなことなのかもしれない(笑)。

7月の下旬だったと思うが、そんなときに、河北潟の「ひまわり村」の存在を知った。ひまわりが一面に咲き誇る風景は壮観だった。ひまわり畑の中には、何やら「迷路」もあるらしい。孫たちが、全力で走りまわる姿を想像して、ちょっと楽しそうに思えた。
さっそく、後日たまたま会った悪友の某(この近所の人だ)に、知ってるか?と聞いてみることにした。彼にも同年齢の孫がいるから、きっと知っているはずだ。結局のところ、どうやら僕が知らなかっただけで、結構有名なスポットらしい。でも、ここのピークは8月初旬らしくて、わが家の孫たちがやって来るタイミングでは難しいらしい。断念するしかなさそうだった。
悪友の某は、その翌朝、「ひまわり村」の写真を送ってくれた。どうやら残念がる悪友ジイジのために、わざわざ撮影しに行ってくれたようだ。彼の写真のひまわりはとてもきれいだったので、それを拝借して孫たちに送ることにした。「こんど、いっしょにいこうな」という約束のメッセージを添えたのだが、彼らからの返信はないままだ(笑)。まぁ、ひまわりは全国どこにでもあるはずだ。東京にだってきっと名所があるのだろう。

ひまわりの約束、という歌がある。シンガーソングライターH基博くんの楽曲だが、素直にいい歌だと思う。劇場版ドラえもんの主題歌だったそうだ。ある日、彼の弾き語りをテレビで見ていて、ぐっと引き込まれてしまった。この場合のひまわりはドラえもんのことを言っているのだと思うが、詳しいことはわからない。でもジイジは、俄然やる気になってしまった(笑)。
ひまわりは、若い成長期には太陽を追いかけて、花の向きがどんどん変わっていくのだそうだ。なんだかんだと、孫たちの成長になぞらえて、あれこれ妄想するのは、ジイジの悪い癖かもしれない。強い陽射し、土の匂い、咲き誇る大輪の花、そして草むらの虫なんかを追いかけるような、そんな夏の思い出を作ってやりたい、そう思うのは昭和世代の共通項かなぁ。
まぁ、もしかすると、僕の方が、あのホリ牧場のソフトクリームを思い出して、食べたくなったフシもある。

結局、やってきた孫たちのリクエストの中に「ひまわり」は入っていなかった(笑)。彼らの興味は、やっぱり恐竜博物館やクライミングウオールということらしい。地味なものには興味がなさそうだ。ドラえもんの話題を振ってみたのだが、これにも全く反応しない。
ひまわり村のサイトにはオンタイムの写真があるのだが、すでに枯れた写真しかない(笑)。でも、そんなことで諦める訳もない。「おいしいソフトクリームを食べに行こう」とかなんとか理由をつけて河北潟までドライブに行った。うん年ぶりに食べたソフトクリームは、やっぱり旨かった。そこにはたまたま「とうもろこしの迷路」があって、けっこう難しかったようだ。
自宅へ向かう車の中で、今度また来ような、今度はひまわりを見に来よう。ジイジは、そう一方的に約束した(笑)。ちょっとした達成感も感じていた。とはいえ、いま思い返すと、たぶん「ひまわりの約束」ってコトバを使いたかっただけなんだと思う。

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