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2019年04月05日

散歩の途中で「旨いフルーツタルトを食べよう」

阪急の河原町で降りて、人混みの京都を歩いていた。昼間の先斗町は、観光客の散策路になっていて、たくさんの人たちとすれ違う。日中はこんなに健全な街なのに、夜になると一気に大人のムードに染まるから不思議な街だ。あまりの混雑で、自分のペースで歩くのが難しくて、嫌気がさした。一本外れて、木屋町通りを歩くことにした。高瀬川沿いのこの通りは、きれいに整備され、遊歩道がずっと伸びていて歩きやすい。三条あたりまで行くと、街に活気が出てきたように感じる。左手に目印のサルバトーレが見えると、目的地はすぐそこだ。さあ、旨いフルーツタルトを食べよう。

その店の名前は「Kルフェボン」。今やスイーツ好きの女子なら誰もが知っている静岡発のフルーツタルト専門店だ。東京に進出したときに知って、食べて衝撃を受けた(笑)。フランスの田舎にあるような不思議な空間づくりで、店の中央に置かれた巨大なカマボコ型のショーケースに、作り立てのフルーツタルトが10種類以上並ぶ。
独特のガーリーなコスチュームの女性スタッフたちが笑顔で働く、女の子の楽園のような店だ。男はいつも落ち着けず、食べて早く出たいと思うような感じかな(笑)。はじめて食べた時も、ずいぶん待った覚えがある。代官山の住宅街の方にあって、細い道をあちこち探して、ようやく見つけたのだが、ものすごい行列だった。ちなみに、この代官山店はクローズしてしまったらしい。今では銀座の基幹店をはじめ全国に10店舗くらいはあると思う。

この日は、軽く1時間ほど待たされて、ようやくタルトにありついた。食べたのは「白イチゴのタルト初恋の香り」と「ルレクチエ(洋梨)とチーズスフレのタルト」。書くだけで恥ずかしくなりそうな名前だが、どちらもフルーツの旬の時しか販売しない季節限定商品だ。ちなみに白イチゴの方は、とにかく甘くて旨い。思わず一気に平らげてしまう感じだ。でもワンピース1000円以上もするから季節限定というやつは要注意かな(笑)。ショーケースのタルトは以前に比べるとサイズは少し小さくなった気がするが、これも時代への対応なんだろうと思う、バリューは今も変わらない。
天気が良ければ、高瀬川沿いのテラス席で美味しい紅茶と一緒に楽しむことができるし、もちろんテイクアウトもやっている。特に焼き菓子は、パッケージも可愛くて、ちょっとしたギフトにぴったりだと思う。でも、この日はテイクアウトもレジ待ちの行列だった。ここでも20分以上待たされる気がする。焼き菓子はあきらめよう。

Kルフェボン quil-fait-bon.com

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