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2024年07月12日

メニューはちゃんと読みましょう

ある土曜日のお昼のこと、気になっていた片町のイタリアンに向かった。片町と聞くと夜の街を思い浮かべるが、まぁお昼ごはんだ。ここは表通りに面した昼の街で、店は片町きららという商業施設の2階にある。
気になっていた、と書いたが、それは場所や店の規模(席数とかスタイルとか)のことだ。つまり、いつものようなシェフやその料理への個人的な興味ということとは違う。要するに同窓会に使えそうな店なのかどうか、ちょっと確かめたかったのだ。最近はそんなことばかりやっている笑。とはいえ僕たち夫婦にとっては、めったにない週末のお出かけランチだから、今日はちゃんと楽しもうと思っている。
ちなみ店名の下に添えられたCUCINA(クッチーナ)というのは店のタイプで、直訳すれば「台所」らしい(英語ならキッチンかな)。つまり、とてもカジュアルなイタリア食堂ってことになる。

70席の広い店だった。内装はシンプルですっきりしている。週末の夜はライブもやるようで、奥にはステージかな?、まぁ楽器なんかも置いてある。片町の表通りを見下ろす窓側の席はどれも明るくて開放的な感じだ。オープンキッチンには本場の薪窯(まきがま)があって、そこで焼くナポリピッツァはウリのひとつらしい。
サービスは若いイケメンの男性スタッフばかりで、想像よりスマートで丁寧な対応だった。コロナをきっかけに荒れたまま、がっかりする店が多い中にあって、久しぶりに快適なサービスだと思った。そういえば利用客はカップルを含めて女子率が高い。
メニューは週末ランチ専用で、ピッツァやパスタをベースにしたお値打ちなセットが主体だ(しかもあんがい安い)。地方によくあるような「変な個性」を見せるやつではなく、洗練されていて都会的な感じかな。東京の繁盛店をちゃんと研究したような印象もある。
とはいえスタンダードな品揃えの中に、加賀野菜を使ったものもあって、それがおすすめらしい。

僕たちはやっぱりパスタが食べたいからコース仕立てのセットを1人前選び、ピッツァはハーフ&ハーフにできるというので2種類(ビスマルクと五郎島金時)を選んで別のセットにした。
サラダの後にピッツァが出てきて、それをシェアして楽しんでいると、タイミングよくパスタが出てくる。まぁ当たり前といえばそうなのだが、違うセットを選んでも、提供順をちゃんと調整するから、ちょっと見直してしまった。
価格はとてもリーズナブルだが、パスタもピッツァも、ちゃんとした出来だ。サービスの基本がきちんとしているから、快適なランチタイムを楽しめた、ということかな。
同窓会で使えるかなぁ、という僕の仮説は、とりあえず昼はOKということになった。ディナーとか2次会とかについては不明だが、スペースも価格も雰囲気も、いけそうな手ごたえ、そんな結論かな笑。
週末の夜のライブも気になるし、どうやら貸し切りもできるようだから、次回はディナーに行ってみようかな。
●この店の料理アルバム(タップして右へ)

さて最後に、この日の僕の勘違いのことを書いておこうと思う。まぁせっかちな僕らしい失敗談ということだ笑。
たっぷりアサリとクレソンのボンゴレビアンコ(パスタ)
トリュフ香るくちどけ生ハムと卵のビスマルク(ピッツァ)
せっかちな僕はこんなパスタとピッツァに目がいって、すぐに注文した。商品名が上手だからそそられたのだ。ボンゴレもビスマルクも久々だったし、何より「クレソン」と「トリュフ」の文字に惹かれたからだ。メニューを選ぶ僕の頭の中には、大好きなクレソンの山盛りと、スライスされたサマートリュフが、映像のように浮かんでいた笑。
でも出てきたパスタのクレソンは少なかった笑。メニューを見返すと「たっぷり」なのはクレソンではなくアサリのことだった。普通に読めばちゃんとそう書いてある。
ピッツァにたくさん乗っているのは、トリュフではなく、普通のマッシュルームだった。どうやら「トリュフオイル」で香りを加えているのだ。メニューにはちゃんと書いてある。そもそもこんな価格なのに、僕が勝手に妄想してしまったのだ笑。
せっかちな食いしん坊らしい失敗なのだが、次からはちゃんとメニューを読まないとね。

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