アフタードライブのひととき
星山ホルモンを楽しむ会
けんぞう蕎麦を目的地にした、おしのげんの「大人のドライブ」はとても楽しかった。それにしても、けんぞう蕎麦の繁盛ぶりはすごかった。僕たちが帰る頃にはウエイティングスペースだけでなく、外にも大量の人たちが順番待ちをしていた。駐車場もいっぱいだったが、何より県外ナンバーの多さに驚かされた。
食べてみてもわかる通り、その品質の高さは間違いないのだろうが、驚くのは「そのスタイル」なのではないだろうか。テーブル一杯に広げられた、だしや薬味、ざるにドンと乗っけられた茹でたての蕎麦、それをグループのみんなが、乱暴に箸を突っ込み、ほおばり、大きな音を立てて食べる様は、まさに圧巻で、素晴らしい特徴なのだと思う。「みんなで食べると美味しい」という表現があるが、まさにそんな感じだ。こんなスタイルの蕎麦屋は、あまりないように思う。他人に紹介したくなるのは、きっとこの「楽しさ」のことなんだろう。
解散後に再度集合して「星山ホルモンと楽しむ会」が片町のみきやんで開催された。福井の大野にある「星山商店」は加工場に直売場が併設されたような店で、高級和牛の焼肉商材の専門店だ。下見の際に見つからず困るほど目立たない店だった。岐阜や名古屋の高級車が店頭に並び、両手にいくつもの保冷バッグをかかえた、いかつい客が出入りする様には、少し驚かされた。
そんな星山商店の肉をあつかう焼肉店が、福井市内にたくさんある。そして一般向けのヒット商品が「白ホルモン」で、市内の特定のスーパーで販売されている。今回のドライブでは大野までの時間を節約して、近くのスーパーで「白ホルモン」を調達した。作るメニューは、ホルモン炒めともつ鍋、と決めていたので、女性陣3人が必要な食材をカートに入れ、手際よく食材を揃えてくれた。
みきやんのY幡くんは、僕たちの無理を聞いてくれて、ホルモンの調理をしてくれた。炭火があればホルモン焼きも旨いのだが、味噌味の星山ホルモンは、フライパンで炒めるだけで十分に破壊力を発揮する。とにかく高級和牛の甘みや旨味が溶け出して、箸が止まらない逸品になってくれる。もつ鍋のベースにしたのは「とり野菜味噌」、これを薄いダシにして、白ホルモンと野菜を投入するだけのシンプルさだが、とにかく旨い鍋に変身する。調理前のホルモンは和牛独特の大きなサイズで、調理をすると脂が溶け出し、縮むものの、魅惑の塊になっていく。ああビールが旨い。そういえば「鍋」も、みんなで囲むから旨いんだよね。
次回はどうするの?
会話は盛り上がり、いつしか「次回はどうするの?」という話題になった。日帰りのドライブへの新しい妄想が広がる。「高山もいいよなあ、飛騨牛ハンバーガーと”鶏ちゃん”が旨いし、またY幡君に頼むか」、「ドライブなら紅葉の京都高雄もいいかなあ」などと話しているうちに、LINEに反応した神戸在住のT瀬くんの話題から、神戸に行こうか?、などと話が横道にそれて、さらにH田くんLINEのスキーはどう?、など話は複雑になっていったが、結局、次回は「氷見前寿司とワイナリー」を目的地にしたドライブ、というコンセプトに収まった。氷見漁港に隣接した道の駅「ひみ番屋街」や氷見の丘の上にある本格的なワイナリー「セイズファーム」で魚介やワインを楽しみ、七尾まで氷見の海岸線をドライブするアイデアだ。また楽しみがひとつ増えた。あとは日程だが、あせらず待っててほしい。かならず実現させるからね。(まずは下見に行ってこよう)