東京27期の新年会2019
夜の集合までは「おっさんぽ」
松任駅から金沢駅へ、ローカル線の北陸本線は雪にも風にも弱い。松任住民のK中O島のおっさんコンビ二人は、もしもの遅延に備えて、少し早めに松任駅に着いていた(笑)。結局、遅延はなくて、ひさびさの雪で薄化粧した金沢を定刻通りに出発することができた。
東京駅着11:20。冬の東京は羨ましいほど良い天気で、おっさん二人にとっては絶好の散歩日和となった。丸の内でチェリー嬢(旧姓Hさん)と待ち合わせしたのだが、彼女がいない。なぜなら僕が到着予定を間違えて伝えたからだった、ごめん。待ち合わせ場所を変更し、さっそく日本橋へ出かけた。いよいよ1泊2日の「おっさんぽ」の始まりだ。
しかしまぁ、この散歩の話は横に置いて、本題の「東京在住の27期仲間の新年会」のお話しをしようと思う。僕たちの珍道中、つまり豊洲市場や、フェルメール、アメ横の昼酒などのお話しは、おいおい編集後記で紹介することにしたい。
富岡八幡宮で御朱印ゲット
何だかんだと昼から歩き続けて、うどんで昼酒とか、厳選豆のコーヒーとワッフルとか、欲求のまま食べ続けたから、大江戸線では少々「おねむ」の状態で、門前仲町に到着した(笑)。このまま酒を飲み始めたら、速攻ダウンに違いない。
富岡八幡宮を目指して参道のような道を進むと、有名な「辰巳新道」と書かれた石の道標を見つけた。酒のみの嗅覚が働いて、ふらふら小路を入っていくと、ディープでタイムスリップしたような飲み屋街が続いている。今日の2次会はこんなところかなぁ、などと想像していた。富岡八幡宮の境内にはたくさんの参拝客がいる。K中くんが御朱印を書いてもらう間、僕とHさんは少し散策することにした。大鳥居の脇には伊能忠敬の像があった。ここから測量の旅に出かけた、などと書いてある。その先には豪華なお神輿が展示してある。見事な装飾が施されていて、深川まつりの時の風景を想像してみたりした。こういう雰囲気を江戸情緒と云うんだろう。
深川の女将さんは優しい
今夜の会場は「鶴来」という居酒屋で、境内からすぐの場所にあった。陽も暮れて気温が一気に下がり、ダウンの襟をただすほど寒くなってきた。ずいぶん早いが、店に入ろう、と思ったとき、たまたま店から顔を出した女将さんに声をかけた。女将さんは鶴来町の出身で、僕たちと同じ31年生まれだった。どうやら石川県人会のお世話なんかをしているらしい。2階の個室に案内された。まだセッティングしてないんだ、みんなが集まるまでテレビでも観てな、などと下町的な、深川っ子が話すような、気軽な会話で和ませてくれた。テレビは点けたが、することもないので、座布団を並べたり、横の階段部分に臨時の喫煙所を設けたり、女将さんからグラスを受け取ったりと、準備を手伝っていた(笑)。そうこうする頃、幹事役のT野とS美が到着した。S美が作ったフリップボードにとても感心した(笑)。
今夜のルールなのか、この店のルールなのかは、知らないのだが、参加者みんなで酒を持ち込むスタイルでやるらしい。順にみんなが合流し、会費と一緒に酒を受け取っていく。テーブルには、大きなサイズのワインや日本酒の1升瓶や4合瓶、焼酎ボトルなんかが何本も、どんと並ぶことになり、誰がこんなに飲むんだよ、と少々突っ込みたくなる光景だった(笑)。今日の参加者は、計14人。金沢からは僕たち二人とN谷さんが参加した。みんなとは半年ぶりの再会だ。A面に来れなかった顔もあった。正直なところ初めて会う人もいる。楽しい夜になりそうだ。腰が悪くて、畳に座れない僕は、不自然な態度で、行儀悪くしていた(笑)。
点けっぱなしのテレビでは、全豪オープンの決勝戦をやっていた。乾杯の後、自己紹介がわりに、みんなの近況報告を始めのだが、時おりみんなの視線がテレビに集まる(笑)、僕の場所からは見えないのだが、大阪なおみちゃんのプレーに目が行くらしい(笑)。
同窓会の光景はいつも同じだ、あっちこっちで会話が弾む。今の仕事の話や高校時代の噂話の真相、前回のA面の話や、次のB面企画のこと、来年の軽井沢大会のこと・・・・、どのテーブルも楽しそうだ。あんなにあった日本酒がどんどん空になり、みんなの話し声がどんどん大きくなった頃、テニス決勝はクライマックスを迎えた。ほぼ全員でテレビにくぎ付けになり、声援を送った。まるでスポーツバー状態、というのはこのことだ。彼女の優勝が決まった時、嬉しくて何回も乾杯を繰り返した。
下町のバールで2次会
一次会がお開きとなり、夜風にあたりながら、みんなで門前仲町を歩いた。この寒さは、僕たちが金沢から連れてきたんだ、などと文句を言われながら、2次会会場を探して、うろうろしていた。店頭に大きな提灯が下がっている店を見つけた。提灯なのに、どうやらイタリアン・バールのようだ。のぞいてみると、ガラガラだ。さっそく2次会会場に決定し、参加者の10人でジャイアントテーブルを囲んだ。スパークリングと赤ワインをボトルで注文し、2次会がスタートした。大きな黒板で見つけた、おすすめの生ハム、ピクルス、オリーブなどをかじりながら話に花が咲いた。急にピッツァが食べたくなり、マルゲリータや塩ピザなども注文したのだが、最後の会計はびっくりするほど安くて、下町のバールの底力に驚いていた(笑)。酔って目が半分しか開いていない某君とか、記念撮影でひっくり返る某君とか、そんな参加者の帰路を心配しながらお開きになった。楽しかったね、と次回の約束を何回もしながら、参加者は深夜の門前仲町を後にした。