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2026年10月16日

そうだ ライオンバスに乗ろう

ライオンも熱中症になるのか
ジイジと孫たちのハナシ
ここは多摩動物公園、日野市(東京)にある日本有数の動物園だ。開園は1958年というから、ほぼ僕と同年齢、つまりずいぶん古い動物園(失礼、歴史ある動物園)なんだと思う。

当初は上野動物園の分園だったらしいが、その広さは上野の4倍もあって、多摩丘陵の起伏を生かした独特の展示が持ち味なんだそうだ。要するに森の中にあるってことだ。
とても広いから、園内をシャトルバスに乗って移動するらしい。この日は朝から炎天下だから、バス移動と聞いてラッキーだと思ったのだが、バス路線は敷地のごく一部しかカバーしていなかった。
しかも多くの展示施設は、降りたバス停からさらに歩いた先にあるから、やっぱり遠くて結構しんどい。まぁそれくらい広~いのだ笑。

そんな大変な動物園だと知らないジイジ(僕)は、面白そうじゃんと、この日の目的地に推すことにした。こうして孫たちと遊ぶ場所が決まったのは前日の夜のことだ。
ここで一番人気なのが「ライオンバス」らしい。シャトルバスとは別の展示アトラクションの名前だ。
正面ゲートでは巨大なアフリカゾウのオブジェが入場者を迎える。そこからから園内に入ると、いきなり長い坂道だ。丘陵とはいっても、ここはうっそうした山の中だと自覚する笑。その右手の道路に入っていくと、さらに別の山道が続く。ライオンたちがいる「アフリカ園」エリアは、さらに先らしい。
園内マップで見ると近いように思うのだが、実は遠~くにあるのだ。一番人気の展示だというのに、シャトルバスの経路じゃないから、いきなり歩くしかない。すぐに汗だくになった。この日の気温はもはや危険な水準なのに笑。
先導する孫たちにとってはなじみの動物園らしくて、先頭をスイスイ歩いて行く。何とか追いかけていくジジイとバアバは徐々に口数が減っていく笑。

ようやく「ライオンバスステーション」に着いた。ここで申し込んで、バスの出発時刻まで館内の解説ボードなんかでライオンのこと(生態とか観察ポイントとか)をお勉強する。
この建物からは敷地が見下ろせるのだが、そこはライオンが暮らすエリアだ。放飼場というらしい、つまり放し飼いってことだね。高い壁に囲まれたエリアはサファリみたいなところで、そこを専用バスに乗って観覧するってことらしい。ようするにサファリパーク形式ということかな。
水場(池)の周囲にちょっとした「お立ち台」みたいな場所があって、その上にライオンたちが集まるような仕掛けがあったりする(要するに肉?骨?が台の上に置いてある)。
さて、ライオンバスに乗り込んで出発だ。運転手さんの楽しい解説を聞きながらエリアに入っていく。乗客は外に向かってベンチシートに座る。全面強化ガラスだから安全なのだが、そのガラス窓の外側にちいさなフックがたくさんあって、そこに「肉」がぶら下げられている。
バスが「お立ち台」に横付けされると、ライオンたちがガラス窓に寄ってきて、その肉をガツガツ食べる。つまり、どアップのライオンの顔を間近で楽しめる、そんな仕組みだ。

仕組みや仕掛けのことばかり書いたのは理由がある。実はこの日、ライオンたちは僕たちのバスには寄ってこなかったのだ。バスから見えたのは木陰で寝ている2頭だけだった。つまり空振りだ。バスで走っただけでアトラクションは終了した笑。
運転手さんの説明によれば、あまりの猛暑でライオンたちもお休み中、ということらしい。本場のアフリカより厳しいってことなのかな?。もしかすると彼らは日本生まれで暑さに弱いのかもしれない。まぁ仕方ない。
バスが発着するステーションに戻って、その窓から再び敷地を見下ろしたら、雄雌2頭のライオンがトボトボ歩いているのを見つけた。空振りの孫たちは、その光景だけで歓声を上げていた。なんだかなぁ笑。
その後は、さらに遠くのエリアへ向かった。オランウータンの森とかオーストラリア園のコアラがお目当てだが、あれもこれも、という訳にもいかない。とにかく目玉の動物は、どこも遠いのだ笑。
ということで、ジイジと孫たちの多摩動物公園のひとときは大量の汗と疲労とともに終了した。

こんな汗だくの休日の数日後、多摩動物公園のWebニュースが流れた。急な猛暑によって、ライオンの展示とライオンバスをしばらく休止するお知らせだった。猛暑はしばらく続いているようだった。
そしてさらに数日後のこと、今度は悲しいニュースが続いた。ここの3頭のライオンが死亡したニュースだった。どうやら熱中症による多臓器不全らしい。ライオンも人間も同じなのだ。
空振りだった故に、僕たちジジババには身近なことのように思えて驚いた。ここをよく知る孫たちにとっても、3頭の遺影が並んだ画像はちょっと悲しかったに違いない。

多摩動物公園 www.tokyo-zoo.net/tama/index.html

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