総集編その5「みんなの横顔・後編10人」
大人の修学旅行・京都大阪の総集編。最終回は、前回に続いて、その後編11人のお話。
せっかくの京都だから、夜の親睦会の会場は京都らしい場所にしたかった。だから無理を承知で祇園界隈で会場探しを始めた。何店かの候補先に電話しながら、ようやく決めたのが、この店「ぎおん・まんざら」だった。さあ全員集合だ。ここから合流するメンバーもいるから、昼とは違って、飲みながらの夜の同窓会だった。特に関西メンバーとは久しぶりの再会で、関西弁と金沢弁が交互に混ざって不思議な活気になっていった。
●T瀬くん(37H)が広い二階の部屋のテーブルに、一人ぽつんと待っていた。幹事の僕は、親睦会の会場に早めに着いたつもりだったから、彼が先に座っていることに驚いていた。LINEの情報を見る限り、彼はこの日、みんなとは別に京都を歩いていたようだ。御朱印帳を見せてくれた。これを持っているということは、寺社巡りの通なのだと思う。だからきっと京都も詳しいのだろう。半日一緒だった周囲のメンバーの温度が、なにかと高いので、最初は面食らっていたのかもしれないが、2次会にも楽しく参加してくれた。いつか僕の知らない京都の話をゆっくり聞いてみたいものだ。
●A木S子さん(34H)とは前々回のA面のとき以来の会話だったと思う。彼女の笑顔はあのときのままだった。K子とふたりで「高槻組」と名乗っていて、参加の申込を受けた段階では、いつものことで申し訳ないのだが、名前と顔が一致せず、失礼な態度で当日を迎えてしまった。ごめん。一緒に話すうちに話題が高校2年の修学旅行の話になり、封印していた当時の僕の話題を彼女が話し始めたから、僕はアタフタするしかなかった(笑)。よくそんなことを覚えていたよなぁ。だから話の後半は、あなたにとっての「記憶の中の僕」を塗り替えることに必死だったんだよね(笑)。
●T村さん(35H)のイメージが僕の中で大きく変わった2日間になった(笑)。しゃべくりの街で、もまれた彼女のボケとツッコミの神業を何度も観て、ただただ唖然としていた(笑)。「おもろい話、ためておきますね」そんなLINEのコメントを見て、これが関西27期の活動コンセプトだと勝手に思っている。関西女子による小さな集いは、今までもたくさん開催されていたらしい。彼女たちは、かわいく「女子会」と呼んでいたが、きっと酒とツッコミの嵐の宴(うたげ)なのだと想像している。でも怖いもの見たさで、ぜひ参加してみたい(笑)。
●T中Y美さん(35H)さんと、こんなに話したのはほぼ初めてのことで、昔から「おY美」と呼ばれる理由を勝手に考えていた。黙っていても抜群の存在感だし、ひとたび会話になると、どんな球を投げても、抜群のワードセンスで鋭く返球してくる。少なくともアルコールを楽しむシーンでの彼女の所作は堂に入っていて実にかっこいい。姉御肌にも見える彼女のことを、僕はこれからバルストリートの女王と呼ぼうと思う(笑)。街のみなと・大起水産のトロ握り150円?、たしかに破壊力あったね。
●S本さん(35H)は、アスリートのような走りで夜の花見小路を疾走していた。何度かダッシュを繰り返していたので、何かのトレーニングかと思ったら、舞妓さんのベストショットを狙っていたらしい(笑)。LINEのアルバムを見て、ようやく謎が解け、納得していた。会場で靴を脱ぐかどうかの話も、山で出会う動物たちとの交流の話も、僕が想像できない角度からのストーリーなので、うまく応えられなくて申し訳なかったね。そういえばリゴレットのパスタは美味しそうだった。ところであれは何パスタだったんだろう。
●H田くん(31H)は、今回の企画についての「僕の願い」をちゃんと受け止めてくれたのだと思う。今回は、個人の時間も、みんなとの時間も、同じように大事にしてくれた。当日も朝から仕事を片付けて京都に向かい、あっという間にみんなのテンションに追いついていた。すごい対応力だな。そして1次会が終わった後に姿を消して、いったん祇園の夜に消えていき、そして再び2次会にすーっと馴染んでいた。あのイスラエルの夫婦にも、ちゃんと仕事していて驚いた。そういえば「なんば花月」は楽しかったと言っていたけど、まさか仕事に使うアイデアでも探していたのかな?。
●Mよし子ちゃん(35H)は、学生時代を京都で一緒に過ごした友人と、何十年ぶりに再会して、ずっと、おしゃべりしていたんだ、と言っていた。それも彼女にとっての同窓会ってことなんだと思う。古い友人と会っても、空白の時間はあっという間に埋まって、すぐに昔の自分たちに戻れる。同窓会はそんな不思議な場なんだと思う。そういえば、関西27期の集いのことを人一倍、気に掛けていた彼女だったけど、スムーズに進んでよかった、心配いらなかったね。体調に不安があって2次会は止めにしたけど、これからも無理せずB面企画を楽しんでくださいね。
●K村君(37H)は、名古屋からのシゴト帰りに無理して参加してくれた。まあ互いに二日酔いの合流だった訳だ。親睦会までの時間に、グランフロント南館の最上階のロビーで、思いのほかゆっくり話ができた。そのとき不慣れな僕と一緒にLINEグループへの参加手続きをしていた。彼はときどき、僕がアップした記事に反応して、楽しいコメントを返してくれる。いつもはメールなのだが、今度からはLINEになるのだろうか(笑)。彼の観察眼は相変わらず鋭くて、僕のコメントの「行間」にあるホンネを見抜く。カラダのこと、アドバイスありがとうね。
●編集部のK中くん(33H)とは、かれこれ50年以上一緒にいるが、仕事も生活のリズムも、趣味や人生態度は全く違う。でも悪友の一人であるI本くんに言わせると、よく似ているのだそうだ。本人たちには自覚はないが、無理やり共通点を探すとすれば、周囲の人たちより「変なところ」が多いことかもしれない(笑)。自分も楽しんで、みんなも楽しませたい、というのも一緒かなぁ。彼は今回も、ちょっとした手空き時間を使って動画や画像の編集作業をしていた。動画づくりは大変だろうが楽しそうだ。一人の時は写真を撮るが、みんなといると撮影を忘れて、画像が足りなくなるのも共通点かな。楽しい二日間は終わったが、その直後から、総集編の制作が始まる。でも、画像の中にいるみんなの笑顔を繰り返し観れるのが、二人だけの特典なのかもしれないな。
●常任幹事のGさん(34H)は、いつもみんなの輪の中にいた。旅の途中で僕に会うたび「めっちゃ、楽しいなぁ」「まさに修学旅行って感じや」「やってよかった、大成功やな」と声をかけてくれた。みんなを引き付け、みんなの中心で、みんなと会話し大声で笑う、それがGさんの幹事のスタイルだ。そんな姿は、見ていていつも安心できる。常任幹事をやっていると、嬉しいことが圧倒的に多いのだが、時には誤解や摩擦や軋轢にも悩むこともある。そんな時もポジティブに立ち向かおうと、いつも互いに励ましあっている相棒だ(笑)。1次会の席上で、おY美に「さだまさしに似ている」と指摘されて、ポカンとしていた(笑)。たまたま僕も彼女と同じ音楽番組(インタビュー映像)を観ていたから「その通りだ」と思ったし、彼女の視点にシンパシーを感じていた。それは若い頃とは違って、様々な人生が直近の表情に出ているような映像だった。Gさんも、こんな年齢になって、表情に人生の深みがでるようになったんだぜ、今度会ったら、そう言ってやろうと思う。そういえば、次の企画、ちゃんと準備しないとな、常任幹事は今日もポジティブだ。
幹事としての2日間のシゴトは無事終わった。幹事のシゴトは、細かなことをのぞけば「決めること」と「声をかけること」ぐらいしかない。どこでやっても、何をやっても、仲間は上手に楽しんでくれる。それが27期の大きな特徴だと思う。いつもそう思う。だからこそ、みんなに甘えずに、些細なことまで真剣に考え、準備を重ね、とにかく行動する。行動力が幹事のすべてだと思っている。今回の2日間も、いくつかのトラブルや、幹事の不行き届きがあったのだが、みんなにフォローしてもらい、無事に終了することができた。だから参加してくれたことに、楽しんでくれたことに、そんな仲間に感謝したかった。感謝の方法として、一人一人の横顔の記録を書こうと思った。でも書き始めると、実はとんでもないほどの大変な作業だった(笑)。いろんなことが頭に浮かむのだが、それを文章にするのは容易なことではなかった。下手な文章だけど、これでも何度も書き直した。でも感謝の気持ちだから、これくらいの苦労はしないとバチが当たるな。
新しい企画の日程メモ
■次回の関西27期の集いは「新年会」、2020年1月18日(土)
■大型企画「仲間と一緒に軽井沢」は、2020年5月23日(土)、24日(日)