toggle
2020年01月24日

お・も・て・な・し・大阪

関西27期の新年会2020(前編)
オリンピック招致のIOC総会での彼女のスピーチ「お・も・て・な・し」は、その年の流行語大賞のひとつに選ばれた。2人が付き合い始めたころ、T川クリステルは激務のS次郎くんを、自宅で密かに、もてなしていたのだろうか(笑)。
まぁそんな話はどうでもいいのだが、僕たち金沢組は、大阪での2日間、心からの「おもてなし」を受けていた。1次会のホテル57階でも、途中の新世界や、2次会の鉄板焼きの会場でも、そして3次会替わりの法善寺横丁の散策や、何より翌日のフリータイムや最後のランチ会まで、ほとんど全ての場面に、幹事グループの人たちの「おもてなしの心」があふれていた。中でも彼女たちの、女性ならではの細かな配慮や気持ちがいっぱい詰まっていることを、僕たちは色んな場面で実感していたし、ありがとうの気持ちが常に湧き上がっていた。

絶景のレストラン
この日は、とにかくいい天気で絶好の同窓会日和だった。しかも1月だというのに、はしゃぐと少し汗がにじむほどだ。珍しくサンダーバードの遅延もなく、ほぼ定刻に全員(合計19人)が会場に到着することができた。どうやら幹事グループの中にも「晴れ女」が一人いるらしい(笑)。
1次会の会場は、マリオット大阪57階のダイニング「ZK」(ジーケー)だ。あべのハルカスの19階にあるフロント階には広いラウンジがあって、すでに利用客で溢れていた。さらにホテル専用エレベーターで57階へむかうと、眼下に大阪の街並みがミニチュアのように広がっていた。会場のレストランにはたくさんのブースがあるのだが、どうやら、どのテーブルからも眺望が楽しめるようだ。受付あたりでは、夏の京都企画以来の再会を喜ぶ女性陣の会話が続いていた(笑)。H二三くんによる乾杯から、サラダ、前菜とコースが進むころには、みんなグラスを持ったまま席を移動して、いつもの27期スタイルになっていった(笑)。
コース内容の料理名を聞いたとき、僕はてっきりイタリアンだと思っていたのだが、出てきた料理はフレンチ風だった。どうやらイタリアの地方料理をフレンチの手法でコースに仕上げているのかもしれない。どっちにしても楽しいのは変わらない。個人的なことでは、僕は幹事の一人T村さんとゆっくり話すことができた。1年生の時に同じクラスだったのだが、こんなに話した記憶はない(笑)。27期の同窓会という「どこにもない不思議な世界」が、彼女の中にもちゃんとあって、そんな話を聞くうちに、とても嬉しかったのは間違いない。
1次会は予定時間をはるかにオーバーして、お開きになった。さぁ計画通り、下界へ降りて(笑)、あの「新世界」の空気に触れよう。ホテルスタッフのおすすめで決めた集合写真の場所には、ZK(ジーケー)のロゴをあしらったオブジェが置いてあった。なるほどジーケー(ZK)の意味はベタに「絶景」からとったんだね(笑)。
●スライドアルバム19枚(タップして次へ)

ディープ&ホンモノの大阪
天王寺からひと駅、新世界への入り口は「ジャンジャン横丁」だ。狭いトンネルのような両サイドに雑多な店が並び、どこも老若男女で溢れていて、ディープな大阪を実感できる。有名な串カツ店の行列に驚いたり、ミックスジュース発祥の店があったり、将棋倶楽部や射的場まである(笑)。仲間たちは、その射的場に吸い込まれ、銃を片手に大きな歓声を上げていた。その後、僕たち男3人はチェックインのために別行動したのだが、これが失敗の始まりになった(笑)。遅刻して迷惑をかけたのだ。
みんなが2次会会場「おかもと」で、旨そうな料理を食べ始めるころ、僕たち3人は地下鉄を降り、見知らぬ街をうろついていた。タクシーが捕まらないのだ。肝心のスマホのナビも充電切れで、うまく動かない(悲)。15分ほどしてようやく乗ったタクシーは、カーナビがあるのに、運転手さんはそれが使えず、住所とコンパクト地図帳(笑)を頼りに走るという窮地に追い込まれた。近くまで着いたが「ここに間違いない」と言い張る場所は、なぜか暗い「お寺」だった。すったもんだの挙句、ずいぶん遅れて合流できたのだが、みんなはすでに大いに盛り上がっていた。仕方ないので一気飲みして皆んなのテンションに追いつくしかなかった(笑)。
会場の「おかもと」は、せっかくの大阪だから、美味しい「粉もん」を食べてほしい、と選んでくれた鉄板焼き?お好み焼き?の店で、繁華街から離れた静かな場所にあった。だけど確かに出てくる料理は、どれも想像を超えるシロモノばかりで美味しく楽しかった。チーズを巧みに使った料理はどれも意表をついていて、中でもゴルゴンゾーラをふんだんに使った「ねぎ焼き」?は絶品で、赤ワインがガブガブすすむ(笑)。でも個人的には最後の〆の「豚玉」?にやられた。これがホンモノってことなのかな、とても感心した。
●スライドアルバム14枚

大阪の原風景を感じる
法善寺横丁は、人でごった返していた。そして誰もが、その小さな神社にお参りしている。賽銭を入れた後に、願い事はひとつだけ、と聞いて少々戸惑った(笑)。列について、前の人を観察すると、左右の苔の塊と正面の苔の壁に、水をかけている(笑)。それをマネして水をかけ、お参りした。これが有名な水かけ不動?と聞いたのは、お参りした後のことだ。さっき水をかけた苔の塊は、お地蔵さんと不動明王なのだそうだ。暗くて分からなかったと言い訳するしかなかった(笑)。
その、すぐ横に目的地の「BAR」があった。席は2か所空いているようだが、グループ客はお断りしているのだそうだ。店主?が外に出てきて、ていねいに謝ってくれた。グループ客は勝手に盛り上がって騒がしいから、やむなく断るようになったのだそうだ。なるほど、他は分からないが、僕たちなら間違いなく騒がしくて迷惑をかけるだろう。素直に納得した。だって3次会だというのに、人数は15人もいる(笑)。
そんなこんなでBARでの3次会は、散策に変更することになった。少し歩くことにしよう。そういえば京都の先斗町でも、こんな散策をしたっけ。夜の横丁の景色は、どことなく先斗町に似ている。しかし、醸し出される風情は全く別で、こっちの方が体温が高い感じがする。まるで庶民の息吹のようだ。彼女たちが「ここを観せたい」と言っていたのは、そんな大阪の原風景のことなのかもしれない。
途中でレトロな喫茶店を見つけた。看板もショーケースも昭和の臭いがする。思わずみんなを誘って入ることにした。この店は15人でも大丈夫だから、少し騒いでもいいのかなぁ(笑)。結局、BARの予定が純喫茶に替わっても、みんなの3次会は当たり前のように盛り上がった。面白がって注文した「小倉ホットケーキ」は、意外にキレのいい甘みのアンコで旨かった。内装やインテリアからすると、この店は、きっと昭和から続いているのは間違いない。当時ならさぞかし豪華な店と呼ばれたことだろう。それが令和の時代になっても、こんな若い人たちがたくさん利用している。昭和に生きた者として、少しだけ嬉しい気もする。
店を出て、道頓堀のメイン通りを少しだけ歩いた。こんな時間にもかかわらず、店はどこも人にあふれていて、左右の巨大な看板に圧倒されていた。ここはきっと眠らない街なのかもしれない。また明日ね。今日はそんな大阪の原風景の街でお開きになった。幹事さん、遅くまでありがとう。
ちなみに、これも個人的なことだが、入れなかった「あのBAR」には何故か猛烈にそそられた。僕は近いうちに、このBARに必ず戻ってくると思う。僕の嗅覚がそうさせる。まぁ、フラれたオトコの執念かもしれない(笑)。
●スライドアルバム11枚

●最後に恒例の動画アルバム

次回は、後編として新年会2日目の楽しいドタバタをお届けします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今後の日程メモ
■第3回「地酒を楽しむ会」は、2020年2月15日(土)18:00~
会場は、金沢駅前の居酒屋「醍庵」
テーマは「三尾の龍と金沢おでんを楽しむ酒の会」
「冷や酒」から「燗酒」まで温度帯ごとに楽しむ冬企画。
個室の関係で定員12人なので、あと1人。締め切り間近です。
■大型企画「仲間と一緒に軽井沢」は、2020年5月23日(土)、24日(日)
軽井沢大会の情報は「B面ニュース」で、また関連情報を「編集後記」で、毎週のように、どんどんお届けしています。
これ以外にも、街歩き企画やドライブ企画が予定されています。それぞれ日程が決まったら、お知らせします。

Other information