toggle
2020年12月04日

忘年会2020の夜のこと

8時半くらいだっただろうか、みきやんの暖簾をくぐった時、1階のテーブルには、Gさんを含めて3人の同級生しかいなかった。3人もいたんだ、という言い方もある(笑)。まぁ正確に言えば、みきやんを入れると4人だけどね。会場は2階の座敷のはずなのに、1階のテーブルで飲んでいる。そうか、参加人数が少ないから、これで十分なんだ(悲)。合流した僕たち4人も加わって、8人だけの記念の1枚を撮影した。忘年会の写真は、来年、再来年と増えていくはずだが、きっと最少人数記録になるに違いない(笑)。どんなときも、前向きに考えるのだが、さすがにへこむ瞬間もある。十分に分かっていたことなのだが、リアルな現実世界に、そうそう奇跡は起こらない。
9時をめどに、公式LINEの「グループビデオ通話」を開始することにした。その場にいるみんなが一斉に参加するから、みきやんはハウリングの嵐になった(笑)。1台にまとめて、別会場にいた「山楽会」のメンバーとつなぎ、何とかカタチになった。互いの会場をビデオ通話でつないだまま、その気になった時だけ、スマホに語り掛ける気軽なスタイルだが、なかなか面白かった。バッテリーが切れるまでの1時間ほど、オンライン状態を続けたのだが、個人の参加者が増えることはなかった。互いの近況を話したり、昼の美術館談議に花は咲いたのだが、なにかと気分は晴れない。いつものような2次会ともいえるが、少し静かな夜だった気もする(笑)。
いろいろ考えたのだが、今回のこの原稿には、飲んでる仲間の横顔や個別のエピソードは書かないことにした。すでにSNSに写真をアップしたことも理由のひとつだが、何となく「いつもと違う」原稿にしたいと思った。だから、みんなの写真は、この1枚だけだ。

あれから1週間後の今日、Gさんと僕は、二人だけの反省会をしていた。仕方ない、という言葉で表現するしかないのだが、まぁ赤点(失敗)なのは間違いない(笑)。コロナ渦のせいにするつもりもない。でも失敗を「次への課題」へと置き換えることには慣れている。
ちなみに、公式サイトの「コンセプト」というページには、当初からの考え方が書いてある。そこには、「独創性」「誇りと共感」「挑戦」という、三つのキーワードがある。いまでも大事にしているコトバのひとつだ。
忘年会は、B面だから常任幹事のシゴトだ。とはいえ、ほかのB面イベントと違って、大した企画も面倒な準備もない。一般的な言葉で言えば、形式は「飲み会」と同じだ。でも今年は違った。単なる飲み会は実施するわけにはいかなかったからだ。色々とジタバタしたのだが、「独創性」や「挑戦」には添えたかもしれない。でも「共感」はどうだろう、少なくとも「誇り」にはならないな。何より、こんな時期にやるといえば、周囲に反対されるに決まっている。それを乗り越える熱意と実行力が僕たち二人に足りなかっただけだ。

SNSが苦手のはずのGさんのメッセージが、実施前日のLINEにアップされていた。同窓会の灯を消してはいけない、それは僕たち二人の切なる願いだ。僕たちの意思や希望は、27期のみんなに、ちゃんと伝わったかなぁ、どう思う?、そんな期待めいた会話を二人で交わしていた。きっと大丈夫だ、と言葉にはできないが、どちらともなく、うなづいていた。
SNSを観てくれていたみんな、どうもありがとう。投稿はなくても、メッセージを読んでくれてるんだと、すぐに分かった。既読が一気に40件以上になるのを見ていたからだ。そんな仲間たちに心から感謝したい。
世の中のこんな状況は、山や谷を繰り返して、まだまだ続くことだけは間違いない。たとえワクチン接種が始まっても、未来に大きな影を落とすことになるだろう。ウイズコロナの時代に、27期の同窓会の「変えねばならないこと」と「変えてはいけないこと」がある。同窓会2020の夜に考えさせられた大きな課題を、今日も2人で話し合っていた。

年が明けると、次回のA面の準備がスタートする。いわゆる「A面2022」のキックオフだ。1月には、前回と今回の実行委員が一緒になって、現状認識や繰り越し課題を整理する。そして今度は、次回2022の実行委員会によるコンセプトワークが始まる。それが実質的なスタートだ。
さて、今年最後のチャレンジの一日が終わった。でも、常任幹事にとっては、この直後から、また新しいチャレンジ企画の検討が始まる(笑)。それが27期だし、僕たちの役割だと思っている。会って酒を飲むだけが同窓会じゃないはずだ。いつになるか分からないが、いずれまた「おかしな企画」を届けることになる。今回来れなかったみんなとの約束だからだ。

Other information