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2021年11月18日

場所の記憶「禁煙室のZ団」

ある日のこと、公式LINEにK村くんが1枚の写真(当時の禁煙室の跡地の写真)とコメントを寄せてくれたことがある。それがきっかけで、僕は当時の自分のことを思い出していた。とはいえその思い出は、そこに紹介するほどのことではないと思っていた。
時が流れて、今年の10月初旬、僕たちは11月27日の忘年会デーに実施する仲間内の小さな企画の意見交換をしていた。アイデアの中には仲間にしかウケない「小さなたくらみ」もある(笑)。そんなこんなで、僕は再び、禁煙室のことを思い出したのだった。
まぁそんな経緯はともかく、今回は高岡町の禁煙室でのエピソードのひとつを書こうと思う。それは「Z団」の話だ。Z団を知らない人にはどうでもいい話なのだが、聞いたことのある人には、少しだけお付き合い願いたい。

高校の2年か3年か、もはやはっきりしないが「最初のZ団」はここ(高岡町の禁煙室)で誕生した。最初のZ団、と書いたのは、その後40年以上の時間を隔てて、あらたに「Z団2016」が登場したからだ。現在のZ団は後者のほうだ。当時の僕は、グループに何かの名前を付けるのが好きだったのだろうか。それは今でもあんまり変わらないから、名前があれば帰属意識が高まると思ったのかもしれない。
さて、40数年前のこの日、高岡町の禁煙室にいた僕たちが、3人だったか4人だったか、もう覚えていない。集まるきっかけがあったとは思う。でもそれが何だったのかも、すでに記憶にない。都合の悪い記憶は自然淘汰される(笑)。僕たちはおそらく、その集いに名前を付けて「これからはときどき会おう」などと思ったのだと思う。それが最初のZ団だ。この禁煙室をアジトにしようとした可能性もある。

ちなみに、Z団の「Z」はそもそも「雑談のZ」のことだ。雑談→Z談→Z団、まぁそんな図式だ。禁煙室一門とか、桜丘珈琲の会とか、高岡町一家でもよかったのだろうが、この名前に着地した。名前のアイデアを出したのは僕なので、それはよく覚えている。
単なるZ団では何のことかわからないので、面白がって「ネーミングストーリー」を創作することにした。猥談(Y談)以下の話、つまりZ談をするのがZ団なのであ~る。そんなストーリーを作ったのだ。男子高校生だから、エッチな話に興味を持っていたとは思うが、ことさらそんな話題ばかりを話していた訳ではない。むしろ、女性陣に誤解されそうな意味だから、団員間の「ヒミツ」にして、ここだけのハナシにしようぜ、などと盛り上がったのだと思う、この名前は一発で合意したはずだ(笑)。
僕の記憶だけだが、その後のZ団に活動履歴はない。つまり自然消滅したのだと思う。その後、世間では石原軍団とか、ねるとん紅鯨団とか、似た響きのやつが出てくるのだが、もちろんZ団が復活することなどなかった。名前は特徴的だし、気に入っていた名前なのは事実だ。だから、まれに昔話のひとつとして出たとは思うが、あくまで仲間内の話だ。もちろんY談の思い出話はない。

一方「Z団2016」のことは、公式サイトに何度か登場したから、ご存知の方もいるかもしれない。5年前、この公式サイトを作ったり、B面活動という「何だかわからない同窓会活動」をみんなに知ってもらいたくて、ナビゲーター役とか、そのPRチームのように集まってもらったのが、いまのZ団2016だ。
メンバーは、ほぼ年に1度、年末の「みひろ」に集まるいつもの顔ぶれだった。高校時代の交流より、むしろ卒業後の親交の方が深い大事な仲間たちだ。海や山、ドライブや旅行、飲み会や結婚式、笑いも悲しみも、一緒に共有して仲良くなっていった仲間だ。だからB面企画の例題としての京都や伊勢志摩への旅は、若い頃にやっていた仲間内のイベントの復活でもあった。そんな同級生の楽しさを広げたかった。
記事に書く際に、いちいち人名を書くのが面倒で、適当なグループ名があった方が便利だからと、消滅した名前を拝借して、僕が勝手に名付けたのが「Z団2016」だ。むしろ、この仲間たちにとっては、なんだそれ、昔のやつじゃん、という感じだろう。高校時代のそれ(最初のZ団)とは関係のない人ばかりだからだ。まぁ、チーム27とか、桜丘あそび倶楽部とか、みひろ一派とか、浮かぶ名前にセンスがないから仕方ない。これしか浮かばなかったし、まぁ「Z」に青春の匂いを感じていたのかもしれない。

ところが、あるとき、Z団の「名前の由来」を、同級生が知っていることに気付いた。自然消滅した大昔の仲間内のハナシなのに、このネーミングストーリーだけが独り歩きして、一部の人たちの知るところになっているなど、思いもよらなかった。
Z団ってスケベな話をする会なんだろ?とか、今でもそんな話になるの?とか、この話題になると、盛んにいじられる。いやいや、そうじゃなくて、と反論しようにも、言い訳ストーリーになるだけだった(笑)。
だから、どこかでキチンと書いて、弁明しておきたかった。でもいざ書いてみると、やっぱり大した話じゃないし、弁明すればするほどウソっぽく聴こえる(笑)。Z団の名前はともかく、当時の僕たちはたしかにスケベ話が好きだった。これを否定したらウソになる笑。
今年も、忘年会デーにみんなが顔を揃える。冒頭に「小さなたくらみ」があると書いたのだが、決して悪さをしようという訳ではない。あっ、否定すればするほど、これもウソっぽく聞こえるなぁ。

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