toggle
2017年09月29日

氷見へ行ってきました、の小話

下見は半分成功、半分失敗
けんぞう蕎麦へのドライブの夜、ノリで決まった第2回目のドライブ企画のコンセプトは「氷見前寿しとセイズファーム」だ。北陸道を富山方面へ向かい小矢部川SAの先にあるジャンクションから能越道を北上して氷見ICを降り、海岸目指して一直線、約60分で「氷見番屋街」へ到着する。いわゆる道の駅なのだが設備も店舗数も充実した商業施設だ。氷見漁港に隣接しているため、目の前は「天然のいけす」とよばれる富山湾で、レジャーヨットなどが走る向こう側に立山連峰が浮かぶ抜群のロケーションだ(この日は曇りで見えなかったけどね)。施設には氷見温泉郷の総湯を名乗る温浴施設があったり、足湯があったり、氷見牛が食べれたり、鮮魚を並べる魚屋さんストリートがあったりと、散策すると、まあまあ楽しい施設だった。お目当ての「氷見前寿し」は、いわゆる回る寿司なのだが、専用のオーダーシートに注文を書いて、手渡すと握ってくれる、というシステムだ。江戸前を意識して付けた名前らしく「氷見漁港の魚を紹介しています」的な表示や説明やメニューであふれていた。実際に注文した中には「はがつお」「つかい鯛」「みしまおこぜ」などのローカル品もあり、白海老、ばい貝、あじ、黒むつ、のどくろ・・・などなど、どれも新鮮な寿司ばかりだった。味噌汁は地元の漁師めし「かぶす汁」がお薦めだ。この日は「つばいそ」が一匹丸々入った豪快な味噌汁だった。ちなみに、つばいそは鰤のこどもで、金沢なら「こぞくら」のこと。そして次の目的地「セイズファーム」へ。車なら15分くらいの道のりなのだが、ホームページに「NAVIでは正しい位置を示さない場合があります。ご注意ください。」という表記がある通り、山の中にあって、何度行っても迷うような場所にある。僕の場合は安全策をとって林道を抜ける一本道のルートを取るのだが、林道だからとても狭くて曲がりくねっていて、クルマ同士のすれ違いもできないような、フロントガラスを雑草が叩くような道だ。セイズファームは、ワイナリー・レストラン・カフェ・ギャラリー・ショップ・ゲストハウスを備えた「農園」だ。山の斜面には様々な品種のブドウが栽培されていて、その地で育て、収穫し、ワインを製造している。驚くのは、山頂にある施設や扱う商品で、そのデザインやセンスの良さは、とても田舎の農園とは言えないレベルにある。シンプルだがカッコいいのだ。残念なことに、この日はブライダルが入っていて、一般向けの営業はお休みしていた。農園なのにブライダルもできるんだ、と一瞬考えたが、それもそうだ、とても素晴らしい施設なんだから。しかたなく、帰路につくことにした。山頂の施設からの眺望は見事で、ブドウ畑の向こう側に氷見湾が見渡せ、自然の絵画のようなシーンを味わえる。ワインを買うのは、また今度にしよう。
氷見番屋街 himi-banya.jp
セイズファーム saysfarm.com


写真をタップすると次の写真に

Other information