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2023年01月20日

よくある正月の風景

アッシー君が終わるとき
新幹線の窓越しに、孫たちに手を振って、走り去る車両を見送ると、ようやく正月が終わる。同じようなジジババが何組かいて、どこも同じだなぁ、と思う。同級生の中にもきっとそんなジジババがいるはずだ、などと考えていた。

年末年始の金沢駅は中も周辺も人でごった返す。訳あって年末年始は(行き帰りを含めれば)6回も金沢駅に来たのだが、さすがに今日は静かだった。つい先日までは、真っすぐ歩けないほど混んでいた。
帰りのマイカーに乗り込むと、マットや背もたれの「泥汚れ」に目が行って、は~っとため息をつく。4人の小さな孫たちが残していった痕跡だ笑。年末年始のアッシー君(ジイジのことだ)は大活躍するのだが、男の子の行動力はものすごくて、ジイジは年々しんどくなっている。
これから洗車に行くのもなぁ、などと泥だらけを放置する日々が、たぶん続く。家に戻れば戻ったで、今日から家の中の痕跡の片付けや掃除が始まる。プラスチック製の「そり」とか「スコップ」とか、玄関を埋め尽くしている孫たちの遊び道具を、屋根裏に戻そうと思う。面倒くさいから洗わずに放り込もうと思っていたのだが、家内に気づかれてしまい、しぶしぶ洗って干したところだ笑。そうか、玄関も泥だらけなんだなぁ。

今年のわが家は正月飾りを避けたのだが、ある日「まだ喪中だけど初詣に行ってもいいのかな?」などという会話になった。この歳になっても、仏事や神事に無頓着な僕は、知らないことが多い。忌中と喪中が違うことは知っていても、何を「慎むべき」なのかは知らない、というより興味がないのだ。
どうやら、正月飾りも初詣も、何ら問題ないらしい。でもそれはネットの情報だから、自分にとって都合の良いところだけを拾って読んでいるに過ぎない。結局、三が日を避けて初詣に出かけた。で、おみくじの「末吉」の文言(これが悪いことばかり並んでる)を読んで、神様に叱られている気分になった笑。
このところ、白山比咩神社での「お楽しみ」は、表参道「おもてや」の大判焼き(山法師のやつ)になった。昔のお目当ては屋台のベビーカステラだったのだが、こっちの方が確かに美味しい。ジイジは「あんこ」派だが、孫も娘も「カスタード」なのが、ちょっと気に入らないところかな。ずいぶん待たされたが熱々のやつを頬張るとほっとする。そんなベンチの横には自動販売機も設置してあって冷凍6個入が24時間買えるようになったのだ。この日はカスタードだけが売り切れだった。今や大判焼きの味の主流はカスタードになったのかもしれない。

同級生たちの正月はどんな風景なのだろう。両親に会いに行っていた時代から、子供や孫が「会いに来る」風景に変わってきているかもしれない。もうそんな年齢だ。
僕の場合は、コロナで止まっていた「兄妹4人の新年会」を3年ぶりに再開した。まだ両親が健在だった頃に始まって、親父が亡くなった頃から長男の僕が招集してきた。昨年、お袋も逝ってしまい、むしろそれが再開のきっかけになった。兄妹4人もジジババになったから、今回は66歳から0歳まで合計25人の大宴会になる。
小さな孫たちにとっては、大量の「お年玉」をもらえる日だ。大きな声で8人の孫たちの名前を順に呼び上げながら、ポチ袋やおもちゃが渡される。さらに弟ジイジがクレーンゲームを持ち込んで、孫たちは大喜びだった。100円玉が何枚か入ったカプセルを、上手に釣り上げていく。
今度の夏は一周忌を迎える。金沢の墓地とは別に、分骨した北海道まで墓参りに行くことにしている。親父のとき(20年前)は8人だったが、今では全員集合すると30人弱になる笑。そんな団体旅行は無理だから、4兄妹それぞれ別日程で、自分の子供や孫たちと一緒に北海道へ向かう約束だ。
とはいえ、長男一家の場合は10人なので、きっと大変な旅になる。でも、その時のアッシー君は、ジイジではなく義理の息子たちだから、それだけはひと安心かな。レンタカーなら多少の泥汚れも心配しなくてよさそうだし笑。

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