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2025年02月13日

節分に食べるもの

え~っと西南西はどっちだ?、しかも正しくは西南西やや西らしいぞ。ややこしいなぁ。
なんだかとても面白い縁起かつぎだと思うが、僕にはちょっと面倒臭い笑。それってどういうこと?、分からないからネットを開いてみたりした。びっくりだ、恵方巻の情報がわんさと出てくる。
ちなみに節分は2月3日だと思ってたら、今年は2月2日なのだそうだ。そんなこともあるのかぁ、と今さらながら驚いたのだが、どうやら4年前もそうだったらしい笑。
近くのコンビニで、恵方巻を1本買ってきた。一般的な海鮮ではなく、なぜか神戸牛のやつだ。意外に思われるかもしれないが、節分当日に恵方巻を自分で買って食べたのは、実は初めてのことだった。

誰もが知っているらしいが、そもそも節分とは立春・立夏・立秋・立冬の前日のことらしい。まぁ季節の変わり目ということなんだね。でも一般的には立春の前日のことを指すのだそうだ。日本の暦は何かと難しい。まぁそんなことにあまり興味がない僕にとっては、豆まきする日という認識だったかな。
そして最近は恵方巻を食べることが半ば常識化してしまった感じだ。そんな風習って子供のころにはなかったと思う。どうやら大阪が発祥らしいから知らなくても仕方ないかもしれない。
ブームのきっかけは広島のコンビニらしくて、その後はスーパーやデパートも巻き込んで大々的に広まっていったそうだ。魚屋さんや惣菜店だけではなく、きっと酢とか海苔とか、周辺の業界も頑張ったんだと思う。バレンタインデーとよく似たイベント、つまり業界の一大キャンペーンってことかな。
さらに食べ物の風習は続く。実は豆や恵方巻だけではなく、節分に食べるものというのがあるらしい。イワシ、こんにゃく、けんちん汁、蕎麦、福茶?・・・何だかピンとこないが、そんなことらしい。

節分の当日、近くのスーパーに立ち寄った。テナントの魚屋さんや惣菜店の店頭やワゴンには、大量の恵方巻が並び、威勢の良い声が響いていた。それにしても圧巻の景色だ。すげ~なぁと驚いて、でもどれを買えばいいのか分からなくて、けっきょく恵方巻はパスした。買ったのはイワシの生姜煮ってやつだけだ。まぁイワシは好きかな。
最近は、ちゃんとしたチラシが用意され、事前に予約して買うのだそうだ(webのオンラインもあるのかな)。とはいえ主戦場が当日のお店の売り場なのは変わらないってことらしい。でも二人暮らしの僕たち老夫婦が買うのは1本だけだから、その足でコンビニへ向かうことにした。
コンビニに並ぶ恵方巻は案外少なくて、なにやら売れ残りのように思えた。その隣のチルド棚に、イワシのつみれ汁を見つけたのだが、イワシばかりになってもなぁ、と諦めてしまった。初めてのことだから、あんまりノリが良くないのだ。
恵方巻を食べる作法には疎いから、僕にとってはただの海苔巻きってことになる(ごめんね)。でも夜には、ちゃんと豆まきをして、節分の儀式が終了した。

僕は業界人だから、恵方巻がとんでもなく売れる商品だと知っている。たった1日のことだがその売上金額はもの凄い。物販店だけでなく、街の和食店や居酒屋さんでも予約販売はそれなりに人気だ。とはいえ、単品で売れる商品ではない。恵方巻は自宅で食べる儀式だからかな。
売れないとは言っても季節を彩るメニューだから、そんな時期が近づくと、各社では試作や試食(商品開発)が始まり、今年のそれを決めていく。だから僕の恵方巻は、節分当日というより(仕事上の)1月の風物詩みたいものなのだ。
和食の店では「暦の料理」がとても大事なので、当日のコースの中にひっそりと加わることが一般的だ。たとえば節分当日に訪れれば(恵方巻と呼ぶかどうかは別にして)巻き寿司やイワシや蕎麦、まぁけんちん汁もそうかな、コースの中身がそんな料理に入れ替わっていたりする。
それは節分だけのことではなく、年越し蕎麦も雑煮やおせちも、七草だって、知らないうちにこっそりメニューに加わる。洋ベースのレストランなら、その素材が別の料理として登場することになる。まぁそんなモノ(暦の料理)に出会うのも楽しい。たった一日のイベントというのはそんな感じだ。

豆まきのあとは年齢の分だけ豆を食べるという。まぁゲン担ぎらしいのだが、数え年らしいから69個ってことになる。老人だからいつも思うことだが、いちいち数えていられないし、そもそもそんなに食べられない。どうすればいいのかな。
ひと粒10年みたいな大きな豆が入ってたら、きっとヒットするのかもなぁ笑。

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