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2020年01月24日

軽井沢の風景「旧軽通りのパン屋」

軽井沢には美味しいパン屋が似合う。今日は旧軽通り(旧軽井沢銀座)の3軒の美味しいパン屋のお話をしようと思う。たまたま、その3軒を順に回ったある日の話だ。
旧軽通りを奥まで進むと、左手に「フランスベーカリー」というパン屋がある。ここはジョンレノンが好んで通っていたパン屋だ。ジョンレノンは僕たちより少し上の世代のカリスマなのだが、現代の若者たちには関係ないのか、ここはいつもひっそりしている。店内は意外に狭くて、一見フツーに見える。まるで日本各地にあるパン屋と同じ雰囲気だ。しかし、レジのあたりにバゲットとジョンレノンのモノクロ写真が並んでいる。彼はこの店のバゲットが好きだったのだろうか。ジョンレノンと軽井沢は深い関係にある。そんな話はまた別の機会に。

その向かいあたりに、「浅野ベーカリー(正しくはブランジェ浅野屋)」がある。こっちの方は大行列だ。狭い店内にはたくさんの棚が並び、そこにジャムや焼き菓子などの豊富なセレクト商品が並んでいる。奥に大きな石窯があって、パンを焼き続けている。その前の陳列スペースや入り口のショーケースには、焼き立てのパンが並び、レジ待ちの長い列が付いている。お目当てのブルーベリーの食パンは、柔らかくて香り高く、いますぐ食べたくなるほど旨そうだ。石窯の右手の奥の方に、カフェスペースが誕生していた。おそらく最近、改装したのだろう。散歩の途中で、ここに座わり、パンを片手にコーヒーブレイクするのも、軽井沢らしい気がする。

「ベーカリー沢村」は、いまの若い人たちに一番人気のパン屋かもしれない。旧軽通り(旧軽井沢銀座)入り口のロータリーあたりに、その本店がある。大きな建物で、パンの売り場はもちろん、カフェや本格的なレストランを併設している。店頭のパンも魅力的だが、奥のレストランのハンバーガーがお気に入りだ。そもそも大ぶりのハンバーガーなのだが、中身のパティー(肉)を2枚にすることもできる。そうすると、あごが外れそうな巨大なそれに変身する。もちろんレストランだから、大きな皿に盛りつけて提供される。だからナイフフォークを使って切り分け、肉厚のハンバーグステーキとして食べることもできる。これだとずいぶん行儀よく見える。軽井沢マダムは、きっとそんな感じだ(笑)。
今日も空席待ちの列が付いているので、レストランは断念して、パンを買おうと思ったのだが、こっちも長い行列だった。パンの袋を抱えたままで用事を済ますのに躊躇もあって、結局、何も買わずに店を出ることにした。そろそろ用事の時間だ。いったん旧軽通りを離れることにした。

しかし、何だか「旨そうなパン」にスイッチが入ってしまい、用事を終えて帰路につくとき、逆戻りして再び、パン屋に立ち寄ることにした。食いしん坊の意地みたいなものだ(笑)。買って帰るのは浅野屋のブルーベリーパンと決めていた。買うために列につく。この時間なら行列も短い。前の人に続いて店内に入り、入り口の左の長い陳列ケースの前に立つと、スタッフと目が合い、どうぞと注文が始まる。手前から順に美味しそうなパンを選び、レジの方向へ進んでいく。ブルベリーパンはレジ横にあるのだが、それまでに、あれこれたくさん買ってしまう(笑)。かつては大きなサイズしかなかったブルーベリーパンは、人気を背景に、2枚売りの小袋サイズも揃えられていて便利になった。
大量のパンを買い込んだ帰り道、ロータリー付近の「SAWAYA」(沢屋)でジャムを買うことにした。最近のジャムは女性狙いのおしゃれな店で扱われるのが目立つのだが、やっぱり老舗のやつが美味しい。

ブランジェ浅野屋 b-asanoya.com
フランスベーカリー french-bakery.jp
ベーカリー沢村 b-sawamura.com
SAWAYA sawaya-jam.com

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