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2022年11月26日

ホテルの時間「三つの老舗ホテル」

そもそも、誰も海外に行けなかったから、海外旅行を扱うTV番組の製作スタッフたちは苦労していたと思う。テレビクルーたちはロケには行けないし、過去の映像素材を使い続けるにも限界がある。でも観ているこっちは閉塞感の反動で、海外に行きたくてしょうがない。でもいざ可能になると腰が引けてしまう。シニアはそんな感じだ。
ある日、深夜の旅番組で、ロイヤルハワイアン(ホテル)が紹介されていた。現地に長く暮らす日本人がレポーターになって、海外のリゾート地のビーチやホテル、グルメなんかを紹介していく構成だ。この日はワイキキビーチだった。悪い癖なのだが、こんな映像を眺めていると、ずいぶん昔の自分の記憶を呼び覚まして、あんなことあったなぁとか、ここはこんなに変わったのかぁ、などと考えたりする。今日はワイキキのホテルのことを書いてみたい。

オアフ島にはたくさんのホテルがある。特にワイキキビーチじゃなくたっていいのかもしれないが、誰もがワイキキを優先順位の一番にあげるのだそうだ。海というより、買い物や食事に便利なのだろう。歩ける範囲なら、どのホテルもたしかに安全で便利だ。
ワイキキには、ハワイの代名詞のような老舗ホテルが三つある。どれも100年くらいの歴史があるらしい。創業した順では、モアナホテル(モアナサーフライダー)、ハレクラニ、そしてこのロイヤルハワイアンと並ぶようだが、この三つは歴史があるだけでなく、レベルが高くて今でも人気のホテルだ。
三つともに敷地がワイキキビーチに接していて、それぞれプールサイドが海に面している。だから海岸沿いの散策路で楽しく行き来できる。そして一番人気のカラカウア通りもすぐそこだ。

モアナサーフライダーの正面玄関は、独特のクラシックな車寄せが目印で、カラカウア通りに面している。ロビーに入るとタイムスリップした気分になる。まるで博物館のような印象があって、外の喧騒とは違ってとても静かだ。ここのカフェは有名で、おいしいロコ料理が楽しめる。僕はすすめられて「ポイ」というタロ芋のトロロみたいな不思議な伝統料理を食べたことがある。色も味も独特だった(笑)。
誰もが知っているハレクラニのアイコンは、ビーチサイドの「プール」だと思う。青いプールの底に、モザイクタイルで「白いカトレアの花」が美しく描かれている。今は日本の帝国ホテルと提携しているはずで、そのサービスは良い意味で日本人に向いているかもしれない。ちなみに、2009年に沖縄にもできたので、僕の場合はハワイがダメなら、沖縄のハレクラニでも構わない。同級生の某嬢が沖縄のここへ行ってきた感想を聞かせてくれたことがある。うらやましかったなぁ。まぁゆっくり滞在したい大人のホテルなのは間違いない。
ロイヤルハワイアンは「ピンク色の外観」で有名だ。ホントにピンク一色なのだ(笑)。でも中に入ると、むしろ「白の館」という感じで、差し色のピンクが華やかさを添える感じだ。この色彩と庭からビーチへ続く芝の緑とのコントラストがとても美しい。ここのメインダイニングで食事したことがある。ハワイ風にアレンジされたフレンチだった。最近のハワイのレストランは日本語のメニューが常備されているようだが、この老舗ホテルのダイニングにはそんなものもなく、出てくる料理を待つ間、ちょっとドキドキしていた記憶がある。

さてハナシは急に飛んで同窓会のそれになる。前回のA面2018のとき、当日の参加者に「こんなB面イベントに興味はありませんか?」というアンケートをとったことがある。「大人の修学旅行」とか「ドライブ企画」とか、目的地(候補地)をあげて、みんなで旅に出ようぜ、という軽いノリの質問を投げたのだ。
その最後に、ほぼ実現不可能なアイデアを並べた「夢の企画」というジャンルがあった。つまり遠方へ出かけ、何泊もする長い旅のアイデアだ。そこに「70歳でハワイ大会」というやつがあった。
そして集計結果に驚いた。実に意外な結果だったのだ。東北巡り、春の沖縄、夏の北海道、秋の瀬戸内などをおさえて、一番人気だったのが、このハワイだった。27期のみんなはすごいのだ(笑)。むろん「夢の企画」だから、どうと云うことではないのだが、作戦小僧の僕としては、本気で「何とかならないかなぁ」と考えてる。実現出来たら、ホントにすごいんだけどね。

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