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2020年08月21日

お気に入りはアイコンに

前回の旅のとき、愛用のカメラ(デジカメ)が壊れた。いや壊れたのではなく、僕が壊したのだ。酔った僕が段差でつまづいた時、コンクリートの上に放り投げたからだ。撮影はできるのだが、オートフォーカスが定まらない。つまり写真は、ほぼピンボケばかりになる(笑)。
壊れたままではシゴトにならないから、新しく買い替えることにした。壊れたのは「お気に入り」のカメラだったから、同じメーカー、同じ機種の後継機を選んだ。見た目はあまり変わらないが、後継機種は完成度が上がり、少しコンパクトになっていた。僕にとっては、数えると「3代目」の愛機になる。同じ機種だから、まったく違和感なく、その機能を駆使することができる。この3代目の性能は凄い。腕前が上がったような錯覚に陥る(笑)。あとは新しい機能を使いこなせるかどうかだな。

人にはそれぞれ「お気に入り」がある。お気に入りへの執着心も人それぞれだろう。僕の場合、執着心の濃淡はあるが、いったん気に入ると、それを愛用して、他の類似品には興味がなくなる。だから買い替えの時期になると「同じやつ」が最優先になる。だから、何年経っても、まだ同じものを使っていることになる。このあたりは、きわめてコンサバなのだろう。やっている仕事では、コンテンポラリーが大事なのだが、仕事を離れたプライベートは、なかなかそうはいかない。
いまのクルマがそうだ。同じ車種ブランドの同じタイプで、すでに4代目になる。はじめて初代を買ったときは、さほどでもなかったが、使っていくうちに、どんどん気に入ってしまった。買い替えるときには、すでにフルモデルチェンジしているから、いつも外観が気に入らない、などと文句をつけるのだが、使っていくうちに、性能の向上を自覚して「やっぱりこれだな」と満足していく。もうそんなバカなことを、3回繰り返したことになる(笑)。

プライベートで使うバッグがある。シゴトのやつはともかく、こっちのバッグはお気に入りだ(笑)。決して高級品ではないのだが、壊れたときに買い替えせずに、珍しく修理に出したくらいのお気に入りだった。少し前のことだが、こいつのレザーが経年劣化でどんどん悪くなるので、ついに買い替えることにした。
近くで売っている店はなくなったので、公式のオンラインサイトで探すことにした。しかし、すでに廃盤扱いなっているのか、探しても見つからない。どうやら受注生産品になった可能性もある。仕方ない、買い替えは棚上げするしかなかった。とはいえ、あきらめの悪い僕は、後日、丸の内の直営店まで行って相談してみることにした。その執念は実って、都内の別の支店の在庫品から1点を見つけ、送ってもらうことができた。まぁバッグは新品に代わったが、見た目はおんなじなんだけどね(笑)。

このバッグと同じように、洋服の中にも、何種類か欲しくて、同じシリーズの中で探し、買い増やしたりしてしまうやつがある(笑)。理由はいくらでも言えるが、高級なブランド品に興味はないから、やはり癖みたいなものなのだろう。ハワイが好きになったころに買ったアロハシャツが何枚かある。全て同じローカルブランドだ。裏生地を使ったマットな雰囲気がとてもいい。仲良くなった現地スタッフに教えてもらい、ホノルル郊外の遠いモールまで出かけて探したのがきっかけだった。以降は行くたびに枚数が増えていった。しかし帰国後の普段の日常生活で着る機会は少ないから、無駄な在庫品と呼ばれる(笑)。とはいえ、決して浪費癖がある訳ではない。使えれば、ず~っと使っているものもある。中には40年近く使い続けている一着もある(笑)。いまだに現役で、僕にとっては、もはやビンテージ級のアロハだ(笑)。服装は、あるブランドを続けると「着た切り雀」に見えるから注意しないといけないのだが、服も道具も、ここまで続けると「僕のアイコン」だと思ってくれ、と言いたい気もする。

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