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2023年12月08日

散歩の途中で「長谷寺、大仏さん、鶴岡八幡宮」

秋の鎌倉散歩その5
このところ、僕たちの鎌倉旅のハナシを続けてきたのだが、今回がラストだ。ちなみに初日に行った江の島は、狭義でいえば「湘南」なので、鎌倉と書くには無理があるらしい笑。だからホントは、鎌倉と江の島の旅ってことになるようだ。いまさら遅いけど。
さて、今回は鎌倉の有名な景勝地、つまり古刹のことを書こうと思う。とはいえ、僕には全く宗教心がないので、そんな分野を書くのは苦手だ。だからハナシはすぐに脱線する。まぁどんな旅だって楽しいのだから、笑って読んでくれたらいいと思う。

鎌倉駅から江ノ電に乗って、わずか4分で「長谷駅」に着く。そして駅から歩いて5分で「長谷寺」だ。さらに通りに戻って北にプラプラ5分ほど歩けば、鎌倉大仏がある「高徳院」に着く。つまり長谷には、二つの名所がすぐそこにあって便利なのだ。この道は長谷通りというのだが、左右に様々なショップやカフェ、今っぽいカレー専門店などが並んでいて、とても楽しい。
長谷寺は、2500株もの「あじさい」で有名なのだが、実は1年を通して様々な花々を楽しめる「花寺」なのだそうだ。鎌倉中心街から見ると長谷は「西」にあるから、西方極楽浄土、つまりここに花が咲き誇る極楽浄土を創ろう、と守り人たちは頑張っているらしい。長谷寺のホームページには、その名も「花散歩」という花のカレンダーがあるほどだ。
境内は散策路が充実していて歩くだけで楽しい。僕は花についても門外漢だから、この花は何ていうの?を繰り返すしかない笑。この日はダメだったが、ピークになれば、紅葉も(春の桜も)きれいなのは間違いない。
ちなみに「長谷の観音様」と呼ばれ親しまれている本尊は、大きな木彫りの立像でとても立派だった。撮影禁止だから写真はないけど笑。

さて次は、この街のシンボル・鎌倉大仏だ、地元の人は親愛をこめて「大仏さん」と呼ぶらしい。西方極楽浄土にいる阿弥陀仏ってことだから、人々を極楽へ導くってことだろうか。僕は初めて来たのだが、家内は60年ぶりの再訪問らしい。まぁどっちもどっちだ。
この大仏さんはハンサムだと言われているそうだ。いろんな角度で眺めてみたのだが、男の僕には分からない。境内には与謝野〇子の句碑があって、そこには「(大仏さんは)美男におはす」と詠んだ句が書かれているようだ。これがネタ元なのかもしれない笑。
鎌倉観光の代名詞みたいな存在だから、散歩ルートから外すわけにはいかない。ひとつだけ言えることがあるとすれば、神社仏閣というのは由緒があって、空気感が神聖で、ちょっとした堅苦しさがあるものだが、この大仏さんには、それが全くない。とても優しい空気が漂っている気がする。
さて、帰り道のことだ。長谷には、たい焼きで有名な「なみへい」という店がある。ここのたい焼きは、独特の器具で、1匹づつ焼く「一丁焼き」いわゆる「天然もの」のたい焼きだ(一度に複数焼くやつは養殖)。今回は寄れなかったのだが、素朴な材料で作る、素朴で美味しいたい焼きらしい、食べてみたかったなぁ。

鎌倉駅(東口)を出るとロータリーだ。その左手には有名な商店街「小町通り」を示す小さな鳥居がある。ものすごい混雑なのだが、多くの観光客が吸い込まれていく。そのまま進めば鶴岡八幡宮の西側の角に出るからだ。でも僕たちは、駅から真っすぐ進み、若宮大路に出て、左の鶴岡八幡宮へ進んだ。
若宮大路は「二の鳥居」のあたりで姿を変える。道の中央部分が盛土され一段と高い歩道になっていて、そこを進むと鶴岡八幡宮の正面に着き、その「三の鳥居」から境内へ入っていく。まぁ参拝するなら、こっちが正しい道順なんだと思う。
この盛土の歩道は、段葛(だんかずら)と呼ばれていて、実は遠近法によって実際の距離より長く見えるように、進むにつれて徐々に道幅が狭くなっているらしい。七五三祝いかな?、若いお父さんもお母さんも、そんな和服姿のご家族が、僕たちの前を歩いていた。
広い境内には参拝客や観光客が多いのだが、人が行きかう中央で結婚式が行われていた。舞台のような建物(舞殿という名前らしい)で、雅楽や舞楽が繰り広げられ、たくさんの人たちの祝福をもらっているような感じだ。
その先が、本宮へ向かう大石段だ(鎌倉殿の13人に出てくる、あの石段)。僕たちは参拝を済ませて帰路についた。まぁ朝からたくさん歩いてヘトヘトだったからだ。広い境内には重要文化財の社(やしろ)や名所がたくさんあるようだから、ホントなら時間をかけてゆっくり観た方がいいに決まってる笑。それはまた今度だ。
●三つの名所のアルバム(タップして右へ)

駅に向かって帰る途中、若宮大路の側道に小さなカフェを見つけて休憩した。まぁハワイアンをテーマにした?カフェで、鎌倉らしさは全くない笑。でもその壁に「鎌倉殿の13人」の小さなポスターが貼ってあった。はがし忘れているのかもしれないが、レトロな小物ディスプレイやインテリアと、このポスターは妙に似合ってる気もした。
鎌倉にやってきてから気づいたのだが、あの鎌倉殿ブームの痕跡はほとんどなかった。地元の人にとっての鎌倉の魅力とあの大河ドラマは、あんまり関係なかったのかもしれない。歴史は歴史でも、血まみれバトルのことは避けたいのかもな。
さて、京都が好きな人なら「京都と鎌倉はどこが違うの?」と聞くのかもしれない。金沢推しの人なら「金沢との違いは?」などというハナシになるのかもしれない。まぁ、共通することはあるのだろうが、観光地の良し悪しを単純に比べる訳にはいかない。
でも大事なことがひとつある。鎌倉には独特な「メロウな空気」が流れているのだ。直訳すると「人やモノに丸みがあること」を指す言葉らしい。まさにそんな感じだ。歴史や名所や生活が一体となって、暮らす人たちも含めて、みんな、ま~るい気がする笑。
その街の「いいことばかり」を見つけるのが、旅の楽しさなのだと思う。今回の旅では(いつものように)失敗もたくさんしたのだが、終わってみれば、とてもいい旅だった。だから鎌倉はおすすめだ。あぁ江の島もね笑。

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