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2024年06月13日

ただ食べたくて「魔改造してみたら」

人が乗らないキックスケーターが、猛スピードで自走していた。しかも走っているのは一本のロープの上、つまり無人で綱渡りしているのだ。ロープの上で倒れないのも不思議だし、タイムトライアルだから(自走と書いたが)まさに爆走といっていい。

どこかの廃工場を思わせる暗い空間に、3チームの面々が登場して互いの改造マシンを競い合うという番組だ。チームのメンバーはすべてエンジニアたちで、真面目で笑わないのがお決まりかな。この日競い合うのは、T工大、Oスズ、Pナソニックの3チームだった。
番組のタイトルは「魔〇造の夜」というやつで、秘密の夜会に集結した一流エンジニアたちが、どこにでもありそうな家電や玩具などを、テーマに合わせて魔改造してそのスペックを競う、というものらしい。これがめちゃくちゃ面白い。
はじめて見たパートは「トースター高跳び」というやつで、ポップアップトースター(パンが焼けるとポンと上にあがるやつ)の魔改造編だった。ハイスペックを追及する実験プロセスが面白くて、僕はハマってしまった。最近の某国営放送もなかなかやる。
さて今回は、そんな番組に影響を受けてしまった僕の、ささやかな魔改造のハナシだ笑。

こんな食いしん坊の僕のことだから、思いついたのは、なぜかマク〇ナルドのハンバーガーだった。かねてからやってみたかったハンバーガーの魔改造だ笑。まぁ改造するのは同じだが、このテレビ番組とは違ってスケールがはるかに小さいけど。
それは、いわゆるマックファンによる「裏技メニュー」の一種なのだが、単なる味変ではなく、すでに有名になっていて、名前までちゃんとついた改造ハンバーガーだ。ハイスペックという点は番組に(ちょっとだけ)似ているかもしれない。
そのひとつが「サーフ&ターフ」バーガー、そしてもうひとつは「陸海空」バーガーという。
その晩、僕はマク〇ナルドへ向かい、チーズバーガー、フィレオフィッシュ、そしてチキンナゲットを買ってきた。まず狙っているのは「サーフ&ターフ」バーガーだった。

サーフは波、ターフは芝という意味で、海と陸ということだ。アメリカの料理で言えば海の幸と陸の幸をワンプレートにするコンボメニューの総称らしい。まぁ色々な組み合わせが可能だけど、ロブスター(魚)とステーキ(肉)を一皿に盛り付けてる感じのメニューということだ。
もうお分かりだと思うが、マックのそれの場合は、フィレオフィッシュとチーズバーガーを重ねたハンバーガー、ということになる。さっそく買ってきたハンバーガー2品を上下に分解して、組み立てなおす。
でもレシピは決まっているようで、下にチーズバーガーを置き、その上にフィレオフィッシュを重ねる。まぁ魚と肉のビッグマックということだ。食べて分かることなのだが、タルタルソースとケチャップのバランスとか、カリカリのフィッシュの歯ごたえとかが大事らしい。
もちろん、ピクルスもチーズも大活躍するので、複雑な、でもとても美味しいハイスペック・バーガーに大変身するのだ。大きなひと口でパクリと食べると、たしかに旨い。
書いててちょっと恥ずかしくなってきたが、やってる本人はけっこうマジなので許してほしい笑。

もうひとつの「陸海空」バーガーは、このサーフ&ターフに、チキンクリスプ(チキンバーガー)をさらに重ねるやつらしい。まぁ鳥=空ということかな。でも僕は3個も食べれないから、代替えのチキンナゲットと一緒に食べることにした。
ちなみにチキンクリスプというメニューは改良され(つまり無くなって)、いまはマックチキンという商品になってしまった。バンズも味も違うから、こいつで作っていいのか実はよく分からない。
さて、ナゲットを加えれば、口の中には陸海空が入るのだが、思ったほどの感動はない。どうやらこれは邪道らしくて、つまり失敗したようだ。
こうして僕の魔改造の夜は終わった笑。
読んでる同級生からはひんしゅくを買いそうなエピソードなのだが、決して食べ物を粗末に扱ってるわけじゃない笑。これはこれで大事な僕の晩ごはんだから、ビールと一緒に美味しくいただいた。うん、ビールとハンバーガーの組み合わせは、やっぱり最強だ。

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