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2021年02月19日

散歩の途中で「総曲輪BASEと点点茶」

ここは富山駅だ。さっきまで寿司を食べていた。駅に着いたとき、まだ午前中だというのに、すでに行列が出来ていて、このままいけば長い待ち時間になりそうだった。だから即、並んで早めのランチを楽しむことにした。いわゆる回る寿司なのだが、地物のネタばかりで、小ぶりの握りもちょうどよかった。何より、白海老の唐揚げ、白子の天ぷら、蟹汁などのサイドメニューが富山らしくて楽しい。
金沢駅もそうだが、富山駅も増床とか改装のラッシュで、新しい商業ゾーンが増えていた。新しいエリアにはやや若いセンスの店が入居している感じかな。構内をひと通り歩いて、ここから路面電車に乗ることにした。今から「富山散歩」の始まりだ。富山の路面電車は新型車両も増えていて、どれもスマートなデザインでカッコいいのだが、たまたま今回乗ったやつは古いタイプの生き残り車両だった。揺れはともかくガタゴト音が、少しうるさい(笑)、でも、とても懐かしい感じで楽しかった。

ゆっくり走る車窓から見る町並みの中に、富山での古い記憶を探したりしていた。そういえば、今回の路線ルートとは違うのだが、若い頃に同じように路面電車に揺られて、富山大学まで行ったことがあった。きっと仲間に会いに行ったんだと思う。
さて今日は、西町の電停で下車して目的地へ向かった。ここは総曲輪(そうがわ)通り、という古い(失礼、歴史ある)アーケード商店街だ。最盛期には西武百貨店があって賑わっていた記憶があるが、すでに撤退していて、元気がない商店街という印象だ。
そのデパートの跡地に、ようやく新しいビルが竣工した。新しい商業ゾーンは「総曲輪BASE」といって、テナントは地元発祥の事業(食品や飲食)の新しいコンセプトショップばかりなのだそうだ。さほど広くないスペースに小規模で個性的な店舗(12店?)が迷路のように密集していて、たしかに今っぽい感じだ。とても楽しい。日曜日ということもあってか、それなりに若い人たちで賑わっていた。街の活性化には、若いエネルギーが欠かせない。

そのまま歩いて富山大和にも立ち寄り、タクシーで環水公園へと向かった。その公園の外周に、次の目的地「環水テラス」がある。なのだが、途中の富山県美術館でタクシーを降りることにした。少し遠いが、ここから広い環水公園をゆっくり歩いて、目的地へ向かおうと思う。タクシーの運転手さんは「ガンダムの展示会」だと言っていたのだが、正しくは、その作者の富野由悠季さんの企画展だった。ガンダムを含めた直筆の絵コンテやデザイン画の展示らしい。どうしようかと迷ったが、さほどのファンでもないので今回はスルーした(笑)。
美術館からは、環水公園の運河や全景が見下ろせて、とても美しい。冬の環水公園には人出はまばらだが、ジョギングや犬の散歩を楽しむ人たちが寛いでいた。公園のシンボル「天門橋」はふたつの高い展望塔にアーチの遊歩道をかけたもので威厳がある。初めて展望塔に登ってみた。外のテラスからは、真正面に冬の北アルプスのパノラマがキレイに見渡せる。今日の天候に感謝しながらしばらく眺めていた。どれが何という山かも知らないのだが、解説の「説明ボード」があって、ありがたかった(笑)。

環水テラスと言うのは、新しい飲食ビルの名前で、厳密に言えば、今回の目的地はその1階のカフェ「ティースタンド点点茶(てんてんちゃ)」だ。このビルの場所にも、ビルのオーナーにも深い縁があって、そのビル全体の企画段階から知っていた事業だった。とはいえ、このカフェスタンドには何の関係もないので、単なる客として楽しみたかっただけだ。たしか10月のオープンなのだが、とても話題作りが上手で、この日も列がついていた。みんな女性ばかりだ。
列に並んで順番にオーダーしていくのだが、カジュアルなミルクティーから本格的な中国茶、オリジナルTEAなどが楽しめるようだ。なぜか能登ミルクのジェラートを扱っていて、これが一番人気のように見える(笑)。外にはオープンなテラス席もあって、どこかしこに「映えるスポット」がたくさんある。インスタの公式アカウントも上手だ。トッピングのタピオカは辞退したが、たしかにアイスミルクティーは絶品だった。もちろんジェラートもね。
その2階には創作和食(本店はミシュランの星付き)、3階には本格的なBARがオープンするらしい。きっと遊び上手なビルオーナーの意向なのだろう(笑)。個人的にはとても興味があるので、またいつか訪ねてみたいと思っている。

SOUGAWA BASE sogawa-base.com
KANSUI TERRACE kansuiterrace.com

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