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2025年06月12日

無敵の朝ごはん

軽井沢で地元めし(後編)
軽井沢を歩いているといつも思うことだが、ワンちゃんが大好きな人がホントに多いなぁと感心する。特徴のひとつ目は大型犬が多いこと。二つ目は複数のリードを引っ張る人が多いこと(まるでブリーダーみたい)。そして三つ目は、小型犬の場合は、みんなイヌ用ベビーカー?を使っていることかな笑。
軽井沢のカフェに必ずと言っていいほど外のテラス席がある(その席数も多い)のは、きっとワンチャン連れの利用客が多いからだと思ったりする。蕎麦屋にもテラス席があるし、今回は牛丼で有名な某チェーンがテラス付きだったことにも驚いてしまった。
そういえばワンちゃんと泊まれるホテルが多いことも軽井沢らしいのかもしれない。今も昔もワンちゃんは家族の一員なのは同じだが、いまやそれが一般的なライフスタイルになったってことかな。

今回泊まったホテルは、いわば若者向けのカジュアルなホテルで、なにより若い女性グループがホントに多かった。カップルもそうだが、カップルみたいな若いファミリーが遊んでいるのが特徴かな。小さなこども達が走り回る姿にジジババは目を奪われてニコニコしてしまう。もちろん軽井沢のホテルだからワンちゃんルームもある笑。
1階のラウンジフロアのインテリアやデザインもそうだが、外には中庭テラスもあるから、まるでカフェのような雰囲気だ。この中庭は四季の移ろいと一緒に模様替えされる。春は桜色のイメージなのだろうか、どこもピンク一色で、僕たちはちょっと腰が引けてしまった笑。
ここで朝食をとるのも楽しそうだが、森の春の息吹を感じたくて朝の散歩に出かけた。その足で、あの店のモーニングプレートが食べたくなったのだ。それは有名なベーカリーカフェの無敵の朝ごはんのことだ。
▲泊まったホテルのひとこま(タップして右へ)

ホテルから、カフェのあるハルニレテラスまで、新しい遊歩道が作られていた。山側の斜面を削って整備され、脇に植樹などが施された快適な遊歩道だった。ベビーカー姿の若いパパママも朝のお散歩をしていたりする。
これまでは国道わきのデコボコの歩道を歩くしかなかったから、ずいぶん楽しめる景色に一変したということだ。
ゴールデンウイークのハルニレテラスは、駐車場待ちの長い車列が続くほどの人気のドライブスポットのはずだが、昨日も今日もとても静かで拍子抜けした。渋滞を嫌ってレンタカーを断念したのは、もしかすると失敗だったかもしれない。
とはいえここは、ぶらぶら散策するのが楽しいエリアだから、それはそれで時間の使い方が違うだけかな。ここはやっぱり面白い。
▲散歩の朝景色(タップして右へ)

やっぱり無敵の朝ごはん
このベーカリーカフェは朝8時オープンなのだが、その店頭にはすでに何組かのウエイティングが付いていた。外のテラス席にはワンちゃん連れのご夫婦がいるだけで、たくさん空いているのだが、寒そうなので老夫婦は店内を希望してしまう笑。
僕たちは、このエリアに泊まるたび、なぜかここへやってくる。ホテルが違っていても、ここで朝ごはんを食べてしまう。出てくるお冷グラスの中は「温かい白湯」で、頼むのはカフェラテホット、受け答えもスタッフのリズムもいつもと変わらない。
どうやら利用客は地元の人、つまり常連さんが多いようで、スタッフとの会話は他愛もない世間バナシばかりだ。まぁそれが親しみとか安心感ということかな。
出てきた朝食プレートも、いつもと変わらない。半熟の目玉焼きが2個、焼きたてのベーコンとソーセージ、サラダにデリとピクルス。ちなみに今日のスープはミネストローネ、今日の3種のパンは、全粒粉、クルミ、もちもちパンのトーストらしい。なぜか食べる前にホッとしてしまう。
▲無敵の朝ごはん(タップして右へ)

周辺ホテルの朝食に魅力がないわけじゃない。たとえば川の向こうのホテルの美味しい和食もいいし、山の上のホテルのフルーツバーもいい。そういえば焼きたてのガレットも確かに旨いな。もちろん今回のホテルのフレンチトーストもクロックマダムも楽しそうだ。それでもここへ来てしまうのは、ここの空気感なんだと思う。それが無敵の理由なのかな。
会計して外へ出る僕たちに、レジの女性が「よい1日を」と優しく声を掛けてくれた。いいなぁ、こんな店。

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